【新NISA対応】初めての投資信託の買い方・購入方法(初心者向け)
投資信託(投信・ファンド)は、株より運用が簡単なため「これから投資を始める」という初心者にも人気の投資商品です。今はスマホやパソコンでも簡単に買うことができます。
しかし、初めて投資信託を買うときは、「投資信託ってどうやって買うの?」という部分でつまづいてしまう方も多いと思います。
つまり、投資信託の買い方・購入方法がわからないということですね。
慣れている人にとっては当たり前のことでも、投資を始めたばかりの初心者の方にとっては難しいものです。
そこで、ここでは投資信託(投信・ファンド)の買い方(購入方法)を初心者の方にわかりやすいように解説していきます。
はじめて投資信託を買う時の 買い方4ステップ
初めて投資信託を買うというときは、4つのステップで考えていきましょう。
準備:銀行や証券会社などで口座開設をする
- 購入する投資信託の商品を決める
- 買い方を決める(積立・金額指定・NISAなど)
- 投資信託説明書(目論見書)を確認する
- いくら買うかなどを指定して注文する
証券会社の口座を作ったら投資信託は簡単に買えますよ
順番に見ていきましょう。
準備:銀行や証券会社などで口座開設をする
投資信託は銀行や証券会社で購入できるので、まず銀行や証券会社で口座開設をする必要があります。
※銀行で投資信託を買う場合でも、普通預金口座ではなく、マイナンバー等を提出して新たに投資用の口座開設をする必要があります。
投資信託は株と違って証券会社によって販売しているファンド(商品)が違ったり、同じファンドを買うのに購入時の手数料が違うこともあるので、買いたい商品が決まっている場合は「そのファンドを販売している証券会社」で口座を作りましょう。
少し解説をするので、すでに口座を持っている人は投資信託の買い方を押してページの先に進んでください。
どこか迷ったらネット証券がおすすめ
ネット証券は投資信託の取扱い商品数が多く人気のものはたいてい扱っていて、購入時の手数料も安かったり無料のものが多いのでおすすめです。
例えば証券会社大手の野村證券の投資信託の本数は1019本、マネックス証券は1279本取扱いがあり、全ての投資信託の購入時手数料が無料です。
マネックス証券の公式サイトを見てみる
銀行の投資信託はどうなの?
ここで、銀行と証券会社の違いがわからないと「近くにあっていつも使っている銀行で投資信託を購入しよう」と思う方が多いですが、基本的に銀行より証券会社のほうが投資信託の取扱商品数は多いし手数料も安いです。
詳しくはページの後半で紹介しますが、ネット証券のSBI証券 や楽天証券は2000種類以上の商品を扱っています。銀行だと多いところでも300本くらいしかありません。
「いつも使い慣れた銀行で」というのも良いですが、長期にわたって良いリターンを生んでくれる投資信託を購入するためには商品数の多い証券会社で、たくさんある商品から「より良い投資信託商品を探す」ほうがよいでしょう。
しかも銀行は預金口座を持っていても、投資信託を買うなら預金口座とは別に投資信託用の口座を新たに作る必要があるので、「口座を持っているから楽」ということは一切なく、手間は同じです。
窓口で説明を受けて買おうと思って「え?口座持ってるのに口座作らなきゃいけないの?面倒くさい」と思って、なんとなく流れで断りきれずにしぶしぶ作る人も多いです。
むしろネット証券ならパソコンやスマホから口座開設や取引ができるので、銀行よりも手間はかかりません。
大手ネット証券は口座開設も投資信託の購入時手数料も無料
また、投資信託を購入する手数料も安く、投資信託の購入時の手数料が無料の「ノーロードファンド」商品も多くておすすめです。
銀行の口座開設にお金がかからないのと同様、ネット証券は口座開設するのにお金はかかりませんし口座の維持費もかかりません。
ネット証券の場合は口座開設なども全てスマホやパソコンから、もしくは郵送でできるので家から一歩も出ることなく口座開設ができるので非常に便利です。ネット証券が初めてというかたは、口座開設の手順を図解でわかりやすく解説しているページがあるのでそちらを参照してください。
ネット証券ならネットショッピングのように投資信託を購入でき、サポート窓口もちゃんとあるので初心者のかたにもおすすめですよ。
投資信託の買い方の手順(口座開設後の購入の流れ)
ここからは投資信託の買い方(注文方法)の手順を実際のネット証券の画面を見ながら解説していきます。今回は使いやすくて初心者に人気の「マネックス証券」の画面で見ていきます。
- 購入する投資信託の商品を決める
- 買い方を決める(積立・金額指定・NISAなど)
- 投資信託説明書(目論見書)を確認する
- いくら買うかなどを指定して注文する
口座を持っていない方でも「こんな簡単な手順で買えるんだ」というのがわかると思うのでイメージしながら見てみてください。
準備:ログインして投資信託のメニュー画面へ
