個人向け国債はどこで買っても金利は同じだし、手数料もかからない、条件も変わらないので「どこで買っても同じ」と思うかもしれません。

でも、各社が行うキャンペーン次第では、受け取れる利息が倍以上になったり、満期まで待たず途中解約したほうが得することだってあります。

そこで、このページでは個人向け国債はどこでどう買うのが得なのかを解説していきます。

このページの内容

得する買い方~国債は”どこで買うか”で大きな差が出る

個人向け国債は、どこで買うかで大きな差が出ます。

個人向け国債は購入時の手数料はかからないので、基本的にはどこで買っても同じです。

ただし、個人向け国債の購入時のキャンペーンを行っている証券会社で買うと違ってきます。

証券会社のキャンペーンでは購入時の金額の0.1%~0.16%が1~2ヵ月後にもらえるんです。国債の金利が年0.05%なら国債の年利の2倍~3倍ですね。もちろん、それに加えて国債の金利ももらうことができます。

半年に一度もらえる国債の金利に加えて、最初にキャンペーンで数年分の金利相当のお金がもらえます。

キャンペーンでもらえるお金は2か月後くらいにはもらえるので、そこで中途解約してまた別のキャンペーンでもらってもトータルではプラスになります。

しかも、国債の金利は受け取るときに税金を約20%引かれてしまいますが、口座開設キャンペーンは税金を引かれずにもらえます

例えばキャンペーンでもらえるのが5,000円なら、20%減らずにそのまま5,000円もらうことができます。(※雑所得になるので、年間で20万円以上の雑所得がある場合は確定申告が必要です)

証券会社によって個人向け国債のキャンペーンが違うので、どのようなキャンペーンがあるか比較して検討すると良いと思います。

参考:個人向け国債キャンペーンの一覧(外部サイト)

キャンペーン内容の簡単なまとめとおすすめ

キャンペーン内容は長期間変わっていない部分が多いので簡単にまとめます。

基本的に大手証券でキャンペーン対象になるのは100万円以上、5年債か10年債のみ

SBI証券では3年債も対象、50万円からキャンペーン対象


個人向け国債キャンペーンはこの状態が長く続いています。

100万円未満の金額、または3年債でキャンペーンを使いたい場合はSBI証券で申し込みましょう。購入もネットで簡単に買えます。(たまに楽天証券やマネックス証券などが個人向け国債キャンペーンを行うこともあるので、個人向け国債キャンペーンの一覧のサイトでご確認ください)

これから口座を作る場合は岡三オンラインなら、口座開設で2000円(個人向け国債100万円分の4年分の金利と同額)がもらえるキャンペーンコードもあります。


50万円未満で買いたい場合や、1年未満で解約したい場合は↓こちらがおすすめです。

知らない人が多い個人向け国債より有利なもの

個人向け国債が良いのは元本割れしない安全商品であること、そして今のところずっと金利は0.05%(大手銀行だと定期預金でも0.002%)です(2022年10月時点)。

「元本割れなし」と「金利0.05%」がポイントですね。デメリットは1年間は中途解約できないこと。

もっと良いものがあるのを知っていますか?2つ紹介します。

①楽天銀行と楽天証券でマネーブリッジ設定をすると普通預金の金利が0.1%(今の個人向け国債の倍)になります。

普通預金なので資金拘束がなくいつでも自由におろせて預金保護の対象(万が一楽天銀行がつぶれたとしても1000万円までは元本割れなし)です。特典金利なので「300万円まで」という制限はありますが、個人向け国債より金利も条件も良いですね。

岡三オンラインは、口座開設で2000円がもらえるキャンペーンコードがあります。2000円は個人向け国債100万円分の4年分の金利と同額です。

こちらは1回だけのキャンペーンなので、長期で運用を考えている人や何千万円分も預けることを考えている人には向きませんが、個人向け国債100万円の4年分の金利が一気にもらえる、1年間の資金拘束も無いと考えると資金効率が良くてお得です。

個人向け国債の購入でおすすめの販売窓口

個人向け国債の購入は手数料もかからないため、基本的にはどこで買っても同じなので使い慣れた金融機関で大丈夫です。

ただ、預金口座を持っている銀行でも個人向け国債を買うときは専用の債権口座を新たに作る手続きが必要なので、いつもの銀行でも証券会社で新しく口座を作るのも手間は変わりません。

証券会社などの個人向け国債キャンペーンを利用すると個人向け国債の3年分の利息以上の金額がもらえたりします。

これを書いている2021年12月時点での個人向け国債の年利は0.05%。キャンペーンではその倍以上の0.1%~0.4%くらいの金額が数ヶ月でもらえてしまいます。

キャンペーンを適用して個人向け国債を買い、1年で中途換金すれば、国債の利子はもらえないけど、実質的にキャンペーン分(0.1%~0.4%)の金利がもらえたのと同じですね。それもたった1~2ヶ月で数年分の金利と同じ金額です。

最終的にもらえる金額が何倍も違ってきたりするケースもあるので、キャンペーンはぜひチェックしておきたいですね。

50万円未満の場合や1年未満で解約したい場合

個人向け国債は1万円から購入することができますが、キャンペーンが適用されるのは50万円からになります。

50万円未満の場合や1年未満で解約したい場合は、個人向け国債ではなく楽天証券で楽天銀行とマネーブリッジという連携の設定を行うと、300万円までの楽天銀行の普通預金の金利が0.1%(今の個人向け国債の2倍)になります。

