金・銀・プラチナ投資や純金積立ができる証券会社の比較と取引方法

純金積立など金への投資が人気なので、金・プラチナ投資を取扱している証券会社の比較をしてみました。

どのように投資できるか、買い方などの基礎知識は純金積立や金・銀・プラチナ投資の始め方のページを参考にしてください。

■このページの目次

金・銀・プラチナに投資ができる証券会社はどこ?

純金積立や金・銀・プラチナ投資の始め方のページに書いたとおり、金地金を直接買う・直接投資する・ETFを買う・投資信託を買うの4種類があります。

ここでは直接投資や純金積立ができる証券会社を紹介します。

結論から言うと、直接投資や純金積立ができる証券会社はマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3社です。

野村證券や大和証券などの大手証券会社は取扱していません。

次は、取扱している3社と、金地金の大手「田中貴金属」を手数料や取引条件などで比較していきます。

純金積立で証券会社を比較

金やプラチナへの直接投資や純金積立ができる証券会社(マネックス証券・SBI証券・楽天証券)と、金地金の大手である田中貴金属をそれぞれ比較します。

最初に手数料などの費用の比較、次に取引時間や積立の最低金額など取引条件の比較をしています。

手数料など費用の比較

金・プラチナの買付や売却の手数料と、金・プラチナ取引口座の口座管理料や保管料などの維持費がかかるかかからないか、その他引出時のコストなど手数料関係の比較です。

  楽天証券 SBI証券 マネックス証券 田中貴金属
口座管理料 0円 0円 0円 年1320円
積立購入中は無料
年会費 0円 0円 0円 年1100円
ネットサービスは無料
保管料 0円 0円 0円 0円
買付手数料
(積立)
1.65% 2.2% 1.65% 2.5%(~29000円)
2.0%(~49000円)
1.5%(5万円以上)
買付手数料
(スポット)
1.65% 2.2% 1.65% 無料
売却手数料 0円 0円 0円 0円
地金引出 原則不可  1kg~  100g~  5g~ 
引出手数料 時価 送料2200円
+手数料
2200円
+バー指定手数料
※引出手数料は以下参照
2021年4月1日現在の税込み手数料

引出手数料について

ちなみに1kgだと、金価格が6,000円の場合で600万円相当になるため、単価だけ見ると高いですが価格に対する手数料率で考えるとそこまで大きくありません。

取引条件の比較

取引可能時間や積立の最低金額、積立以外のスポット取引(単発購入)や引出しがどの単位でできるかなどを比較しました。

  楽天証券 SBI証券 マネックス証券 田中貴金属
純金積立 〇  〇  〇  〇 
積立最低月額 1000円  1000円  1000円  3000円 
スポット取引 〇  〇  〇  〇 
約定タイミング 1時間ごと  即時 1時間ごと 即時
スポット取引時間 9-15時 
17:15~24時 
8:30-翌5時  9-23時  9:30-24時 
スポット最低金額 1000円  1000円  1000円  1000円 
地金引出し 原則不可  1kg~  100g~  5g~ 
2020年4月8日現在

スポット取引の場合のレートや約定タイミングの比較

スポット取引の場合、レートの提示時間や約定タイミングが違うのでこちらも比較しました。

マネックス証券
取引時間:9-23時
価格発表:9-22時まで1時間おきに価格を公表
約定タイミング:10-23時まで1時間おきに約定
ただし、9:00〜9:30の注文は9:00の公表レート、9:30〜10:00の注文は9:30の公表レートで、いずれも10:00に約定。
約定時刻までは注文の変更・取消が可能。予約注文はできません。

楽天証券
取引時間:9:00〜15:00 注文受付分は当日約定(毎正時1時間ごと)
取引時間:17:15〜24:00 注文受付分は翌営業日約定
価格発表:9:00以降1時間毎に当社小売価格及び買取価格を発表(9:00台は9:30も発表)
約定タイミング:9:00〜15:00は1時間おきに約定。17:15〜24:00は翌営業日約定

SBI証券
取引時間:8:30-翌5時
価格発表:5秒毎に更新
約定タイミング: スポット取引発注時に価格問い合わせ(価格問い合わせから15秒間固定)をしてその価格で注文。

比較のまとめ:おすすめはどこ?

おすすめは目的や投資方法によるので、以下の条件をもとに各社の比較で選ぶとよいでしょう。

ご自身に当てはまる項目を見てみてください。

とにかく手数料を安く抑えたい場合

純金積立の買付の手数料率が一番安いのは楽天証券(月5万円以上なら田中貴金属も楽天証券と同じ手数料率)なので、現物保管の予定がなく引出ができなくてよければ(楽天証券は引出不可)楽天証券が手数料は安いです。ただ、レートが「当社指定レート」なので、手数料は安いですが他社とレートの違いがないか比較をする必要があります。※ 手数料など費用の比較参照

スポット購入に関しては田中貴金属が手数料無料なのですが、田中貴金属は積立を設定していないときは年会費がかかります。また純金積立の最低月額が月3000円からと他3社(月1000円から)より最低金額が高いので、注意が必要です。

ここまで読んで「どこがいいかよくわからない」場合は?

以上をもとに総合的に考えると、よくわからない(どの条件が自分に当てはまるかわからない)という方にはSBI証券 がおすすめです。

SBI証券は純金積立をしていなくても年会費がかからず、リアルタイム取引もできて、手数料も安い水準(一番安い楽天証券との差は0.5%、1万円につき50円の差)なので一番多くの方がそのまま使える可能性が高いと思います。

あとは実際にやってみて「1キロ未満の単位で現物で保管したい(金価格が6000円なら1キロは600万円相当)」「0.5%(1000円につき5円)でも手数料を安く抑えたい」というようなニーズが出てきたら、手数料や条件と口座開設の手間との兼ね合いで他社の口座を作るか検討すればよいのではないかと思います。

金・プラチナ取引の口座開設の流れ・手順

証券会社で純金積立や金・プラチナ取引を行うためには、まず証券会社に口座(証券総合口座)を作り、次に金・プラチナ取引の口座を申し込むという2段階の手順になります。

  1. 証券会社に口座(証券総合口座)を作る
  2. 金・プラチナ取引の口座を申し込む

といっても金・プラチナ取引の口座の申し込みはネットで申し込むだけ、基本的に提出書類なども無いので簡単ですぐに開設できます。

証券総合口座を作ってから「金・プラチナ取引もします」と取引範囲の拡張の申込をするだけというイメージなので、普通の口座開設より面倒ということはほとんどありません。

証券総合口座の作り方の流れは以下のページを参照してください。

 

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