まず、ホームページからログイン後に「商品・サービス」というボタンの上にマウスを持っていくと以下のように投資信託メニューが表示されます。
図1.マネックス証券のログイン後の画面
※口座を持っていないと上記の画面には進めません。このページを見ながら実際に投資信託を購入してみたいという方は、このページをブックマークやお気に入りなどに保存し、マネックス証券で口座開設を完了してから再度訪問して下さい。
投資信託のページに行くと以下のようになっています。
図2.投資信託の画面
いきなり銘柄検索画面が出てくるので初心者のかたは迷うかもしれませんが、ページの少し下のほうに行くと「ランキング」や「銘柄を探す」という部分がありますので初心者で選び方がわからない方はまずはそこでどんな商品があるかを見てみるとよいでしょう。
また、条件を指定して検索をしたい場合は上記の画面の「銘柄を探す」という検索窓の横にある虫めがねマークをクリックするとスクリーニング(検索)画面に行くことができます。
1.購入する投資信託の商品を決める
商品の選び方に関しては投資信託の選び方のページで詳しく解説しているのでそちらを参考にして下さい。
一覧画面などでファンド名をクリックするとそのファンドの詳細画面が表示されます。
ファンドの詳細画面で内容を確認し、右上のほうにある「購入・積立」というボタンをクリックすると注文画面に進むことができます。
図6.ファンドの詳細画面
2.買い方を決める(積立・金額指定・NISAなど)
ファンドの概要画面に変わるので内容を確認し、ページ下の注文ボタンから「分配金再投資コース」「分配金受取コース」「積立申込」のいずれかで注文ページに進みます。
図7.買い方の選択画面
分配金受取コースは、定期的に分配される分配金をもらうコース、分配金再投資コースは、分配金が出たらその分を同じ投資信託に再投資するコース、積立は「毎月いくら」というように決めて定期的に買い増していく注文方法です。ここは自分がどのように買ってどのように運用していきたいかで選びましょう。
3.投資信託説明書(目論見書)を確認する
注文画面に進んだら、必ず「投資信託説明書(目論見書)・目論見書補完書面」、 「契約締結前交付書面」など各種書面をクリックして開きます。これを閲覧しないと次の申し込み画面に進むことができません。クリックして開けば先に進むことができます。
4.いくら買うかなどを指定して注文する
目論見書を確認したら内容を確認して注文します。
「投資信託買い注文」の画面に進むので、どのくらい購入するかを金額(いくら分購入する)もしくは口数(何口購入する)で入力します。また、NISA口座やつみたてNISA口座で買う場合はここの口座区分で選択します。
図9.投資信託購入注文画面
金額または口数を入力したら、その下の「はい」のチェックボックスにチェックを入れ「次へ(注文内容確認)」ボタンを押します。
次の内容確認画面で購入する投資信託や購入口数に間違いがないかを確認したら「実行する」ボタンを押すと注文が完了します。
投資信託は注文の翌営業日に約定します。(買い注文画面に約定日が表示されています)
以上が口座開設後の投資信託の買い方の手順になります。
手順が多くて少し面倒に感じたかもしれませんが、今回は初心者向けに準備段階の「口座を作る」ところや、「自分に合った商品を探す」から進めたので手順が多くなりました。
慣れてくれば「ファンド検索」や「商品一覧」からファンドを探せばすぐに投資信託の買い方の手順の図6のファンドの詳細画面まで進めるので、「ファンドを探す→購入ボタンを押す→目論見書を見て注文」と、少ない手順で申し込むことができます。
一度買う経験をするとすぐに慣れます
注文のしかたに関してはいくら解説を読むよりも実際にやってみるのが一番わかりやすいと思います。スポーツなどもそうですが、入門書を読むだけよりも実際にやりながら入門書を読むことで覚えるのが早くなります。
早く投資信託の買い方を覚えたいのであれば、ここで売買のやりかたを見ながら、実際に注文をしてみてください。
まだ実際の売買はしたくない場合は取引をしなくてもかまいません。ただ、実際の投資信託の取引画面を見ながら覚えたほうがわかりやすいです。
もし投資信託を買うためのネット証券の口座を持っていなければ、まずはネット証券で口座を作ってみてください。口座開設はどこの証券会社も無料なので、まずはいろいろな証券会社の口座開設をして、自分にあった証券会社を見つけてみて下さい。
おすすめの証券会社と投資信託の取扱本数の比較
投資信託の購入でおすすめの証券会社は、取扱本数の多さからSBI証券や楽天証券がおすすめです。
後述しますが大手証券会社や大手の銀行と比べても取扱本数は圧倒的に多いですね。
証券会社 | 取扱本数 | 購入手数料 無料本数 |
NISA 対象 |
つみたて NISA |
最低投資 金額 |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 2666 | 2666 | 2593 | 185 | 100円 |
楽天証券 | 2633 | 2633 | 2552 | 183 | 100円 |
