地方銀行や信金・農協の新NISAってどう?評判やメリット・デメリット
横浜銀行や千葉銀行など全国の地方銀行や信用金庫・農協などの窓口で新NISAを勧められたり、ホームページやオンラインバンキングなどの案内を見たりして、地銀や信金・農協のNISAやiDeCoに興味を持った人も多いと思います。
いつも使っている銀行のNISAが気になっているけど口コミや評判はどう?という方や、大手銀行やネット銀行など他の銀行と比べてどうなんだろう?証券会社やネット証券の方がいいの?と迷っている方に、地方銀行や信金・農協のNISAのおすすめポイントやメリット・デメリットを解説します。
銀行なので株が買えないという特徴はどの銀行にも共通してありますが、NISAで選べる投資信託の商品は大手銀行より多いところもあります。
横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行、群馬銀行、北海道銀行、南都銀行などいろいろ調べて共通する項目を比較してみました。
■このページの内容
地方銀行や信金のNISAのメリットとデメリット
メリット:安心感や一括で管理できること
地方銀行は地域密着で営業しているため、安心できるところが多いですよね。
地方銀行のNISAのメリットは、普段使い慣れている安心感があるところで相談しながら投資を始められることや、預金と同じ銀行の窓口で一括で管理できること。
投資に慣れていない人にとってこれはけっこう大きいですよね。
メリット2:窓口が混んでいない
メリット1は地方銀行だけでなくゆうちょ銀行や都市銀行も含む銀行全体のメリットでしたが、メリット2は地方銀行や信金・農協に多いメリットです。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などの大手銀行は窓口が混んでいて待たされることが多く、予約しないとさらに待ち時間が長く、予約もかなり先まで取れない支店も多いです。
これだと「相談したいから銀行のNISA」と思っても、窓口が混んでいて相談できないという本末転倒なことになってしまいます。
地方銀行や信金は店舗にもよりますが、大手銀行と比べて窓口での待ち時間が少なかったり、予約もとりやすいところが多いです。
メリット3:しっかり相談できる
地方銀行は店舗や担当者にもよりますが、地域密着型なのでしっかりと話を聞いてくれるところも多いです。
デメリット:取扱商品が少ない(銀行による)
地方銀行のNISAのデメリットは、他にもっと条件が良いところがあること。
銀行によって取扱商品数が違い、力を入れている銀行は大手銀行よりも取扱商品が豊富だったりしますが、基本的にネット銀行やネット証券と比べると選べる商品の数は少なくなります。
例えば大手ネット証券は取扱商品の種類も多く、購入時の手数料が無料で運用コストも安いものや人気の商品が揃っています。
デメリット2:投資の知識がない場合もある
銀行や支店や担当者によりますが、特に小さな信金や農協の窓口では、「窓口だから受付はしているけど、質問してもあまりよくわかっていない」というケースもたまにあります。
手続きのやり方はわかるけど投資の知識はあまりないというケースですね。
そうなると、「相談できる」という大きなメリットが無くなるので、特に初心者の方にはあまり適していないかもしれませんね。
デメリット3:株やETFが買えない
また、銀行と証券会社の違いとして、銀行では投資用の口座を作っても株を買うことはできません。
投資を始めると「投資信託だけじゃなくて株も買ってみたいな」と思う人は多いです。でも、株は証券会社でしか買うことができないので、作った口座が銀行の場合は株を買いたいと思ったら新たに証券会社の口座作る必要があります。銀行でNISAの口座を作ったらNISA口座で株を買うことはできません。
もし、株取引も視野に入れているなら、はじめから証券会社で口座を作った方がいいですね。ネット証券はスマホやパソコンからネットの手続きだけで簡単に口座を作れますよ。
例えば大手ネット証券のマネックス証券は、NISAで株も米国株も買えるのはもちろん、投資信託はクレカ積立で最大1.1%のポイントがつけられるので、これだけでもけっこう大きな差になります。
まだ知識がない人は、「証券会社」というだけですごく敷居が高く感じる人もいるので、「いつもの銀行」が窓口なのは安心かもしれませんが、長い間運用するなら、選択肢の多さや手数料の違いは大きな差になります。
