100円から株が買える「キンカブ」は1株未満で株が買える
SMBC日興証券のキンカブは100円から株が買えるサービスで、株価や株の売買単位に関係なく100円単位で購入することができるというものです。
株価が1万円以上するようなオリエンタルランドやソフトバンクグループなどの株もキンカブなら100円から買えるようになり、分散投資もしやすくなります。
100円以上の金額指定(もしくは小数点以下第5位までの株数指定)で取引ができます。
1株未満でも買うことができるため、単元未満株よりもさらに小さい単位で売買ができます。
今のところ単元未満株より小さい単位で個別株が買えるのはSMBC日興証券だけなので、100円からの少額で個別株を買いたい人はSMBC日興証券に口座を作りましょう。
SMBC日興証券(公式サイト)
SMBC日興証券が運営する 日興フロッギーというサイトの記事からキンカブ取引を使って株が買えるサービスもあるので、「どの株を買おうか」と迷わずに済んだり、たくさん買いたい株があっても100円単位ならたくさんの会社の株を買えるので、使ってみるとすごく便利です。(しかもキンカブは買い手数料は無料です)
キンカブの名称の由来は金額か株数を指定して買えるため「金額・株数指定取引」となり、その愛称としてキンカブという名前になるそうです。
キンカブの手数料は高い?安い?
キンカブの取引には手数料はかかりません。ただ、スプレッドといって取引金額の0.5%〜1%が加算され、これが手数料代わりとなります。
注文金額100万円までは買いはゼロ、売りは0.5%、100万円超の場合は買いも売りも1%のスプレッドです。
買う時の手数料がゼロということは、手数料を払わずにコツコツ買い増していけるので積立投資にも向いていますね。
買いのときはゼロなので、手数料を比較するため実質的に0.25%(買って売っての往復で0.5%)と考えると、100万円以下の注文なら単元未満株より安いですね。(単元未満株は安いところで買い0.55%、売りも0.55%)
100万円超の場合は買いも売りも1%のスプレッド(実質的な手数料)がかかります。
ただ、キンカブは少ない単位で少額で取引できるのが魅力。
ということは100万円を超えるような大きな金額でキンカブの取引をすることはないと言えるでしょう。100万円を超える場合はオンライントレードで普通に取引すればSMBC日興証券はネット証券並みに安いですからね。
なので実質的に「キンカブは売りのときだけ0.5%の手数料がかかる」と考えてよいと思います。
買うときはゼロ、売るときは0.5%のスプレッドなので、買って売っての往復で0.5%。
通常は買いのときも売りのときも同じ手数料がかかるので、比較しやすくするために平均すると買いも売りも0.25%と考えることができます。(実際は「売りのときの0.5%」なので厳密には異なりますが比較のため)
この0.25%というのが高いか安いかということになるのですが、結論から言うと、
- 100株単位で買う通常の取引で考えると少し高い
- 単元未満株と比べるとかなり安い
です。
一般的な株の取引では、例えばネット証券で10万円の株を購入したときの手数料はだいたい100円以下が多いです。(ネット証券により異なります)
10万円で100円の手数料、%にすると0.1%です。
100株単位ではなく、1株単位で買える単元未満株では、安い金額で購入できる分手数料は割高になり、単元未満株の手数料は注文金額の0.55%(税込)が一番安いです。(買いのときに0.55%、売りのときも0.55%)
これを考えるとSMBC日興証券のキンカブは、手数料はかなり割安といえます。
NISAとの相性も良い
100円単位で投資できるから「NISAの120万円の枠をギリギリまでぴったり使う」ということもできます。
まあ、そもそもNISAは利益が出てはじめて意味があるので、”枠をいっぱいに使う”ことを考えるより利益が出る銘柄を探すことのほうが大事です。
「1万円分NISAの枠が余った!もったいない!」と思ってしまうかもしれませんが、その1万円でどのくらい利益が出せるでしょうか?仮に10%値上がりしたとして1000円の利益、そこにかかる税金は200円です。あまり神経質になる金額でもないですよね。
ただ、利益が出ている調子の良い銘柄、今後もさらに上がりそうな銘柄をNISA枠めいっぱい買っておくという使い方はよいと思います。
キンカブのメリット
キンカブのデメリットは先にあげたように100円から少額で株が買えること、そして手数料が安いこと。
また、キンカブのメリットとしては「買いたい銘柄をNISA枠や資金の限界まで買う」という使い方では有効です。
買いたい銘柄がもう決まっていて、例えば「孫社長が好きだからソフトバンクグループの株を買いたい」としましょう。そして、今年のNISAの残り枠が5万円あるとします。
そんな時キンカブなら「ソフトバンクグループ株に5万円分投資」ということができます。
ソフトバンクグループの株は2020年11月末時点では1単元100株で株価が7272円なので、普通に買うとあと72万7200円の枠がこの株は買い増しができません。
しかし、キンカブなら「5万円分」と指定して買うことができます。これはキンカブの大きなメリットですね。
まあ、他のネット証券でも1単元買って残りを単元未満株で買えばほぼギリギリまでは買えますが、金額指定で買えるというのはわかりやすくていいですよね。
キンカブのデメリット
キンカブのデメリットは、株主優待がもらえないことや株主としての議決権がないこと。(配当金は株数に応じてもらえます)
ただ、キンカブで買い付けた株式が単元株以上になったら、「単元株振替」機能を使って、キンカブ口座から保護預り口座へ振り替えれば、株主優待の権利を得ることができます。
また、キンカブでの取引はスマホサイトやガラケーのサイトでできないこともデメリットです。
ただ、日興フロッギーというSMBC日興証券が運営するサイトの記事から株が買えるサービスを使えばスマホからも買うことができます。
キンカブや日興フロッギーで株を買うには
キンカブや日興フロッギーはSMBC日興証券のサービスなので、SMBC日興証券の口座を持っていれば使うことができます。
SMBC日興証券(公式サイト)