LINE証券撤退で終了?事業再編で野村證券に移管されるとどうなる?
2023年6月12日に突然発表された「LINE証券の事業再編、および今後の提供サービスについて」というお知らせ。
LINE証券に口座を持っていてお知らせを見た人は驚いたのではないでしょうか。
「え?野村證券に移管されるってどういうこと?」
「移管されるとどうなるの?野村證券て評判とか使い勝手はどうなの?」
「私のつみたてNISAどうなるの?」
と気になる方も多いでしょう。
このページの内容
お知らせの重要なポイントをまとめました
まずはお知らせの重要なポイント、今後の流れをまとめました。
- 2023年7月中旬頃に新規の株式の買い付けは終了
- 2023年12月頃に投資信託やつみたてNISAの買い付けも終了
- 持っている株式や投資信託を売却できるのは2024年中まで
※売却、および解約期間は2024年中・詳細日程未定 - その後の株や投資信託の残高は野村證券に移管される予定
株式、投資信託の売却(解約)、および出金は、野村證券への移管手続き開始まで可能です。移管手続き開始後は一定期間売却、解約、出金の手続きができない期間が発生します。
2024年の売却、および解約期間(2024年中・詳細日程未定)を過ぎてもLINE証券に株式や投資信託などの残高が残っている場合は野村證券に移管(出庫)される予定です
「ちょっと待って!野村證券て手数料が高いので有名なところじゃ・・・」
野村證券に移管後に株を売りたい場合は、野村證券の手数料で売ることになると思うので、手数料に関しては心配ですよね。
LINE証券の株が野村證券に移管される!?
LINE証券から野村證券に移管されることが心配になった方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
移管まではまだまだ時間があるし、手数料(スプレッド)無料で買い付けや売却ができる期間もあるようなので、その間にLINE証券の株や投資信託は全て売却しておいた方がいいと思います。
そして株取引や投資信託への投資を続けるなら、野村證券に引き継ぐのではなくLINE証券から他の証券会社に口座を作る方が良いと思います。
これは手数料の面でも、取り扱いする投資信託などの種類の多さでも、LINE証券のようなオンライン証券会社を使う人にとってはマネックス証券やSBI証券や楽天証券のようなネット証券の方が野村證券よりも合うケースが多いと思います。
野村證券の評判「手数料高い」は大丈夫?
野村證券は「手数料が高い」というのがよくある評判です。株取引の売買手数料はもちろん、投資信託も購入時の手数料や信託報酬(運用時手数料)が高いものが値っと証券と比べると多いです。
参考:野村證券の評判
そして、LINE証券から野村證券に移管された後に株を売りたい場合は、野村證券の手数料で売ることになると思います。
これまでLINE証券で取引していて、そのくらいの手数料が基準の人が野村証券の店舗の口座の手数料を聞いたら驚くくらい高いと思います。
参考:手数料の比較表
ただ、これは野村證券の手数料が特別高いというよりは、ネット証券と店舗型の証券会社の手数料の違いです。
野村證券には店舗の口座とオンライン専用の野村ネット&コールの口座があります。
野村證券でもオンライン専用口座の野村ネット&コールの手数料は、マネックス証券やSBI証券や楽天証券などのネット証券と比べると高いけど、他の大手(大和証券やみずほ証券)と比べればかなり安く、そこまで騒ぐほどの高さではありません。
LINE証券から移管される場合おそらくオンライン専用の野村ネット&コールの口座に移管されるとは思いますが、もし店舗の口座になった場合、ちょっとした株の売却でもかなりの手数料がかかってしまいます。
ここは現時点では詳しい情報が発表されていないので今後の情報は注意しておきましょう。
株や投資信託の移管先は野村證券でいいの?
LINE証券のメリットを感じて口座を作ったのに突然の終了。その移管先は手数料の高い野村證券。あなたはどう思いますか?
賛成ですか?反対ですか?
「賛成だから今後は野村證券で取引するよ」という方はそのままでいいですが、そうでない場合は全部売って株取引を完全にやめるか、他のネット証券で口座を作ってそちらで取引をするなど対策をしたいですね。
マネックス証券やSBI証券 や楽天証券などの大手のネット証券なら「LINE証券ではできることができない」ということはあまりありません。
ただ、LINEのアプリから使えなかったり、画面の使い勝手の違いによる慣れなどもあるので、「これから新しく株や投資信託を買うときはLINE証券ではなく他のところで」と、少しずつ早めに移行していった方がいいと思います。
まずは口座を作っておくといいと思います。
いずれも口座開設は無料なので、使い比べて使いやすいところを見つけるのもいいでしょう。
口座開設のやり方はLINE証券のときとだいたい同じです。
キャンペーンで口座を作ってみて、使い勝手を試して使いやすいところに決めると良いでしょう。
LINE証券のつみたてNISAの口座はどうなるの?
LINE証券でつみたてNISAの口座を作っていた場合、2024年から始まる新NISAをLINE証券で使うことはできません。
2024年から始まる新NISA制度を利用するには、LINE証券のつみたてNISA口座を閉鎖申請、もしくは勘定廃止申請を行った上、ご利用予定の金融機関にてNISA口座の開設が必要です。
LINE証券でつみたてNISAの口座を持っていた場合、「2023年にLINE証券でつみたてNISAの買い付けをしたかしていないか」でするべき対応が分かれてきます。
- 2023年にLINE証券でつみたてNISAの買付をした場合(つみたてNISA投資可能枠を利用した)
2023年10月1日以降に、LINE証券NISA口座の閉鎖申請、もしくは勘定廃止申請を行ってください。 - 2023年につみたてNISAの買付をしていない場合(つみたてNISA投資可能枠を利用していない)
LINE証券NISA口座の閉鎖申請、もしくは勘定廃止申請を行ってください。
※NISA口座の閉鎖と勘定廃止申請の違いはこちら(LINE証券ヘルプ)
・NISA口座 勘定廃止申請はこちら
・NISA口座 閉鎖申請はこちら