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JASDAQ IPO WAVE Vol.10
更新日:2005/12/05
※注意 本文中のリンク先は現在存在しません。
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               ★┃第┃10┃号┃☆           

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 【今月のコラム】
  テーマ:予備調査のポイント
  新日本監査法人 代表社員・公認会計士 山本 禎良 様


 【上場体験談】
  エバラ食品工業株式会社(2819) 2003年11月13日上場
  代表取締役 森村 忠司 様


  ☆JASDAQ月間IPOデータ(2004年3月1日〜3月31日)


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−☆今月のコラム−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆−


 予備調査のポイント

 □寄稿者:新日本監査法人 代表社員・公認会計士 山本 禎良 様


 1.予備調査とは
 
  通常、株式公開を目指す会社と監査契約を締結する前に、「予備調査」を実
 施します。予備調査とは、会社の経営管理体制から内部統制、採用している会
 計処理等を調査し、取引所もしくは幹事証券会社の審査基準に到達しているか
 を確認することです。到達していない場合には、その改善案を提案していきま
 す。

  最近は、証券市場の敷居も低くなり比較的小規模でより身近な企業が公開で
 きるようになりました。そこで、予備調査を受ける企業も必然的に更に規模が
 小さくなってきています。企業規模が小さく、社歴も浅い企業の場合、調査す
 る範囲も限られるため、規模が大きく歴史もある企業に比べて、低コストで予
 備調査を受けられる傾向にあるようです。

 2.予備調査における
  業種、業態によっても異なりますが、一般的な予備調査の対象項目は以下の
 とおりです。

 (1)経営管理組織
 (2)利益計画・予算管理制度
 (3)諸規程や定款
 (4)関係会社
 (5)会社と特別利害関係者
 (6)内部監査制度
 (7)会計管理体制
 (8)会計処理基準
 (9)資金出納管理制度
 (10)販売管理制度
 (11)購買管理制度
 (12)在庫管理制度
 (13)原価計算制度
 (14)固定資産管理制度

 3.予備調査を受けた会社の管理体制整備状況の指摘された事例

  上記の項目について調査を行っていきますが、次に具体的にどの様な事項が
 指摘されているかをご覧戴きたいと思います。指摘されている事項には一般的
 に見受けられるものや、非常に稀なケースもありますが、実情を把握してパブ
 リックカンパニーとなるために整備を必要とされる内容になります。

 ・株主総会や取締役会議事録はあるが商業登記のために作成されており、商法
  上の取締役会の要件を満たしていない。
 ・稟議決裁制度が存在していない。
 ・管理部門の体制が整っておらず、公開準備作業を行うマンパワーが無い。
 ・規程やマニュアルなど、社内の取扱が文書化されておらず、慣行として業務
  が行われている。(定款は殆どの会社で存在していますが、就業規則が無い
  会社もありました。これは、本来労働基準法違反となります。)
 ・予備調査の段階では内部監査まで整備されている会社は殆どありません。
  (私の経験では皆無です。)
 ・月次決算等は迅速に処理されていますが、会計事務所に記帳代行を一括委任
  をされており、翌月10日までに作成できるような体制にはなっていない。
 ・税務会計と企業会計の差が広がる中で、公開会社レベルの会計処理を実施し
  ている会社は非常に少ないです。
 ・賃金に関する内部牽制は、比較的、整備されている会社もあるものの、経理
  担当者に現金等の管理を一任しており、内部牽制が十分に機能していないケー
  スもあります。
 ・予備調査では会計周辺領域の調査が主体となりますが、それ以外の領域で法
  令遵守違反となるようなことにも留意します。残業が多いにも係わらず残業
  手当の支給がないなど労働基準法に反するような行為がないかなど、予備調
  査の過程で発見したことには留意しておく必要があります。

  私が調査に行った会社では、すでに負債が200億円を超過し、商法上の大
 会社となり商法監査の対象となっている会社もありました。非常に稀なケース
 ではあるのですが、会社に商法監査を受けなければならないという認識が無い
 ケースもあるようです。

