個人向け国債をわかりやすく説明して!
個人向け国債の説明はいろいろなところにありますが、投資の初心者の方は、個人向け国債の仕組みや説明を聞いてもいまいちピンとこない、わかりにくいという方も多いと思います。
私もそうでした。頭の中でなんとなく「こういうもの」というイメージがつかめるまでは説明を聞いてもピンとこないんですよね。
でも、イメージがつかめてしまえば、いろいろな説明が「ああなるほど、そういうことか」と頭の中でつながってきます。
そこで、ここでは個人向け国債を初心者の方にできるだけわかりやすく説明する前段階として、個人向け国債のイメージをつかんでもらおうと思います。
わかりやすさ重視で例えなどを用いて説明するので、厳密に言えば違う部分も出てくると思いますが、まずは個人向け国債のイメージをつかんでください。
頭の中にイメージが出来上がると、個人向け国債の仕組みなどの説明もわかりやすくなると思います。
個人向け国債は定期預金で例えるとわかりやすい
個人向け国債を初心者の方に説明するとき、定期預金で例えると「わかりやすい」と理解してくれる方が多いです。
個人向け国債には「固定3年・固定5年・変動10年」の3種類がありますが、これを定期預金に例えます。
- 固定3年の個人向け国債は3年で満期の定期預金
- 固定5年の個人向け国債は5年が満期の定期預金
- 変動10年の個人向け国債は10年満期の定期預金
と考えるとイメージがつきやすくなるのではないでしょうか。
そのうえで、定期預金との違いを知っておきましょう。
定期預金と個人向け国債の違い
定期預金と個人向け国債の大きな違いとして、定期預金は基本的に(※)いつでも途中で解約することができますが、満期を待たずに解約すると利息が低くなります。(※商品によってできないものなどもあります)
個人向け国債の場合は基本的には1年以内は中途解約ができません(大規模災害時などの特殊な場合を除く)
1年間経てば中途解約ができますが、中途解約の場合は直近2回分の利息を返すことになります。ようするに中途解約の場合は1年分は利息無しになるということです。
ただ、個人向け国債の場合、証券会社では個人向け国債キャンペーンなどを行っており、キャンペーンによっては1年分の利息以上の金額を受け取れるため、「キャンペーン+1年で中途解約」して、またキャンペーンで次の国債を買うというのが資金効率の良い方法として知られています。
ほかに違いとしては、元本の保証をしてくれるのが定期預金は銀行、個人向け国債は国という違いがあり、また個人向け国債の場合は単位が1万円単位という違いもあります。
定期預金と個人向け国債の違いのまとめ
個人向け国債の定期預金との違いをまとめます。
- 1年間は中途解約できない
- 中途解約の場合直近2回分の利息を返す
- 元本の保証元は銀行ではなく国
- 額面は10,000円単位
- 預金ではなく債権(国にお金を貸すことになる)
- 預金口座とは別の債権用の口座、または証券会社の口座が必要
また、今現在は銀行の定期預金よりも個人向け国債のほうが利率が高いです。(一部のネット銀行などでは証券口座との連携によってより利率の高い普通預金もあります)
といった違いがあります。
こういった違いを理解し、イメージがつかめると、個人向け国債を買うことの心理的なハードルも下がってきますね。