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IPO(上場する新規公開株)の効果的な買い方

低いリスクで大きなリターンが期待できる株式投資、そんな投資方法があればいいな思ったことはありませんか?

IPO(上場する新規公開株)への投資は、新しく上場する会社の株への投資です。

IPO株を一般公開前の「公募価格」で買って、一般公開直後の「初値」で売るというシンプルな方法は、比較的リスクが少なく短期間に何倍にも株価が上昇する可能性を秘めたおいしい投資方法です。

実際のIPOの買い方の手順を見る前に、まずはIPOがどれだけおいしいかをデータで見てみましょう。

2015年の日本郵政や2016年のLINE、2017年のUUUM、2018年のメルカリなども大きな話題になり、当選して初値で売った人も多いと思いますがみんな儲かりましたね。

2019年は86件のIPOがありましたので、まずはその実績をデータで見てみましょう。

どのくらい儲かった?2019年のIPOのデータ

2019年は86件(※)のIPOがありました。※REITの上場は除外

そのうち、IPOの公募価格(売出し価格)より初値(最初についた株価)のほうが高かった実績が約88%(86年中76件)、これは約9割の確率で儲かったことになります。

そして、86件のうち31件(36%)は初値が公募価格の2倍以上になっています。

これは、IPOの公募価格で買って初値ですぐに売ったうちの約4割近くはたった数日間で投資額が2倍以上になったということです。

儲かった金額はどのくらい?

金額で言うと、1単位(100株)あたり10万円以上の利益だったものは86件のうち39件(45%)、100万円を超えたものも2件あり、最大では1単位で132万円の利益が出ています。

IPOに応募して公募価格で買えたら初値ですぐ売ってしまう。たったこれだけで2019年はかなり稼げてしまっているということが客観的な事実としてわかりますね。もちろん、2019年だけが特別だったわけではなく、2018年以前もです。

それではIPOについて詳しく説明していきましょう。

IPOって何?

まずは大前提のIPOの説明です。IPOとは Initial Public Offering の略で、 日本語では新規公開株と言われます。

普通の株式とどう違うのかというと、私たちが買う事ができる株は、上場といって、東京証券取引所をはじめとする証券取引所の審査基準を満たし、一般の投資家が自由に株券を売買できる会社の株です。

上場していない未上場の会社の株は、通常は会社のオーナーやその家族など、少数の特定株主のみがその株を保有していて、市場で自由に売買をすることができません。

未上場の会社が上場する事を株式の新規公開といい、新規公開時に市場に売り出される株のことを新規公開株といいます。

なぜおいしい?IPOのメリット

IPOの1番のメリットは、何といっても公募価格(売出し価格)で買えたときのリターンの大きさにあります。

公募価格(売出価格)で買えたとき、市場で初値(最初についた株価)がついた際には非常に高い確率で公募価格を大きく上回っており、中には公募価格の何倍にもなっていることもあります。

そのため非常に高い確率で高いリターンが期待できます。

株式を新規公開すると、今までは一般の投資家は買う事が出来なかった株が市場に出回ることになります。新しいビジネスモデルを持った注目の企業や、急成長中の企業は特に注目度が高く、上場後買い注文が殺到して大幅に高い初値をつける可能性がでてきます。

また新規公開株が決定すると、その新規公開する株を取扱う証券会社ではホームページ上などで広く告知するため多くの投資家の注目を集めます。

新規公開される株数は比較的株数が少ないため、注目が集まればそれだけ買い注文の数が売り注文を上回り、初値が高くつく確率が高くなります。中には公募価格の何倍にもなるものもあり、IPOの初値は平均すると公募価格を大きく上回っています。

先ほど2019年のIPOのデータの項目でも書きましたが、2019年の86件のIPOのうち76件(約88%)の初値が公募価格を上回っており、全体の約36%は公募価格の2倍以上になっています。

さらに、約7%にあたる6銘柄は3倍以上(表では赤文字+黄色背景)となっています。

初値がマイナスになったものは青い文字にしてありますが、上がった時が大きいのに対して、マイナスになったときは最大でも12.5%と小さいですね。

金額で言うと、1単元での公募価格と初値での利益の最大は132万円を超え、半数近くが10万円以上の利益が出ているのに対し、マイナスは最大でも17500円です。

コード 銘柄名 上場日 公募価格 初値 比較(%) 
4482 ウィルズ 12月17日 960 4355 472.40%
4434 サーバーワークス 3月13日 4780 18000 376.57%
4488 AI inside 12月25日 3600 12600 350.00%
4438 Welby 3月29日 5200 18030 346.73%
7080 スポーツフィールド 12月26日 2730 8500 311.36%
7064 ハウテレビジョン 4月24日 1210 3745 309.50%
7067 ブランディングテクノロジー 6月21日 1740 4825 277.30%
4442 バルテス 5月30日 660 1820 275.76%
4880 セルソース 10月28日 2280 6020 264.04%
4450 パワーソリューションズ 10月1日 2000 5110 255.50%

2019年のIPOの公募価格と初値の比較表・上位10銘柄です。

公開後、初値がついた後は値動きが激しいものが多く、ハイリスクハイリターンになりますが、「公募価格で買えたものを初値で売る」というだけなら、値動きなどを読めない株の初心者でも簡単にできます。

また、IPO株の取得には売買手数料もかかりません。(売却時は通常の株と同じ手数料がかかります)。

株・投資信託ならネット証券のマネックス

当選すれば公募価格で買うことができる

これだけいい事ずくめのIPOですが、申込みが多くて抽選になるため毎回公募価格で買う事ができるわけではありません。取扱いが決まったら応募できる期間に応募し、抽選に当選すれば公募価格で買うことができるという形になります。

そこで”情報”と”当選するための戦略”が大事になってくるのですが、情報に関してはネット証券の機能を使うと便利で、例えばマネックス証券は口座を作ったばかりの人でも資金が少ない人でも平等な当選確率で抽選してもらえる完全抽選で、IPOの取扱いが決定したらメールでお知らせしてくれるアラートメールも設定できます。これは便利ですよ。

また、岡三オンラインなどの”資金を用意しないまま抽選に参加できるネット証券”(当選したら資金を用意すればいい)で抽選への参加口数を増やすといったような”当選のための戦略”を立てること。

戦略に関してはこのカテゴリの後半では当選確率を上げる方法3つのテクニックと裏技、またIPOに有利な証券会社も後に紹介しますが、まずはIPOの流れや実際の申込み方法を見てみましょう。


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