売買を始める前に注意すること
何か大きな買い物をするときのことを考えてみましょう。パソコンや車を買うときはカタログなどで機能・性能を調べたり、店員に聞いたりします。
これと同様に、株式投資も同じことをしなければ良い銘柄は見つかりません。 実際に株の売買を始める前にある程度の期間、株価を観察しつづけて値動きのパターンをチェックしましょう。
株価の値動きを見る
実際に株を買う前に、株価の値動きをある程度観察しつづけましょう。
買いたい株があればその株の値動きでもいいし、買いたい株がまだ決まっていないなら取引先や自分のよく使う商品の会社、有名な会社など、どこでもかまわないので、「どういう値動きをしているのか」をまず観察してみてください。
株価チャートを見ることで過去の値動きを見てパターンを見つけるのもいいですね。
値動きは会社によって違う
株価の値動きは会社によって違います。値動きが激しく1日で大きく株価が上下する会社もあれば、比較的ゆっくり日数をかけて株価が動く会社もあります。
そういった値動きの傾向も株価チャートで見ることができます。
自分の選んだ会社がどういう動きをするのか、それが自分の投資スタイルやリスク許容度に合っているのかなど、よくチェックしてみてください。
「なぜ?」から感覚を養う
また、株価が上がったり下がったりしたときに、「なんで上がったんだろう?」と株価が上がった理由を検証してみてください。
そうすることでどんな時に株価が上がるか、どんな時に下がるかというのがだんだんわかるようになってきます。そういうパターンをたくさん覚えると、本や新聞を読んだだけでは得られない「感覚」を見につけることができます。
そういった感覚が身につくと、「買う」タイミングや「売る」タイミングというのもわかるようになってきます。
株をはじめたばかりの初心者の場合、いい会社を見つけたら即買ってしまって、せっかくいい会社なのに高値で買ってしまうようなケースもありますが、しっかりと値動きを観察していると、今その会社の株価は割高か割安か、株価は上昇気味か下降気味かなど、自然と見れるようになってきます。
質の高い情報・正確な情報を入手する
株価のチェックや株価チャートはYahoo!ファイナンスなどでも見ることができますが、見れるのは基本的な情報のみで、株価もリアルタイムでなく20分遅れでの配信になります。
証券会社のホームページでは口座を持っていればリアルタイムの株価を見ることができて、ニュースなどの情報が早くて情報量も多く、会社四季報なども見れます。実際に売買をするときの画面で情報を見ることができるので、売買の画面を使い慣れる意味でも、証券会社のページの情報を見たほうがいいです。
口座開設の申し込みをしてからリアルタイムの情報をみることができるようになるまでは申し込みから約1〜2週間かかることもあるので、まずは口座開設の申込をして、IDをもらうまでの間にYahoo!ファイナンスやマネー&マーケットで株の情報の見かたに慣れておきましょう。
参考:口座開設の申し込みの流れ
「経験」を大事にする
たった1回の「株を買う」という経験。
株をやっている人からすれば毎日していることだし、とても小さな差です。でも、初めての人にとっては非常に大きな差になります。
そして実際にやってみることで初めて、株式投資があなたに合っているか合っていないかもわかると思います。やってもみないで頭で考えても実際はわかりません。
サッカーをやらずにサッカーの本を読んだだけで「自分に合うかどうか」ってわからないですよね。実際にサッカーをプレーして初めて自分に合うかどうかがわかります。
株も同じです。合うか合わないかはやってみなければわかりません。
不安がある時は考えれば考えるほど「迷い」はどんどん大きくなってきますので、まずは勇気を出して口座開設を申し込みしてしまいましょう。
そこから第一歩が始まるし、株式投資があなたに合っているかどうかの正しい判断もできるようになります。
ただし、最初は小さく始めましょう。
最初から大儲けしようと思わず、「100円稼げるかな?」、100円稼げたら「1000円稼げるかな?」、1000円稼げたら「1万円稼げるかな?」というように、小さな金額での取引から少しずつステップアップしていきましょう。
そうすれば仮に損をしても小さく済み、損失すら「良い経験」になります。自分の今の実力や、どのくらいの金額の取引だと自分はどのくらい感情が動いてしまうのかなどがわかります。
ちょうど今はネット証券の口座開設キャンペーンなども充実していますので、口座開設だけでも今はチャンスですよ。
現実を理解する(低リスクハイリターンは無い)
初心者のうちは不安なので、どうしてもリスクを消すことをとにかく追い求めてしまいます。それはそれで良いことなのですが、それでいて高いリターンを狙って、いわゆる「低リスク・高リターン」という夢の銘柄を求めて、それが見つからずに結局取引を始められないという方も多くいます。
ただひとつ考えてください。何事も始めなければ先に進みません。リスクを減らす方法も、高いリターンの商品を見つける方法も、実際にやって身につけるものです。
やったことがない人がいろいろ考えることと、実際にいろいろやってみた人が考えること、どちらが正しい答えを導けるでしょうか?
当然ですが、後者になります。
つまり、考える前に始めてしまった方がよりリスクを減らすための選択を取れるようになるということです。
もちろん大前提として「小さく始める」ということ、そして「始めた後にしっかりと勉強する」ということが必要になります。
初心者の方は、まずは「小さいリスクで小さい利益を得る」ということをおすすめします。
株を始める話に戻りますが、もしまわりに株をやっている人がいたら聞いてみてください。
「株を始める前に本を読んで勉強してた時と、株を始めてから本を読んだとき、どちらがすぐに頭に入ってきたか?」
間違いなく後者だと答えるはずです。
最初のうちはどうしても「知らないことへの不安や恐怖」があるため、始めることをためらってしまいがちですが、少し勇気を出して口座開設をして、小さな株でいいので実際に「買う」という経験をしてみてください。
銘柄を見つけたら分析しよう
買いたい銘柄の候補を見つけたら、分析してみることをおすすめします。
本当に買っていい銘柄なのか?今は買うタイミングなのか?どのくらいの株価が買い時なのか?など、しっかり分析することで勝てる確率を上げていきます。
次は銘柄分析の基本、ファンダメンタルズ分析について書いていきます。
次のページ >> ファンダメンタルズ分析
株の買い方のよくある質問や注文画面の言葉の意味
株の買い方に関していろいろと説明してきました。ここでよくある質問や実際に株を買うときの注文画面で迷うことが多い言葉の意味などを解説します。
- 買い方のコツはありますか?
- 手数料はいくらかかりますか?
- 株が買える時間や期間はいつからいつまで?
- 現物と信用って何が違うの?
- 年齢は何歳から株を買うことができますか?
- ドルコスト平均法って何ですか?
など初心者の方から株を買う時によく受ける質問に回答しています。
- 執行条件・単元・寄付・引け・大引け・指値・成行・逆指値・不成・指成・PTS・現物・信用
といった主に注文発注画面で出てくる言葉の意味について解説しています。
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