IPOの申込み方法(購入方法)
IPOには申込みが多く、公募価格でIPO株を買えるのは、”お得意様”として店頭の証券会社の担当者にIPOをまわしてもらった人、もしくはIPOの抽選で当たった人だけになります。
担当者にまわしてもらうのが裁量配分、抽選は抽選配分といって、どのくらいの割合が抽選にまわってくるかは証券会社によって異なりますが、店舗のある証券会社は抽選分は10%だけというところが多く、ネット証券は100%抽選というところもあります。
これからIPOに参加したいという人は主に抽選で狙うことになります。IPOの抽選は外れても1円もお金を損することはないので、狙いたいIPOの抽選にはぜひ参加しておきたいですね。
取扱いする証券会社に口座があれば抽選に参加できるので、このページで抽選の申込みの手順などを詳しく解説していきます。
■このページの内容
- IPOの申込み方法(買い方の手順)
- IPO抽選の申込み手順の実例(ソフトバンク)
- 申込みの取消や訂正のやり方
- 抽選結果(当選・落選)の確認方法
- IPOの申込ができないときは?
- いつ資金を入金すればいいの?
- IPOの抽選方法は?お得意様しか当たらないの?
- 当選確率を上げるには(次のページ)
IPOの申込み方法(買い方の手順)
IPOの申込方法といっても、そこまで難しいわけではありません。ただ、通常の株を買うのとは手順が違うのでここで解説していきます。
- IPOのページで募集中の銘柄を選ぶ
- 抽選に申し込む(ブックビルディング参加)
- 公募価格と抽選結果が決まる
- 当選したらどうすればいい?「購入の申込」を忘れずに
IPO抽選への参加には費用がかかりませんので、外れても損することはないので積極的に参加していきたいですね。
※コストはかかりませんが、申し込む前に当選したら購入できるだけの資金を口座に準備しておく必要があります。※後ほど解説しますが、当選してから資金を用意すればいいという有利な証券会社もあります。
1.IPOのページで募集中の銘柄を選ぶ
まず、証券会社のホームページ上で、IPOや新規公開株式(証券会社によって異なります。新規公開、新規上場など)という項目を探し、その証券会社が取扱うIPO銘柄の一覧を見ます。
その中で、申込受付期間中の銘柄を選び、申込画面に進みます(IPOは申込みができる期間が決まっています)。
申込画面に進むリンクの表記方法は証券会社によって違います。「申込」「需要申告」「BB(ブックビルディング)」など色々ですが、一覧を見て公開日や受付状況などを見ればどれが今申し込みができる銘柄なのかはすぐわかります。
IPOの抽選に参加するには、基本的には上場する少し前のブックビルディング(需要申告)という期間に申込みをする必要があります。
ブックビルディング(需要申告)の参加=IPO抽選への参加
となる証券会社が多いです。
2.抽選に申し込む(ブックビルディング参加)
申込画面に進んだら、通常の株を買うのと同じように、買いたい株数と金額を入力して申込をします。金額は「仮条件」といって「○円〜○円」と銘柄ごとに幅が決まっていて、その範囲内で指定します。
まだ金額(公募価格)が決まっていないうちの申込みになるため、当選した後に「やっぱり買わない」という当選後の辞退もありなので、気軽に抽選に参加してOKですよ。(抽選の申込み時期が公募価格確定後になる一部の証券会社を除く)
この抽選に参加するとき、通常はその銘柄を買えるだけの買付余力がないと申し込みができませんが、岡三オンラインなどは事前入金不要で、資金がないままでも抽選に参加することができます(ただし当選したら入金締切日までに資金を入れないと落選になってしまいます)。
これで申込は完了です。あとは抽選結果を待ちましょう。
抽選日は銘柄の詳細ページなどに書かれています。また、基本的に申し込んだ銘柄の抽選結果が出たらメールでお知らせしてくれます。
3.公募価格と抽選結果が決まる
抽選が終われば公募価格が決まり、抽選結果も決まります。証券会社にログインして抽選結果を確認しましょう。
4.当選したらどうすればいい?「購入の申込」を忘れずに
当選したときの注意として、当選したらそのまま買えるわけではありません。
抽選参加時にはまだ公募価格(IPOで買える値段)は決まっていなかったので、決まった公募価格で買うかどうかの確認のため当選したら期限内に「購入の申込」をする必要があります。
