フィリップ・フィッシャーの投資手法と実績

フィリップ・フィッシャー
フィリップ・フィッシャー

フィリップ・フィッシャーもまた有名な証券アナリストですね。
独自の投資原理を探求した人でもあり、あのウォーレン・バフェットもフィリップ・フィッシャーの影響を強く受けていると言って良いでしょう。

最早古典と言っても良い資産運用の本、『Common Stocks and Uncommon Profits』の作者としても有名です。

フィリップ・フィッシャーの投資手法

フィリップ・フィッシャーの投資手法としては、企業の持つ成長性に着目している点にあります。

この成長性とは投資家にとっては非常に魅力的に感じる言葉であると同時に、実際に銘柄選びをする時には最も重要なポイントにもなってくるものですよね。

しかし、成長性と言う言葉ほど捉えづらいものはなく、数字でこれですよと言ってはじき出せる物ではありません。どのくらいの資産を保有しているのか、どれだけの利益をあげてきたのか、などのような情報は調べればすぐに解ることですが、成長性とは今後起こることだけに明確に知る術はありません

もう少し深く考えてみると、成長性と言ってもどのくらいの成長性があるのかと言うことが重要になってきます。

例えば、「今後5年以内なら成長は見込めそうだけど、10年後にはわからない」といった企業もあれば、数ヶ月くらいしか成長性を見込めない企業や、今後20年30年は成長が見込めないような企業と様々ですよね。

この中で、最も理想的な物としては何十年も成長し続けていくといった企業の株式だと言えるのですが、そんな株式を購入することは出来るのでしょうか?

フィリップ・フィッシャー自身がその問いに答えているのですが、経営者は経営ノウハウを蓄え、それを高めることによって株主に対して誠実に経営を行っていること、企業の研究や開発の意欲が高まってきていること、経済の運営が昔よりも安定してきていること、の3つの根拠をあげて理想的な成長株を購入しています。

  1. 経営者は経営ノウハウを蓄え、それを高めることによって株主に対して誠実に経営を行っていること
  2. 企業の研究や開発の意欲が高まってきていること
  3. 経済の運営が昔よりも安定してきていること

フィリップ・フィッシャー自身が購入した株式として有名なものとしては、モトローラ、テキサスインスツルメンツ、コーニングなどがあるのですが、これらの企業は40年以上も保有しており、100倍以上のリターンとなっているそうです。

この結果が彼の実績そのものと言えるのではないでしょうか。

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