スマホ証券の比較とおすすめのスマホ証券
スマートフォンだけで口座開設から取引まで完結し、これまでのネット証券よりさらに手軽に株取引ができるスマホ証券。
1株から株が買えたり(数百円で大企業の株主になれる)、使いやすさや手軽さなど、ネット証券よりもさらに初心者層に特化し、ネット証券でも「難しい」と感じていた初心者でも株取引を始めやすいとして注目されています。
スマホ証券のメリットはとにかく簡単なこと。これまで「株取引は難しそうで始められなかった」という人や、「スマホでネット証券は使いにくかった」という人、「資金が少なすぎて買えなかった」という人でも手軽に簡単に始められます。
ネット証券はパソコン取引が基本で、中上級者のニーズにも応えなければいけないため、初心者には難しかったりスマホでは使いにくいネット証券も多かったです。
しかし、スマホ証券は初めから”スマホでの取引”に特化していて、ターゲットもこれまで投資をしていなかった初心者なので、より簡単にできそうですね。
ここでは今ある5つのスマホ証券の比較とそれぞれの特徴、そしてスマホ証券がおすすめの人と層でない人、最後におすすめのスマホ証券を紹介します。
■このページの内容
5つのスマホ証券の特徴
まず、現在(2020年2月時点)は5つのスマホ証券があります。
- ネオモバ(Tポイントで投資できる)
- STREAM(ストリーム)(手数料無料)
- LINE証券(スマホのみ、PC不可)
- フォリオ
- LINEスマート投資(フォリオと同じ)
- PayPay証券
※上記リンクは各証券会社の公式サイトにリンクしています。
順番に解説していきます。
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)
ネオモバ(SBIネオモバイル証券)は、Tポイントで株式投資ができる新しいスマホ証券で、2019年4月10日に営業開始しました。
取引でもTポイントが貯まりますし、毎月200ポイントの期間固定ポイントがもらる(そのポイントを投資資金にできます)というメリットがあります。
SBI証券、CCCマーケティング(TポイントやTSUTAYAのカルチュア・コンビニエンス・クラブの子会社)が株主になっています。
手数料は月の約定金額合計で計算、月額220円(税込、月の約定代金合計50万円以下)からと、1株単位でいろいろ買いたい人にとってはかなり安い手数料で株が買えます。
- ネオモバ(SBIネオモバイル証券)公式サイト
- ネオモバの詳細記事>
- ネオモバの口座開設の手順>
STREAM(ストリーム)
STREAMは手数料0円(無料)で株の取引ができるコミュニティ型株取引アプリです。
今まである○万円以下の取引は無料というものではなく、手数料が完全に無料ということで話題になっています。
STREAMを運営するスマートプラスは東京大学発のフィンテックベンチャーのフィナテキストと大和証券グループ本社が新設した証券会社です。
手数料無料というと不安になる人もいるかもしれませんが、大手の大和証券が関連している会社なのであやしいサービスではありません。
今までのような手数料で収益を上げるビジネスモデルではなく、市場取引での差額や金利収入などで稼ぐビジネスモデルのようですね。
今後は株取引の手数料も無料の流れに向かっていくのかもしれませんね。
LINE証券
2019年8月20日にスタート、LINEから株が買える新しい証券会社です。
FOLIO
FOLIOは個別企業の取引ではなく、いろいろなテーマに合った会社の株をまとめて買える、テーマ投資をするスマホ証券です。LINEと提携してLINEで投資ができるLINEスマート投資もできます。
買う銘柄を会社名で選ぶのではなく、「VR(仮想現実)」「ドローン」「人工知能」など、テーマで選ぶことができます。
テーマ投資のほかに、運用をロボ・アドバイザーにおまかせできるおまかせ投資もできます。
LINEグループのLINE Financialが株主になっています。
LINEスマート投資
LINEスマート投資は、上記で紹介したFOLIOをLINEから投資が行えるようにしたサービスで、LINEで行うということ以外基本的にFOLIOと同じです。詳しくはLINEスマート投資の解説ページを見てください。
PayPay証券(旧One Tap BUY)
One Tap BUY (ワンタップバイ)は最初に「スマホ証券」として始まった証券会社です。
名前は”ワンタップ”バイですが、取引には最低”3タップ”必要なようです笑
1000円から売買が可能ですが、取引できるのは30銘柄だけです。
みずほ証券、東海東京フィナンシャル・ホールディングス、ソフトバンク、ヤフーなどが株主になっています。
スマホを3タップするだけで株の売買が可能で、投資可能な銘柄は米国株、日本株のそれぞれ30銘柄のほか、ETFにも投資ができます。
2021年2月にPayPay証券に変わりました。
PayPay証券(公式サイト)
スマホ証券の比較(手数料比較など)
それぞれのスマホ証券を以下の基準で比較してみます。
- 手数料
- 設立年
- 最低投資金額
- 特徴
まずは手数料の比較です。
スマホ証券の手数料の比較
←表は左右に動かせます← | 手数料 (税込) |
特徴 |
---|---|---|
STREAM | 0円 | 手数料完全無料 詳細は公式サイトで |
ネオモバ SBIネオモバイル証券 |
月額220円〜 ※1 |
Tポイントで投資 毎月200ポイントもらえる 1株から買える |
LINE証券 単元株(100株単位) |
55円〜 | LINEで株が買える |
LINE証券 いちかぶ(1株単位) |
0.2%〜1% ※2 |
1株から買える 単元未満株でも即時決済 |
FOLIO | 0.55% | テーマ投資 LINEスマート投資 おまかせ運用 |