これを忘れてしまうとせっかく当選したのに落選となり、補欠の人が繰り上げ当選となってしまいますので注意してください。
「公募価格はこの値段に決まりました。あなたは当選しましたがこの金額で買いますか?」という確認ですね。
補欠当選の場合も、この期間に申込みをします。
当選したけど買わなかった人や、当選したのに期間内に購入の申し込みを忘れてしまった人がいた場合、補欠当選で購入の申込みをした人が繰り上げ当選になります。
当たって終わりではないので忘れないように気をつけてくださいね。
「当選したけど買わない」という選択肢も
ここで1つ注意があります。当選したときは、仮条件と公募価格を確認しましょう。
ほとんどのIPOは仮条件の上限(例えば仮条件が1000円〜1200円なら上限の1200円)で公募価格が決まりますが、まれに公募価格が仮条件の上限でないものがあります。
例えば2018年はワールド(3612)、アルテリア・ネットワークス(4423)、信和(3447)の3社の公募価格が仮条件の上限ではなく、3社とも初値割れ(初値が公募価格よりマイナス)になっています。
仮条件の上限で決まらないということは、そのIPOはあまり人気がなかったということなので、公募割れの可能性が高まるということですね。
「せっかく当選したのに」と思うかもしれませんが、人気が無い(=初値の上昇も期待できない)から当たっただけかもしれません。当選しても公募割れするなら上場した後に買ったほうが安く買えるので意味がないですね。
絶対下がるわけではありませんし、仮条件の上限だったからといって100%公募価格を上回るわけでもありませんが、仮条件と公募価格は確認しておきましょう。
そして、もし仮条件の上限でなかった場合は、確率的に初値割れの可能性が高いと覚悟して買うか辞退するかを判断したほうがよいです。
ちなみに、IPO当選後の辞退をするとペナルティがある証券会社が3社あります。
SMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、当選後に辞退すると1ヶ月間はIPOに申込めなくなります。岡三証券(※岡三オンラインではなく岡三証券です)は無期限、つまりその後もうIPOに申込めなくなります。
以上がIPOの申し込みの手順です。
- IPOのページで募集中の銘柄を選ぶ
- 抽選に申し込む(ブックビルディング参加)
- 公募価格と抽選結果が決まる
- 当選したら「購入の申込」をする
口座を持っていればこの4ステップで申込ができます。
文字だけだとわかりずらいかもしれませんね。
申込み方法がわからずにチャンスを逃してしまわないよう、実際のIPOの申込みの手順を、2018年12月に上場のソフトバンクの実例で解説します。
IPO抽選の申込み手順の実例(ソフトバンク)
IPOが初めてという方も多いので、ネットからの申込みの手順を解説します。
証券会社によって画面は違いますが、「こういう流れなんだ」というイメージをつかんでいただくため、マネックス証券での手順を解説します。
マネックス証券の口座を持っている方はそのままこのページの手順どおりに申し込みができますし、他の証券会社でも似たような場所を探して申込むことができます。
IPO抽選の申込みの手順は、証券会社に口座を作ってログインしたら、以下の3ステップの手順で進めます。
- IPOのページで抽選に申込む銘柄を選ぶ
- 目論見書を確認
- 株数と値段を指定して申込み
順番に見ていきましょう。
1.IPOのページで抽選に申込む銘柄を選ぶ
まずはマネックス証券にログインし、IPOのページに行きます。
画面右上の「商品・サービス」にマウスを乗せ、出てきたメニューから「新規公開株(IPO)/公募・売出(PO)」を押します。
IPOのページが表示されます。
ここで取扱銘柄の中から申込みをしたい銘柄(今回はソフトバンク)を選び、クリックします。(「BB受付中」と出ているものが今申込み可能な期間中のものです)
ソフトバンクの銘柄詳細情報が出てきて、下に目論見書というリンクがあります。
『需要申告の際は「目論見書」をご覧ください。』と記載されているとおり、IPOの抽選に参加する際はこの目論見書を確認する必要があるので、リンクを押して目論見書を開きます。
2.目論見書を確認
目論見書を開くと、下に「確認しました」のボタンが出てきます。
内容を確認したら「確認しました」のボタンを押します。
次に、先ほどのソフトバンクの詳細情報の画面の下の「ブックビルディングに参加(需要申告)というボタンを押して次に進みます。