  予備調査をしていて指摘される事項を見てきましたが、予備調査段階で整備
 されているまたは問題とされない事例としては次の様なものがあります。

 ・予備調査の段階でも、債権管理がコンピュータ化されており、公開会社に準
  じた管理がなされている会社も存在します。
 ・原価計算制度はほとんどの会社で十分に確立されているとはいえない状況で
  す。ただし最近の公開を目指す会社では、製造業は比較的少ないので、原価
  計算精度を利用して月末の棚卸帳簿残高を算出する必要の無い会社も多いよ
  うです。

 4.まとめ

  予備調査の段階では、上記のように調査項目のほとんどに関して、抜本的な
 改善を必要とするというコメントがつく会社も多いようです。そうした会社で
 も業況が著しく好調な会社では、人海戦術で「諸規程」や「IIの部」を作成
 するなど、力技で公開準備を早急に進めることが可能です。(この場合、実際
 の管理制度の運用に疑問が残りますが。)

  それ以外でも、一般的に経営者の方は間接部門の人員を増加させたく無いと
 いう傾向にあるので、経理担当者に公開業務を兼務させる会社が多いようです。
 しかし公開準備が進んでいくうちに、マンパワーが不足していることが理解さ
 れてくるので、公開準備担当者を増員することとなります。

  この様に予備調査で指摘された事項を是正していく為の人件費等のコスト負
 担を吸収できるだけの業績の裏付けが、株式を公開するための必要条件となる
 のではないかと考えています。


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−☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−☆上場体験談−

 □ 寄稿者:エバラ食品工業株式会社(2819)
       代表取締役 森村 忠司 様


   http://tirs.jasdaq.co.jp/tirs2/index.phtml?arg_code=2819


 上場の経緯

  当社は平成15年11月13日に上場を果たしました。今期は、当社のちょ
 うど、創業45周年の期にあたり、この節目に上場できたことは、本当にうれ
 しく思っております。また、上場にあたりご尽力いただきました皆様方には、
 この場をお借りして、心より御礼を申し上げます。

  まず、当社が上場を意識し始めたのは、私が創業者である父より、社長を引き
 継いだ平成7年までさかのぼります。その当時より、おかげさまで当社は、全国
 的な知名度があり、各お取引先からも一定の評価をいただき、業績も順調に推移
 しておりました。しかし、当社を取り巻く食品流通業界というごく限られた環境
 の中で、このままぬくぬくと自分達の価値観のみに従って、事業を続けていくこ
 とが、果たして本当に企業のさらなる成長につながっていくのか、という疑問が
 その頃、私の心の中に芽生えたのです。

  以降4〜5年の間、各企業がバブル崩壊後の様々な厳しい経済状況に必死に立
 ち向かい、組織及び企業再編など、ドラスティックに経営革新をすすめる動向を
 見ていると、やはり、当社の将来を長期的に見据え、社内体制や社員の意識も含
 めて、大きく変革していくことが必要ではないか、という私の思いは確信へと変
 わっていきました。

  そのための手段としては、何が最良であるかを考えた結果、創業以来のプライ
 ベート・カンパニーという殻を破り、パブリック・カンパニーへと脱皮すること
 である、という結論に達したため、私は平成11年頃、株式上場に向けての本格
 的な準備開始を指示致しました。

  つまり、上場することにより、広く株主・投資家の皆様に当社の企業価値を判
 断していただき、コーポレートガバナンスは株主様であるという視点より、さら
 なる成長を目指すべく、企業経営努力を続けていきたいということが上場を決定
 した動機であります。

