ジェームズ・シモンズの投資手法と実績

ジェームズ・シモンズ
ジェームズ・シモンズ

年間の給料が2500億円というのは、我々からすると想像もつかない大金ですよね。それを稼いでいたのがジェームズ・シモンズです。

ルネサンス・テクノロジーズといったファンドを率いているジェームズ・シモンズですが、70歳を超えても一線で活躍していたことで有名です。

メディアなどに登場することを嫌っており、その素顔がほとんど知られていないジェームズ・シモンズですが、イギリスのファイナンシャル・タイムズでは彼のことを最も賢い億万長者であるとも名づけています。

ジェームズ・シモンズの投資手法

ジェームズ・シモンズの投資手法ですが、彼自身が自分の戦略について言及したことはほとんどありません。

わかっていることは2つだけで、1つはおよそ可能な限りの市場で素早く売買を行っていることが戦略の基本となっており、もう1つは多くの博士号保持者が参加して作ったプログラムを利用していることの2つですね。

彼の特徴としては、上述したプログラムの作成には300人からなる博士号の保持者が参加しているのですが、金融業界での経験を持つ人間は雇わないといったことがあります。

他にもコロケーションシステムと呼ばれる手法をとっており、これは取引所のできるだけ近くにサーバーを設置することで、少しでもレイテンシを小さくすることによって少しでも高速に取引を行うといった手法を手助けしています。

近年ではネットワークを通じて取引されることがほとんどですので、ネットワークそのものやマシン、サーバーなどといったインフラに投資することも必要なことだと言えますね。

ただ、個人で投資を行っている人からするとそこまでは難しいですから、やはり安定したサーバーを運用している証券会社を利用することなどが重要になってくるでしょう。

 

ジェームズ・シモンズ個人は数学が非常に得意で、ひも理論などの物理学の専門家でもあるといったことで、若い時には冷戦時の暗号解読などにも携わっていたという一風変わった経歴を持った人でもあります。

この時の人脈を活かして知り合ったのが、パウムとウェルチの2人です。バウムは音声認識の分野で活躍していたIDA(防衛研究所)の暗号研究者でウェルチはIDAの数学者です。

一見すると投資には関係のない2人ではあるのですが、市場から出る数字を暗号のように解読していくことによって、隠れた情報を引き出していくと言うような考え方をジェームズ・シモンズは持っていたため、2人の力が必要だったのだといえるでしょう。

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