auカブコム証券 | 1623 | 1623 | 1529 | 180 | 100円 |
マネックス証券 | 1280 | 1280 | 1264 | 157 | 100円 |
岡三オンライン | 1231 | 1231 | 571 | - | 100円 |
SMBC日興証券 | 1083 | 683 | 1049 | 158 | 1000円 |
野村證券 | 1019 | 47 | 1012 | 7 | 1000円 |
大和証券 | 503 | 56 | 18 | 15 | 100円 |
みずほ証券 | 328 | 11 | 148 | 3 | 1000円 |
※2022年12月20日時点、各社のファンド検索機能で調査
同時期の大手証券会社の投資信託の取扱本数は以下のとおり。大手よりもネット証券のほうが取扱本数が多いですね。
- SMBC日興証券 1083本
- 野村證券 845本
- 大和証券 503本
- みずほ証券 328本
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 585本
大手銀行窓口での投資信託の取扱本数では三菱東京UFJ銀行が573本、みずほ銀行が249本、三井住友銀行が195本なので、ネット証券の投資信託の商品の豊富さがわかりますね。
- 三菱東京UFJ銀行 573本
- みずほ銀行 249本
- 三井住友銀行 195本
投信の取扱本数が多いほど良いというわけではありませんが、たくさんあるほうが希望に合う商品も見つかる可能性が高いです。
それぞれの証券会社名をクリックすると公式サイトにリンクしているので、どんな投資信託の商品を扱っているのか確認してみてはいかがでしょうか?
慣れてしまえば投資信託を買うのは難しくない
株の短期売買と違い、投資信託は基本的に短期で頻繁に売買するものではありません。じっくり長期的に持って分配金をもらい続けることや、値上がりに期待する場合でも長期的に待つことが多い商品です。
なので、投資信託を購入するときは長期で考え、分配金が入ってきたり徐々に値上がりするのをゆっくりと待ちましょう。
短期で売買したい人は投資信託よりも株(株式投資)のほうが向いています。※株は証券会社の口座を持っていれば買うことができるので、ネット証券で投資信託の口座開設をしておけばいつでも買えます。
投資信託を買ったことがない方は「難しいんじゃないか」というイメージがあったかもしれませんが、投資信託を買うのは一度やってみれば意外と簡単です。
投資に興味がある方は、まずは最初の「口座開設の申し込み」からやってみて下さい。ネット証券ならインターネット上で今すぐ申し込みができますよ。
次のページ:ネット証券の口座開設手順を「図解」でわかりやすく解説
購入する投資信託商品の選びかた
投資信託はどんな商品がいいのか、どのくらいの資金なのか、どのくらいの分配金が欲しいのかなど、自分の希望に合った投資信託商品をファンド一覧などを見ながら選びます。
分配金が多いもの、分配金を再投資して追加の資金を入れずに投資額をどんどん大きくしていくもの、100円から積み立て投資ができるもの、不動産に投資するもの、外国の株や債権に投資するもの、「金持ち父さん貧乏父さん」の本のようなアメリカの不動産に投資するものなど、いろいろあって選ぶのも楽しいですよ。
詳しくは投資信託の選び方のページを見てください。
わからないときは100円だけ買ってみるのもおすすめ
初心者でよくわからないという場合は、まずはランキングなどを見るのがおすすめです。投資信託はマネックス証券などのネット証券なら100円から購入できるので、100円でも買ってみると「買った経験がある人」になります。
ここでも、ネット証券だと商品数が多いので希望に合う商品が見つかりやすいです。取扱い商品数が少ない銀行の窓口などで聞くと、「そこで取扱っている数少ない商品の中から」勧められます。初心者の場合はその商品が希望に合っているかわからないかもしれません。
その点ネット証券なら、商品数も多く、条件を選ぶとその条件に合った商品をいろいろと検索して選ぶことができてとても便利です。(このあたりは初心者の方はネット証券のサポートを利用しながら使うと便利です)
後々のことを考えてもネット証券がおすすめ
また、投資信託の場合は株と違って証券会社によって取扱商品が違うため、「ひふみプラスが買いたい」というように買いたい投資信託の商品が決まっている場合は「ここかここでしか販売していない」ということもあるので、その商品を販売している証券会社で口座を作る必要があります。
後々のことを考えても、投資信託を買うなら商品数が多くて手数料も安いネット証券がおすすめです。
関連記事
- ETFの買い方(上場投資信託)
- 海外ETFの買い方(米国ETF・中国ETF)
- REITの買い方(不動産投資信託)
- 投資信託入門・仕組みやメリット・デメリット
- 株と投資信託の違い
- 投資信託を初心者にわかりやすく説明して!
- 投資信託の選び方