3.株数と値段を指定して申込み
需要申告の画面になります。
ここで申し込みたい株数と金額を入力して、次へ(申告内容確認)のボタンを押します。
※マネックス証券の場合は資金力で当選確率に差が出ない完全平等抽選のため、100株でも1000株でも1人1口の権利です。(1人100株を申込全員に配り終えてまだ配分できる場合は残りが抽選されます)
内容を確認したら、「実行する」を押すと申込み完了です。
以上の手順でIPOの申し込みが完了です。
あとは抽選結果を待ちましょう。
また、当選したあとは「購入の申込み」を行わないとせっかく当選しても買えないので注意してください。(手順は後述します)
抽選の申込方法は手順がわかってしまえば簡単です。
複数の証券会社から申し込んで当選の確率を上げたり、複数当選を狙うのもありですね。
申込みの取消や訂正のやり方
抽選の申込みをした後でも、抽選前の期間内なら取消や申込み内容の訂正ができます。
取消や訂正のやり方は、マネックス証券の場合は上記IPO抽選の申込み手順の実例の1のIPOのページ(銘柄一覧が出ている画面)から、少し下の右側にある「抽選の状況確認・購入」を押すと、申し込んだ内容が見れます。ここで申込みの取消しや訂正ができます。
抽選結果(当選・落選)の確認方法
抽選の結果の確認方法は、マネックス証券の場合は上記IPO抽選の申込み手順の実例の1のIPOのページに行き、少し下の右側にある「抽選の状況確認・購入」を押します。
すると、申し込んだ内容や、抽選が終わっていれば当選・落選・補欠など、抽選結果が見れます。
当選した後に「やっぱり買わない」という当選後の辞退もありです。
ただし、証券会社によっては当選後に辞退すると、その後1ヶ月間は抽選に参加できないなどのペナルティがある場合があります。大手のSMBC日興証券と三菱UFJ・モルガン・スタンレー証券は1ヶ月のペナルティがあります。準大手の岡三証券に関してはもう申し込めなくなるそうです。
ネット証券は当選後の辞退でのペナルティは無いので安心ですね。
※抽選の方式が「後期型」といって、公募価格が決まった後に抽選をする楽天証券・岩井コスモ証券・auカブコム証券・GMOクリック証券は当選後の辞退ができません。
IPOの申込ができないときは?
IPOの申込ができないときは、まずその証券会社が今取扱いしているIPOが無い場合や、抽選の申込み期間のIPOが無い場合があります。
また、証券会社によってはブックビルディングへの参加条件に「電子交付サービスを利用している」必要がある場合があります。
これは証券会社が顧客への交付を的に義務付けられている書類をオンライン上で見るためのサービスで、無料で利用ができます。便利なサービスなので利用しておいたほうがいいでしょう。
いつ資金を入金すればいいの?
IPOの資金の入金の時期は証券会社によって違いますが、通常は申込の時点で口座に申し込む銘柄が買えるだけの資金が必要になります。
抽選に申し込むと、その資金は使えなくなり、他の株を買うなどはできなくなります。
申込の時点で資金が必要な場合でも、当選した後に「やっぱり買うの止める」というのもありですし、抽選に外れればその資金は返ってきますので安心して下さい。
また、岡三オンラインのように資金を入れなくても抽選に参加できて、当選した場合だけ資金を用意すればいい証券会社もあります。たくさんのIPO抽選に参加するときに、いちいち資金が拘束されないのは便利なので口座を持っておくとよいですね。
IPOの抽選方法は?お得意様しか当たらないの?
抽選の方法に関しても証券会社によって異なります。大手証券会社などは大口顧客や過去の取引実績の良い顧客に多くのIPO株を割り当て、残り(10%くらいが多い)をその他の個人投資家に抽選で配分することが多いです。
しかし、マネックス証券は取扱いするIPOの100%を過去の取引実績や口座にある資金に関係なく公平に抽選してくれるので、これから口座開設をする人や資金が少ない人でも当選確率は同じなのでおすすめです。
※このあたりも含めた戦略はIPOに有利な証券会社で紹介しています。小資金で当選したい人はどうすればいいか、資金が多い人はどうすれば有利かなどを書いています。
次のページではIPOの当選確率を上げる方法について紹介します。
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