 上場準備について

  覚悟を決めて、準備に取り掛かったつもりでしたが、上場に至るまでの道のり
 はけっして平坦なものではありませんでした。まず、平成11年12月に、監査
 法人より提出された分厚い初動調査報告書には、当社の公開にあたって改善すべ
 き箇所が、山のように指摘されており、これを見た時には、本当に気が遠くなる
 思いが致しました。その内容は、当社の経営組織から社内管理体制、中期経営計
 画、関連会社に至るまで多岐にわたり、まさに当社のそれまでの企業姿勢を抜本
 的に改革していく必要がある課題も多数見受けられました。しかし、それらを一
 つ一つ克服していかなければ、上場への道は開けないと心に命じ、準備開始にあ
 たっては、私を委員長とする株式公開準備委員会を設置し、その下に社内の各部
 門より選抜したメンバーからなる事務局を発足させ、実務的な作業にあたらせる
 ことと致しました。

  また、各課題の克服におきましては、課題テーマ毎に事務局主導のもと、社内
 を横断するプロジェクトチームを発足させ、その数は、原価管理、購買管理、生
 産管理、販売管理、規程整備など、合計で8つにのぼりました。これらプロジェ
 クトの取り組みは平成14年3月頃まで継続し、それぞれ一定の成果をあげるこ
 とが出来ました。今から思うと、この期間じっくりと社内体制の整備にあたった
 ことは、社内の管理能力向上とともに、社員の上場に向けての意識を醸成する意
 味からも非常に有効であったと感じております。

  一方、当社の上場時期につきましては、各方面に意見を求めながら、資本政策、
 株主政策などを策定し、準備の進捗状況なども含めて慎重に検討した結果、平成
 15年3月期を申請直前期として、平成15年11月頃の上場を目指すこととい
 たしました。

  申請期に入った平成15年4月以降は、準備作業も佳境に入り、上場に向けた
 スケジュールに従い、全社一丸となり、もうひたすら突っ走ったというのが私の
 率直な感想です。そのような準備段階を経て、おかげさまで平成15年11月
 13日、無事ジャスダック上場を果たすことができました。

  上場を果たすまでの道のりを振り返ってみますと、非常に苦しくはありました
 が、企業体質は上場企業として恥ずかしくないレベルに確実に近づくことが出来
 たと自負しております。また、社員一人一人も緊張感を持って積極的に職務に取
 り組もうとする姿勢が、以前と比較して、より前面に出てきたと感じております。
 そして私自身も経営者として、特に上場前の説明会やワン・オン・ワンミーティ
 ングなどを経て、「企業価値として何が求められているのか」、「何をしていか
 なければならないか」、という株主・投資家の皆様と向き合う基本的な姿勢を、
 革新的なインパクトをもって学ぶことができました。

 上場を果たして

  このような準備期間を経て、上場を果たしたのですが、現在、やはりその「厳
 しさ」や「責任」を肌で感じております。特に、株主・投資家の皆様に「どのよ
 うなメッセージや情報を発信していくのか」、「どのように我々の企業を理解し
 ていただくのか」という命題については未だ試行錯誤を重ねております。

  しかし、社会的責任投資判断を仰ぐとともに、常に株主・投資家の皆様の期待
 に応えるべく、様々な取り組みを継続していくことは、上場企業としての最重要
 責務であると認識しておりますので、今後も企業成長のためのエネルギーを蓄え、
 最大限の努力を図っていきたいと考えております。

  これから上場を目指される企業の方々に申し上げたいのは、当たり前のことで
 はありますが、上場するということは、資金調達などという実質的な目的はもち
 ろんありますが、企業活動の長期的なサイクルの中では、あくまでも、一つのス
 タート地点に立ったという意味しか持たず、上場以降の企業価値のさらなる創造
 こそが、そこに至るプロセス以上に、大切であることを肝に銘じるべきだと思い
 ます。我々も上場準備期間中に、幾度となく関係者からは話を聞いておりました
 が、今、現実にその言葉の重みを受け止めております。

  以上、上場に至るプロセスについて私の感想を述べさせて頂きましたが、多少
 なりとも皆様のご参考となれば幸いに存じます。

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−☆JASDAQ月間IPOデータ(3月1日〜3月31日)−−−−−−★−


