大手銀行(UFJ・みずほ・三井住友)のつみたてNISAの評判はどう?

メガバンクと言われる大手銀行(三菱UFJ・みずほ・三井住友)の窓口でNISAやつみたてNISAを勧められたり、ホームページやオンラインバンキングなどの案内を見たりして、銀行のNISAやつみたてNISA、iDeCoに興味を持った人も多いと思います。

気になっているけど口コミや評判はどう?という方や、他の銀行と比べてどうなんだろう?証券会社やネット証券の方がいいの?と迷っている方に、メガバンクと呼ばれる銀行のNISAのおすすめポイントやメリット・デメリットを解説します。

窓口などで勧められてよく比較検討しないまま「もうNISAの口座を作ってしまった」という方もいるかもしれませんが、そんな場合も解約や金融機関を変更する方法もありますので、安心して読み進めてください。

大手銀行のつみたてNISAの評判

大手銀行のNISAの評判は、窓口の安心感などに対する良い評判(口コミ)と、ネット証券など他社と比べたときの取扱商品の悪い評判(口コミ)が多かったです。

良い評判

悪い評判

大手銀行のNISAのメリットとデメリット

メリットは安心感や一括で管理できること

大手銀行のNISAのメリットは、普段使い慣れている安心感や、同じ一つの窓口で一括で管理できること。

投資に慣れていない人にとってこれはけっこう大きいですよね。

デメリットは取扱商品などの条件

それに対して大手銀行のNISAのデメリットは、他にもっと条件が良いところがあること。

例えばネット証券は取扱商品の種類も多く、手数料も安いものや人気の商品が揃っています。

まだ知識がない人は、「証券会社」というだけですごく敷居が高く感じる人もいるので、「いつもの銀行」が窓口なのは安心かもしれませんが、長い間運用するなら、選択肢の多さや手数料の違いは大きな差になります。

ちなみに銀行でNISAや投資信託を買うときは、普通預金の口座を持っている人でも、投資信託用の口座やNISAの口座をを作るのには新たな手続きが必要で、マイナンバーや身分証などを用意して口座開設の手続きが必要になります。「貯金の口座を持ってるからそのまま手続きなしで投資信託が買える」と思っている方がたまにいらっしゃるので、そこは間違わないように注意してください。

他の銀行や証券会社と比べてどう?

銀行名 投資信託
商品数
つみたてNISA
商品数
積立金額
いくらから
三菱UFJ銀行 582本 12本 1000円〜
みずほ銀行 249本 6本 1000円〜
三井住友銀行 195本 4本 10000円〜
ゆうちょ銀行 119本 12本 1000円〜

※取扱商品数などは2023年1月時点、モーニングスターや公式サイトから当サイト調べ

投資信託の取扱商品数

2023年1月時点で大手銀行の投資信託の取扱商品数は、三菱UFJ銀行は582本と店舗型の銀行の中では群を抜いて多く、みずほ銀行249本、三井住友銀行195本となり、三菱UFJ銀行以外は特に大手だからすごく多いということはなく平均的くらいです。基本的に銀行は証券会社と比べると取扱商品が少ないですが、三菱UFJ銀行は大手証券会社5社と比べても野村證券に次いで多いくらいで、投資信託の取扱数でも負けていません。

また、人気だけど大手証券会社ではSMBC日興証券でしか取扱がないところが多いeMAXIS Slimシリーズも三菱UFJ銀行ではオンラインで買えたりします。

つみたてNISAの取扱商品数

つみたてNISAの取扱商品数になると、投資信託の取扱商品数が多い三菱UFJ銀行でも12本、みずほ銀行6本、三井住友銀行4本と少なくなります。つみたてNISAに関しては大手証券より三菱UFJ銀行の方が最大手の野村證券より取扱数が多いです(基本的に大手証券はつみたてNISAの取扱数が多くなく、最大手の野村證券でも7本だけです)。

ネット証券だとつみたてNISAの取扱商品数でも100本を超えたり、投資信託の取扱数に関しては1000本を超えるところもあります。人気のファンドが買えたり買えなかったりという違いが出てきます。

人気のeMAXIS Slimシリーズは三菱UFJ銀行で買える

取扱商品数が違うとどうなるかというと、例えば人気のeMAXIS Slimシリーズは、大手証券会社と大手銀行(ゆうちょ銀行含む)では、三菱UFJ銀行とSMBC日興証券でしか買えません(ネット証券はだいたいどこでも買えます)。

といった人気のファンドも、大手銀行では三菱UFJ銀行(窓口ではなくオンライン取引のみ)でしか買えないです。

株を買うこともできない

また、銀行と証券会社の違いとして、銀行では投資用の口座を作っても株を買うことはできません。

投資を始めると「投資信託だけじゃなくて株も買ってみたいな」と思う人は多いです。でも、株は証券会社でしか買うことができないので、作った口座が銀行の場合は株を買いたいと思ったら新たに証券会社の口座作る必要があります。銀行でNISAの口座を作ったらNISA口座で株を買うことはできません。

もし、株取引も視野に入れているなら、はじめから証券会社で口座を作った方がいいですね。ネット証券はスマホやパソコンからネットの手続きだけで簡単に口座を作れますよ。

メガバンクのNISAはどんな人におすすめできる?

メガバンクのNISAやつみたてNISAがおすすめできるのは、とにかく「いつもの窓口で相談して安心して始めたい」「貯金の口座と一緒のところで管理したい」といった人で、「そのために投資できる選択肢が少なくてもいいし、手数料が高くてもいい」という人です。(ただ、最近メガバンクは窓口は予約が必要だったり、予約がないとかなり待たされたりと、窓口に行きにくいですが)これは良い悪いではなく、重視するポイントの話ですね。

投資や金融の知識が豊富な人は、手数料が安かったり取扱商品が豊富なネット証券などと比べて「銀行の投資信託は良くない」「銀行でつみたてNISAなんてやるもんじゃない」などと言いがちですが、それはあくまで詳しい人の話。

詳しくない人にとっては「いつもの銀行が安心できる」「窓口を一つにしないと訳が分からなくなりそう」といったこともあります。

たしかに長期で見たり大きな金額の運用になると、0.1%の違いが100万円を超える差になったりすることもありますが、どんな点を重視するかは人それぞれなので、自分にあう基準で選ぶと良いと思います。

心配な人はいきなりNISAやつみたてNISAではなく、まずはNISAではない普通の投資信託の口座を作って、小さく買ってみるといいと思います。

メガバンクの投資信託は積立の場合は1000円から購入できます。

銀行にこだわりが無ければ、ネット証券なら100円から買えるところも多いので「ためしに買ってみる」ときの心理的なハードルは低いですよ。

もうNISA口座作ったけど解約して他に変えられる?

「もう銀行でNISA始めちゃったけど、この話を聞いたら自分は他のところがいいと思った」といったような場合は、NISAの口座は年ごとに変更することもできます。

変更の手続きは面倒なのでできれば「ここにする」と決めて変更した方がいいですね。

NISAやつみたてNISAを始めること自体はメリットが大きくとても良いと思います。早く始めれば始めるほどお得な金額も大きくなります。

ただ、NISAの口座は1人1口座しか作れないので、銀行でやるのが良いかどうかは、他と比較して考えた方が良いです。

NISAではない投資信託口座や、証券会社の総合口座は、複数の銀行や証券会社で作ることができるので、まずはNISAじゃない取引で試してみるのがおすすめです。

とは言っても、手続きさえすれば「来年からは○○証券で」というように、他社に変更することはできるので慎重になりすぎなくても大丈夫ですよ。

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