普通預金なので1000万円までは預金保護の対象となり、ノーリスク・期間縛り無しで個人向け国債の倍の金利が受け取れます。(300万円超の部分は0.04%)

こちらは一度手続きをするだけ、楽天証券や楽天銀行で取引などの利用が一切無くても、楽天銀行に入れておくだけでこの金利がもらえます。

キャンペーンほど高い金利ではないけど、ずっともらい続けることができるので300万円未満の安全運用にはおすすめです。

 

また、岡三オンラインは、口座開設で2000円がもらえるキャンペーンコードがあります。5万円の入金でキャンペーン対象となり、個人向け国債100万円分の4年分の金利と同額の2000円がもらえます。資金が少ない人でも対象になりますね。

 

ここから先は、個人向け国債はそもそもどこで買うの?どうやって買うの?といった初心者向けの内容になります。

 

個人向け国債はどこで買えるの?どうやって買うの?

いざ個人向け国債を買ってみようと思ったとき、初心者のかたがまず迷うのが「個人向け国債はどこで買えるの?」「どこで買うのが得なの?」ということです。

このページでは個人向け国債のを買うときに、どこで買うかでの違いの解説をしていきます。

どうやって買うかという具体的な手順は個人向け国債の買い方の手順を参考にしてください。

証券会社や銀行をはじめいろいろな窓口で購入できる

まず、「個人向け国債はどこで買えるの?」の答えになりますが、個人向け国債は証券会社や銀行の窓口のほか、農協や信用組合・信金などで購入することができます。

証券会社(ネット証券)・銀行(都市銀行・地方銀行・信託銀行)・農林中央金庫・農協(農業協同組合)・信用組合・信用金庫・労働金庫と、いろいろな販売窓口があります。

ゆうちょ銀行やみずほ銀行・三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行などの大手メガバンクは個人向け国債の販売窓口になっていますが、対象外の店舗があったり、地銀などでは取り扱いのないところもあります。

「銀行なら全て取扱している」というわけではなく、取扱しているところとしていないところがあるので、個人向け国債を買うときは事前に利用する支店などで確認してください。

参考:個人向け国債の全ての取扱金融機関一覧(財務省HP)

※具体的な買い方の手順は個人向け国債の買い方のページを参考にしてください。

銀行の場合は債権用の口座開設が必要

銀行の窓口で個人向け国債を買う場合は預金口座だけではなく、債権用の口座が必要になるため、新たに債権用の口座の開設をする必要があります。

証券会社に口座を持っている場合はその口座でそのまま個人向け国債を購入できます。

ネット証券でも個人向け国債の購入は可能で、店舗に行かずにパソコンやスマートフォンから口座開設ができるので便利です。

どこで購入するかはじっくり相談したいなら窓口で、勧められたら断るのが苦手な人や窓口まで行くのが面倒な場合はネット証券で口座開設をすると良いと思います。

銀行と証券会社での個人向け国債を買うときの違いは?

個人向け国債を買うに当たって銀行の窓口と証券会社でどのような違いがあるか?どちらで買えばいいか迷う方が多いと思いますのでその違いを解説していきます。

まず、個人向け国債は購入するのに販売手数料はかからず、商品内容も同じなので基本的にはどこで買っても同じです。口座管理費などがかからないところならどこで買っても商品や手数料の違いはありません

個人向け国債以外の投資商品を考えるときに、銀行の窓口では個人向け国債や投資信託は販売していますが、それ以外の商品、例えば株式は銀行の窓口では購入できません。

ただし、証券会社やネット証券などでは個人向け国債キャンペーンを行っているところがあり、数年分の金利と同じ金額がキャンペーンでもらえてしまいます。

そう考えると個人向け国債をどこで買うかは重要なポイントになりますね。

個人向け国債の情報を見るには

個人向け国債の情報は、口座を持っている証券会社などでも調べられますが、財務省のホームページから最新情報などを確認できます。

上記はいずれも財務省の公式ホームページ内へのリンクです。

個人向け国債を買うときの注意点

個人向け国債を買うときの注意点を挙げておきます。

主な注意点として以下の3つがあります。

  • 買える時期(募集期間)
  • 中途換金
  • 販売手数料はかからない

買える時期(募集期間)

個人向け国債が買える時期(募集期間)は、曜日などによって前後がありますが、毎月5日前後くらいから月末くらいまでが多いです。

だいたい毎月1日~5日くらいは販売期間外になっています。

販売期間(募集期間)に申し込みをし、実際に発行されるのは翌月の15日前後になります。

中途換金

個人向け国債の期間は3年、5年、10年とありますが、発行から1年以上経過すればいつでも中途換金は可能です。

ただし、その場合は直前2回分の利子を返金することになります。

つまり、中途換金した場合は1年間は利子なしで個人向け国債を持っていたイメージになります。

細かい計算式もありますが、「中途換金の直前2回分の利子を返金」と覚えておけば大丈夫です。

詳しくは財務省の公式サイト内の中途換金に関するQ&Aページ(Q7に計算式があります)や、中途換金のシミュレーションのページでシミュレーションをしたりしてみてください。

販売手数料はかからない

個人向け国債を買うときに「販売手数料などがはいくらかかるのか?」ということをたまに聞かれますが、個人向け国債は販売手数料はかかりません。

これらの注意点も踏まえて、個人向け国債は証券会社のキャンペーンで買ったほうがお得ということになります。

実際に個人向け国債を買った方の体験談なども参考にしてみてください。