「板」で注文状況(気配値)を見る

は株の指値注文の注文状況(気配値・けはいね)を見るものです。

買い気配(買い注文がいくらの値段で何株あるか)、売り気配(売り注文がいくらの値段で何株あるのか)を見ることができます。

板(気配値)を見てわかること

板や気配値を見ることによって、現在の株価だけでなく、買い気配(買い注文の状況)と売り気配(売りの注文の状況)がわかります。

ようするに、今買い注文はいくらでこのくらい出てますよ、売り注文はいくらでこのくらい出てますよ、というのがわかるのが板(気配値)です。

それによって、今は買いと売りとどちらが優勢なのかや、注文するとどのくらいの金額で約定できそうかの予想もできます。

例えば成行注文をする場合、板を見て現在の株価と同じか、1円上の値段に売り注文がでていれば、その値段で取引が成立するので、成行注文をしても思わぬ高値で買ってしまうようなことはありません。

株の板の画像

実際の板はこの図のようになっており、真ん中の数字が気配値(株価)、左側の数字(売り気配)がその株価での売り注文の数、右側の数字(買い気配)がその株価での買い注文の数です。

この例では、10750円に売り注文が20600株出ており、10730円に買い注文が100株出ているので、ここで成行で買い注文を入れた場合、10750円で買うことができます。

成行で売り注文を入れた場合、10730円で売ることができますが、買い注文が100株しかないので、自分より先に100株以上の売り注文が出てしまうと、10720円で売れてしまいます。

また、この板では10740円がありませんが、これは10740円には売りの注文も買いの注文も入っていないことを表します。

このように株では買い板と売り板の間が空くことがあり、これが小さな開きであればいいのですが、まれに大きく開くことがあります。その時に板を見ずに成行注文をしてしまうと思わぬ高値で買ってしまったりする場合があるので、注文を出す際は板をしっかり確認しましょう。

板(気配値)は「いくらで買えるか」の参考になる

板(気配値)を見ることで指値注文なら「いくらで注文を出しておけば買えそう」という予測を立てる参考になりますし、成行注文なら「今注文を出せばいくらで約定するだろう」という約定する金額の目安になります。

また、買いにどのくらいの注文が入っているか、売りにどのくらいの注文が入っているかがわかるため、今は買いの圧力が強いのか売りの圧力が強いのか、買いと売りが拮抗しているのかなども見ることができます。

板(気配値)の見かた〜どこで見ることができる?

板(気配値)はネット証券のホームページの注文画面などで見ることができます。株価チャートなどと違い、板はネット証券の口座を持っていないと見ることができません

証券会社のホームページやアプリからログインすると、株価の照会画面や株の注文画面で見ることができます。(証券会社によって板が見れる場所は違いますが、基本的には注文画面か株価の照会画面で見ることができます)

注文を出すときはこの板も見るようにしましょう。

通常は上下10本、フル板が見れるツールもある

板が見れるのは通常は現在の株価から上下10本です。

例えば現在の株価が100円なら、上に101円から110円までの売り注文の数、下に100円から91円までの買い注文の数がそれぞれ値段ごとに表示される、というような形になります。

例えばマネックス証券のWEBでの注文画面の板(気配)はこのようになります。

マネックス証券のWEBでの注文画面の板(気配)

どの金額にどのくらい注文があるかがわかりますね。

また、岡三オンライン岡三かんたん発注のように板の出来高バーが見れるツールもあります。

板の出来高バーは板の金額ごとに「どの金額でどのくらい約定したか(売買が成立したか)」を表示してくれるもので、「この金額で買った人が多いのか」というような参考になります。

岡三かんたん発注の注文画面の板はこのようになります。

岡三かんたん発注の画面・板の出来高バーが見れるツール

板では「今この金額でこれだけの注文がある」というのが見れて、左側の出来高バーでは「この金額でこれだけ約定した(売買が成立した)」というのがわかります。

また、板が見れるのは通常は上下10本ですが、「フル板」といって全ての注文状況が見れるツールなどもあります(参考:フル板が見れるネット証券会社のツール)。基本的にフル板は機関投資家やデイトレーダーなどが見るもので初心者はフル板が見れなくても問題ありません。

板に関しては以上です。次のページでは指値注文・成行注文に続いて少し上級だけど非常に便利な「逆指値注文」について解説します。

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