 【株式会社ジェイ・エー・エー:2394 3月3日上場】
 <事業内容> 中古自動車のオークション事業
 <主幹事>野村證券
 <監査法人>中央青山
 <名義書換代理人>UFJ信託銀行
 <資金調達額> 2,200百万円(公募 200,000円×公募株式数11,000株)
 <初値時価総額>19,087百万円(初値210,000円×発行済株式数90,890株)
 <設立後経過年数>  31年7ヶ月(設立 1972年 7 月 12 日)
 <売買方式> OD方式
 <登録申請会社概要>
  http://www.jasdaq.co.jp/images/03_2394_3.pdf

 【株式会社ジモス:3310 3月5日上場】
 <事業内容>化粧品等の通信販売
 <主幹事>UFJつばさ証券
 <監査法人>新日本 
 <名義書換代理人>UFJ信託銀行
 <資金調達額> 750百万円(公募 500,000円×公募株数 1,500株)
 <初値時価総額> 11,874百万円(初値650,000円×発行済株式数18,267株)
 <設立後経過年数>     5年 5ヶ月(設立 1998年 9 月 14 日)
 <売買方式> OD方式
 <登録申請会社概要>
  http://www.jasdaq.co.jp/images/03_3310_3.pdf

 【株式会社パソナテック:2396 3月9日上場】
 <事業内容>ITエンジニアに係わる人材派遣・請負事業並びに人材紹介事業
 <主幹事>大和証券SMBC
 <監査法人>トーマツ
 <名義書換代理人>住友信託銀行
 <資金調達額> 350百万円(公募 350,000円×公募株式数1,000株)
 <初値時価総額>9,150百万円(初値1,000,000円×発行済株式数9,150株)
 <設立後経過年数>     13年11ヶ月(設立  1990年 3 月 26 日)
 <売買方式> OD方式
 <登録申請会社概要> 
   http://www.jasdaq.co.jp/images/03_2396_3.pdf

 【株式会社フライングガーデン:3317 3月16日上場】
 <事業内容>郊外型ファミリーレストランの運営
 <主幹事>三菱証券 
 <監査法人>中央青山
 <名義書換代理人>三菱信託銀行
 <資金調達額> 324百万円(公募 1,800円×公募株式数180,000株)
 <初値時価総額>3,891百万円(初値4,500円×発行済株式数864,700株)
 <設立後経過年数>    22年3ヶ月(設立  1981年 12 月 4 日)
 <売買方式> OD方式
 <登録申請会社概要> 
  http://www.jasdaq.co.jp/images/03_3317_3.pdf
    

 【東京日産コンピュータシステム株式会社:3316 3月19日上場】
 <事業内容>システム機器販売・導入支援、システムの設計・構築等の
       ソリューション提供事業
 <主幹事>UFJつばさ証券  
 <監査法人>あずさ
 <名義書換代理人>みずほ信託銀行
 <資金調達額> 200百万円(公募 200,000円×公募株式数1,000株)
 <初値時価総額>5,300百万円(初値500,000円×発行済株式数10,600株)
 <設立後経過年数>     15年0ヶ月(設立  1989年 3 月 3 日)
 <売買方式> OD方式
 <登録申請会社概要> 
   http://www.jasdaq.co.jp/images/03_3316_3.pdf 

 【株式会社メガネスーパー:3318 3月24日上場】
 <事業内容>眼鏡等小売事業他 
 <主幹事>日興シティグループ証券  
 <監査法人>新日本
 <名義書換代理人>みずほ信託銀行
 <資金調達額> 1,250百万円(公募 1,250円×公募株式数1,000,000株)
 <初値時価総額>24,183百万円(初値2,200円×発行済株式数10,992,400株)
 <設立後経過年数>     23年5ヶ月(設立  1980年 9 月 26 日)
 <売買方式> OD方式
 <登録申請会社概要> 
   http://www.jasdaq.co.jp/images/03_3318_t3.pdf 


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 JASDAQ IPO WAVE 2004年4月9日配信(毎月第二金曜日配信)

 ◆発 行 者  株式会社ジャスダック
 ◆連 絡 先  ipowave@jasdaq.co.jp
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