株を買うときの「手数料」は証券会社・取引金額・注文窓口によって違います

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株やETFやREITを買うときの「手数料」の違い

株やETFやREITなどを買うときに重要なポイントの一つが手数料です。

株は買うときと売るときにそれぞれ手数料がかかります。この売買手数料は証券会社によって違いますし、同じ証券会社でも取引の金額によって違い、また注文する窓口(店舗の窓口か電話かネットか)によっても違います。

手数料の違いは以下の3つです。

取引金額による手数料の違い

まず、取引金額による違いは、「取引金額の何%」というように取引金額に対する割合で決まっているところと、10万円以下は○円、20万円以下は○円、30万円以下は○円というように、取引価格帯で決まっているところがあります。

取引する金額が大きくなればなるほど手数料も高くなっていきます。

証券会社ごとの手数料の違い

取引する金額による手数料の違いのほかに、同じ金額の株を買う場合でも証券会社によっても手数料が違います。

大手証券会社などの店舗がある証券会社とネット取引専門のネット証券で手数料は大きく違います。

ちなみに手数料は「どこが一番安い」というのはなく、前述したとおり取引する金額によっても手数料が違うため、10万円の場合はA証券が一番安いけど、30万円ならB証券のほうが安く、100万円の場合はC証券のほうが安い、1000万円以上になるとD証券が一番安いというように、取引する金額によって手数料が一番安い証券会社は違います。

そのため、自分が取引しそうな価格帯をある程度予想しておき「一番安い証券会社」にこだわるのではなく、「高すぎなければいいかな」くらいで選ぶことをおすすめします。

また、手数料は単純に安ければよいというものでもありません。

大手証券会社など店舗がある証券会社はネット証券と比べて手数料が高いですが、その分話を聞いたり相談して銘柄を選んだりアドバイスをもらって買ったりすることができるので、サービス料と考えると高いか安いかというよりはお金を払ってでも必要か必要でないかで決めるとよいと思います。

注文窓口(対面・電話・ネット)による手数料の違い

最後に、注文窓口による手数料の違いです。同じ証券会社で同じ金額の株を買う場合でも注文窓口によって売買手数料が大きく違います。

証券会社での株の注文は「窓口・電話・ネット」の3つで注文することができます。

窓口で対面で買うのが一番手数料が高く、次に電話で買う手数料が高く、ネットで買うのは一番手数料が安いです。

この違いは人件費の違いですね。

大手の証券会社で株を買うときでも、相談する必要がないときはネットで買うのが一番手数料が安く済みます。

大手の証券会社の場合は口座開設のときにコースが分かれていることが多いです。対面取引がメインの人のコースと、オンライントレードがメインの人のコースで、同じ証券会社でもコースによって手数料が違ったりします。

証券会社の口座開設をするときは手数料を比較検討して

このように、証券会社の口座開設をするときは3つの手数料の違いを考慮しましょう。

手数料が高すぎればその分それ以上の利益を出すというのが難しくなります。例えば手数料が3%かかるなら、年間3%の利回りで運用できた場合に1年分は手数料で飛んでしまう計算になります。

そして、多くの人が経験していることですが、アドバイスをもらえるとは言っても、証券会社の営業はノルマもある販売員なので推奨してくる銘柄を鵜呑みにはできません。彼らの毎月の給料が十分払えるだけの利益を投資家から得ないと商売が成り立たないわけですから、無駄に売買させようとしたり利益が見込めないけど売りたい銘柄を勧めてくる営業もいますからね。

対面で担当が付く場合は「良い担当を見つけるまでは慎重に」が基本です。

とは言っても何もわからないのに手数料だけを考えて、運用がうまくいかずに利益が出せなかったり損失を出してしまったのでは投資をする意味がありません。

ここは難しいところかもしれませんが、

この違いがあることは意識しておくとよいでしょう。証券会社の選択はベストな選択でなくてもかまいません。「違うな」と思ったら変えればいいだけですから、この違いがあるということを意識しておきましょう。

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