LINEスマート投資 | 0.55% | テーマ投資 おまかせ運用 |
PayPay証券 | 日中:0.5% 昼休み:1.0% ※3 |
取扱銘柄は少ない 1000円から買える 米国株も対応 |
※手数料は2021年8月16日時点の税込手数料です。
※1 ネオモバは手数料のかわりに「サービス利用料」として月の約定金額の合計で計算。約定金額合計50万円まで220円(税込)、300万円まで1100円(税込)など。
また、ネオモバは取引がない月でも220円のサービス利用料がかかりますが、毎月200ポイントの株の購入に使えるTポイントがもらえます。
※2 LINE証券のいちかぶは銘柄によって0.2%〜0.5%、東証の取引時間外は1%になります
※3 PayPay証券はスプレッドです。東京証券取引所の休憩時間の11:30〜12:30も取引可能ですが、その時間帯は手数料が1%になります
手数料に関しては、完全無料のSTREAMは安いですが、それ以外は0.5%が多く、大手証券会社ほど高くないですが、ネット証券のほうが手数料は安いという感じですね。
例えばマネックス証券で100株で10万円ちょうどの株を買った場合、手数料は税込み99円(2022年7月1日時点)ですが、手数料0.55%のスマホ証券で10万円の株を買った場合は550円かかります。
ただし、1株単位で株が買える単元未満株で考えると安いです。手数料率0.5%はネット証券の単元未満株の手数料の最安水準です。
それよりもさらに安く単元未満株が買えるネオモバやLINE証券は小さい金額で少しずつ株を買いたい人には良いですね。「AI関連の株を1株ずつ10銘柄くらい買う」といったような買い方も少ない資金でできます。
手数料以外の比較
次に手数料以外の部分として、最低投資金額(いくらから買えるか)と、会社の設立年を比較しました。スマホ証券はいずれもまだ新しいですね。
←表は左右に動かせます← | 設立年 | 最低 投資金額 |
特徴 |
---|---|---|---|
ネオモバ | 2018年 | 無し | Tポイントで投資 毎月200ポイントもらえる 1株から買える |
STREAM | 2017年 | 無し | 手数料完全無料 |
LINE証券 | 2019年 | 無し | 取扱銘柄は少ない 1株から買える 単元未満株でも即時決済 |
FOLIO | 2015年 | 約1万円 | テーマ投資 LINEスマート投資 おまかせ運用 |
LINEスマート投資 | 2015年 | 約1万円 | テーマ投資 おまかせ運用 |
PayPay証券 | 2013年 | 1,000円 | 30銘柄のみ 米国株も対応 |
LINE証券とネオモバは最低投資金額は決まっておらず、1株から買えます。株価が20円のものなら20円が最低投資金額ということですね。STREAMも最低投資金額は無いですが、100株単位です。
スマホ証券がおすすめの人・おすすめできない人
スマホ証券は手軽に株取引を始められるというメリットがあります。
ただ、「ネット証券でも難しそうで無理」と思うほど苦手意識がなかったり、ネット証券で「やり方が難しくてよくわからない!」とならず、普通に取引をできているなら、今のところネット証券のほうがいいと思います。
ネット証券でも岡三オンラインの岡三かんたん発注(画面の写真見てみてください)など、スマホで取引しやすいネット証券もありますからね。
逆にネット証券でも難しそうとか、「なんか使い方がよくわからないから使えてない」というような方はスマホ証券はより手軽なので、まずスマホ証券でやってみるのもいいかもしれませんね。
慣れてきたらネット証券も使ってみてもいいと思います。
はじめての人に おすすめのスマホ証券
スマホ証券で投資を始めてみたいと思った方におすすめのスマホ証券は、「とにかく簡単なのがいい人」と「ちゃんと投資をしたい人」で分かれます。
「とにかく簡単なのがいい人」におすすめ
まず「とにかく簡単なのがいい人」におすすめなのはネオモバ(SBIネオモバイル証券)です。
- ネオモバ(SBIネオモバイル証券)公式サイト
- SBIネオモバイル証券の詳細記事>
1株ごとに買うことができるので、ワンコイン(会社によっては100円以下)で株主になれます。
手数料も取引ごとにかかるのではなく月額で220円(税込)から。毎月200ポイントの期間固定Tポイントがもらえて、そのポイントで株を買えるので少しずつコツコツ投資額を増やしていくこともできます。
スマホ証券のメリットは、これまで株取引が難しくて始められなかった人でも手軽に始められること。
「株で稼ぐぞ!」とけっこうマジな感じではなく、「ちょっと買ってみたいな」というライトな感じで始められることです。
やってみて「本気出そう」と思ったら、そこでネット証券に変えてもいいですしね。
そう考えると、たとえ損してもまあいいかと思える程度の金額で、しかもTポイントで株を買うこともできる、毎月200ポイントもらえる、そんなSBIネオモバイル証券はおすすめです。
Tポイントちょっと貯まってるけどイマイチ使い道が無いという人も多いのではないでしょうか。
「ちゃんと投資をしたい人」におすすめ
次に、「ちゃんと投資をしたい人」や慣れてきたらちゃんとトレードをしたいという人の場合は、手数料無料のSTREAM などで始めてみてもいいかもしれませんね。
STREAMは手数料が完全無料の株アプリ。投資家同士で交流ができるため、他の投資家の意見をいろいろ見たり聞いたり、逆に自分が発信したりもできます。
詳しくはSTREAMの解説のページを見てみてください。
岡三オンラインの岡三かんたん発注もネット証券ですがスマホの使いやすさには定評あります(画像あるので見てみてください)のでそちらもいいですね。
>> ネット証券の口座開設の手順を見る
>> ネット証券口座開設・資料請求先一覧はこちら