| 1. | JASDAQ市場の使命と最近の新興市場を取り巻く情勢 |
| JASDAQ市場は、昭和24年に店頭市場として発足して以来、一貫して、日本経済の将来を担う次世代産業や経済・社会構造の変化を先取りした先進的産業の育成を直接金融を通じて支援することによって、日本経済の発展に貢献することを使命としてきました。
近年、経済のグローバル化や新興市場国等の勃興等に伴う国際的な競争の激化、IT等の技術革新、少子高齢化等による社会構造の変化等により、社会・経済構造が急激な変貌を遂げつつある中にあって、これまでにない速度で、次世代を支える産業技術の開発、また、新たな市場ニーズに応えるビジネスモデルの創出が見られます。
他方で、最近の新規上場企業をめぐっては、コーポレート・ガバナンスの欠如等による不祥事が発生する等、コンプライアンスやガバナンスの強化が急務となっており、本年央に施行される金融商品取引法等により、内部統制の強化が図られることとなっております。(内部統制報告書の内閣総理大臣への提出は、平成20年4月1日以後に開始する事業年度から義務付けられます。)
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| 2. | 新市場創設の目的 |
| これらを踏まえ、当取引所の使命を果たすべく、将来性のあるテクノロジー開発やビジネスモデル展開を行う成長の可能性を有する企業を支援することを目的として、新たな市場を創設することといたします。
このため、新市場は、市場ニーズの急激な展開やテクノロジーの急速な進歩等に対応できるような新たな機能を備えたものとし、次世代の我が国経済を担う可能性のある企業を支援できるようにいたします。
当取引所としては、新市場の創設を通じて、我が国におけるイノベーションの創出、新産業の創造に貢献できることを期待しています。
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| 3. | 市場の特性に応じた投資者保護 |
| 当取引所としては、上場会社により、その将来における成長可能性等が投資者に対して適正かつ適切に説明されるよう取り組んでいくこととし、適時開示に加え、経営計画・事業計画の進捗・変更状況等の説明を内容とするマイルストーン開示を新たに上場会社に義務付けるとともに、投資者向け説明会・ホームページ上のIR資料においても投資者への情報提供の強化を図ってまいります。
また、上場にあたっての申請についても、新市場の上場企業の特性に応じたものとするべく適切な対応を図るとともに、「財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための必要な体制について記載した書類」の作成等により、内部統制の充実等にも配慮したものといたします。
以上に加え、当取引所としては、新市場の特性について幅広く周知を行うとともに、新市場に初めて投資を行う投資者に対して市場の特性が十分説明されるよう的確な対応を図る等、投資者に新市場の特性について適切な理解を得られるよう努めて参りたいと考えております。
以上のような取り組みによって、市場の特性に応じた投資者保護の達成を図ってまいります。
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| 4. | 新市場創設の意義 |
| JASDAQ市場の上場会社数が1000社に迫ろうとしている現状において、上場会社に多様化が生じていることから、新市場の創設は、堅実かつ安定的な成長を目指す上場企業群と、イノベーション、先端的テクノロジーや将来性のあるビジネスモデルによる成長を目指す上場企業群との峻別を図ることとなるため、投資者にとって有意義であると考えています。
また、新市場は、これまでの新興市場を超えた新たな市場として、(1)先端的テクノロジーや将来性のあるビジネスモデルによる成長を目指す企業の支援、(2)市場の特性に応じた投資者保護の達成の両立を図るものであって、新市場の創設によって、新興市場全体の健全な発展を期待します。 |