ネット証券はスマホやパソコンから無料で簡単に口座を作ったり取引ができて、使い慣れてしまえば簡単なのでぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに「貯金の口座を持ってるから簡単に投資信託が買える」と思っている人がたまにいますが、そこは間違わないでください。
NISAや投資信託を買うときは、普通預金の口座を持っている人でも、マイナンバーや身分証などを用意して投資信託用の口座やNISAの口座を作る手続きが必要になります。
つみたてNISAや投資信託の商品数を比較
銀行名 | 投資信託 商品数 |
つみたてNISA 商品数 |
積立金額 いくらから |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 582本 | 12本 | 1000円〜 |
みずほ銀行 | 249本 | 6本 | 1000円〜 |
三井住友銀行 | 195本 | 4本 | 10000円〜 |
ゆうちょ銀行 | 119本 | 12本 | 1000円〜 |
千葉銀行 | 121本 | 6本 | 5000円〜 |
横浜銀行 | 196本 | 13本 | 1000円〜 |
静岡銀行 | 185本 | 31本 | 1000円〜 |
福岡銀行 | 360本 | 14本 | 1000円〜 |
百五銀行 | 158本 | 8本 | 5000円〜 |
七十七銀行 | 117本 | 11本 | 5000円〜 |
北都銀行 | 141本 | 5本 | 1000円〜 |
熊本銀行 | 283本 | 14本 | 1000円〜 |
南都銀行 | 164本 | 12本 | 5000円〜 |
比較の参考として大手ネット証券のマネックス証券の場合はこれだけ違います。
証券会社名 | 投資信託 商品数 |
つみたてNISA 商品数 |
積立金額 いくらから |
---|---|---|---|
マネックス証券 | 1500本以上 | 150本以上 | 100円〜 |
※取扱商品数などは2023年1月時点、モーニングスターや公式サイトから当サイト調べ
投資信託の取扱商品数
2023年1月時点で地方銀行の投資信託の取扱商品数は、三菱UFJ銀行の582本と比べると少ないですが、それ以外の大手銀行やゆうちょ銀行と比べても負けていないところも多いです(みずほ銀行249本、三井住友銀行195本、ゆうちょ銀行119本)。
つみたてNISAの取扱商品数
つみたてNISAの取扱商品数になると、大手銀行でも取扱数がかなり少なく、大手・地方銀行にかぎらず10本あれば多い方という感じです。
ネット証券だとつみたてNISAの取扱商品数でも150本を超えたり、投資信託の取扱数に関しては1500本を超えるところもあります。取扱商品の違いで人気のファンドが買えたり買えなかったりという違いも出てきます。
人気のeMAXIS Slimシリーズが買える地方銀行も多い
人気だけど大手銀行(ゆうちょ銀行含む)では三菱UFJ銀行でしか取扱がないeMAXIS Slimシリーズも買える地方銀行がいくつかあります。
eMAXIS Slimシリーズは銀行では、三菱UFJ銀行、北國銀行、PayPay銀行、東京スター銀行、千葉銀行、七十七銀行、静岡銀行、三十三銀行、あおぞら銀行で買えます。(2023年2月時点・窓口ではなくオンライン取引のみ)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
といった人気のファンドも、銀行では買えるところが少ないんです。(ネット証券ではほとんどのところで100円から買えます)
初心者はどこで始めるのがおすすめ?
NISAやつみたてNISAを始めること自体はメリットが大きくとても良いと思います。早く始めれば始めるほどお得な金額も大きくなります。
ただ、NISAの口座は1人1口座しか作れないので、銀行でやるのが良いかどうかは、他と比較して考えた方が良いです。
NISAではない投資信託口座や、証券会社の総合口座は、複数の銀行や証券会社で作ることができるので、まずはNISAじゃない取引で試してみるのがおすすめです。
とは言っても、手続きさえすれば「来年からは○○証券で」というように、他社に変更することはできるので慎重になりすぎなくても大丈夫ですよ。
>> ネット証券の口座開設方法を図解で解説
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