いくら必要?配当金生活をするために必要なお金を計算してみました

仕事をせずに株や投資信託などの配当金だけで生活をする

そんな生活に憧れる人は多いと思います。不労所得と言われる株の配当金、それだけで生活をするためにはどのくらいの資産が必要でしょうか?

試算してみました。

配当金で生活するために必要なお金(投資資金)はいくら?

※配当金は「資産の何%出る」と言うものではなく、「1株いくら」というものなので、利回りは株価ではなく「買ったときの金額」での計算となり、実際は計算通りにならない部分もありますが、「年間でこのくらいの配当をもらうにはこのくらいの資金が必要」という目安として計算しています。

年収120万円(月に10万円)欲しい場合

まずは年収120万円を配当金でもらうために必要なお金の計算をして見ましょう。

「え?たった120万円もらうのにこんなに要るの!?」

と思いましたか?

実際はもっと必要です。配当金は20%の税金が引かれるので、120万円から20%(24万円)引かれて手取りだと96万円(月8万円)です。

手取りで月10万円もらうための計算だとこうなります。

5000万円の3%は150万円、20%の30万円を引いて手取り120万円ですね。税金を引いて手取りで年間120万円欲しい場合は最初の計算の25%増(利回り3%の4千万円なら5千万円必要)になります。

ちなみに配当利回り10%はあまり現実的ではない数字ですが、時間が経って株価が値上がりして「買ったときの金額で考えると利回り10%以上」というケースはけっこうありますよ。

まあでも以後は5%までで考えましょう。利回り5%はREIT外国株などでは現実的な数字です。

日本株でも配当金株主優待を組み合わせた「配当+優待利回り」で考えるなら可能な数字です。

「こんなに無理だよ」と思った人の思考の罠

まだ年間120万円の計算です。これだけで暮らせるという人は少ないですね。

「配当金だけで楽しい生活を送るのは現実的ではない」と思った人が多いのではないでしょうか。

だいたい「この金額ならいけそう」というくらい資産を持っている人はもっと高い生活を望みますからね。

例えば3000万円を投資に回せる人なら、年収120万円じゃ足りないと感じる人がほとんどです。

年収1200万円(月100万円)なら3億円必要ですが、3億円投資に回せる人は年収1200万円じゃ足りないと感じるでしょう。

そういう意味で、「こんなの無理だよ」と思うのは普通のことです。(逆に普通に納得してやってみようと思った人は投資に向いているかもしれませんね)

 

そこで、前提から見直しましょう

「配当金だけで生活する」という幻想を捨てれば現実的な数字になる

たくさん資産を持っている人ほど、配当金で生活をするためのほしいお金は多くなる

そんなロジックから、配当金だけで生活しようと思うと、あまり現実的ではないと感じた人がほとんどでしょう。

しかし、配当金だけで生活するという幻想を捨て、配当金の収入をプラスアルファの収入と考えるとしたらどうでしょうか?

月1万円を会社の給料アップで増やすのは大変です。

転職をすれば可能かもしれませんが、転職は失敗すると痛いですし、何度も何度もできるものではありませんよね。(1万円だけ増やして終わりではなく、人生スパンで長期的に考えると何度でもどんどん増やしていきたいですよね)

でも、月1万円なら利回り5%で300万円で可能です。

それも、元本の300万円は持ったままの状態でプラスの収入が月1万円ですからね。

つまり、売ればすぐお金に換えられる資産を300万円分持ったまま、不労所得が毎月1万円入ってくるわけです。

もちろん株価変動のリスクはありますが、マイナスの可能性を過大評価しないようにしましょう。月1万円と引き換えに300万円失うような印象になってませんか?ハイリスクなものに投資をしなければ大丈夫です。

話を戻します。

月1万円手取りが増えたら、そのお金を使ってしまわなければ貯蓄も増えていくので、増えたお金を再度投資に回していけば、最初は月1万円だったものが月1万1000円、1万2000円、1万3000円・・・何年後かには月2万円、月3万円と増えていきます。

増えれば増えるほど投資にまわせる元本も増やせるので、配当金の収入が増えるだけでなく、資産も大きくなっていきます。

このあたりは最初は少しずつしか増えていかないけど、時間をかけるほど指数関数的に増えていくものですね。

指数関数的に増えていく

最初は小さなプラスアルファの収入、それがある程度大きくなってきたら、忙しく働くのをやめて、働く時間を減らすこともできます。

働く時間を減らしていい、つまり労働収入を減らしていいとなれば、自分の時間を増やし、やりたいことをやる時間が増え、楽しむ時間の割合を多くし、人生をより楽しむことができます。

配当金での生活を手に入れるためのコツ

配当金生活を手に入れるためのコツは、”今の自分でできるかどうか”を考えるのではなく、成長することを前提に考え、長い視点で考えて今できること、1ミリでも理想の状態に近づけることを考えましょう。

3年前の自分より今の自分のほうが成長していますよね。(でも3年前は今の自分を想像できなかったと思います)。それと同じで、今の自分が前提ではなく、成長も視野に入れて考え、成長するための行動を今する、ということです。

実際に配当金をたくさんもらって生活している人たちも、初めからその状態になったわけでは無いはずです。

いちばん最初の頃は月1000円とかそのくらいから始めたかもしれません。

それを少しずつ、時間をかけて大きくしていった人がほとんどではないでしょうか。

そのために「今できるはじめの一歩」を「こんな小さな一歩じゃなあ」と踏み出さないか、「小さくても前進」と小さな一歩を踏み出すか、その違いが長い時間をかけると大きな大きな差になっていくはずです。

成功している多くの人に共通するのは小さなコツコツを続けられること、続ける前に小さな一歩を踏み出せた人です。

続けるのが苦手な人はどうすればいい?

「続けるのが苦手」という人でも、楽しいことは続きますよね。小さな一歩をたくさん踏み出していれば、楽しいこと、つまり”頑張って続ける”んじゃなく、楽しくやってるうちに結果的に長く続いていることも出てくると思います。

ダイエットだっていろんな方法をとりあえずやってみる人は、どれか当たって(その人に合う方法があって)続けられて、結果痩せられます。

「続けるのが苦手な人」は、挑戦の回数が足りてないだけ、まだ続けられるもの(自分に合う方法)が見つかってないだけではないでしょうか?

「長続きしないのはよくないこと」というのは、昔の考え方が前提です。情報も選択肢も少なく、根性論がまかりとおる昔の時代は、続けることが美徳とされていました。

今は情報も選択肢も多い時代。昔の根性論を適用すると間違ったやり方を続けて「3年間続けた結果、やっぱりダメでした」なんて結果にもなりかねません。

でもいろいろ試すなら、痩せる方法Aも方法Bも方法Cも続けられなかったとしても、ダイエットを続ける意思はずっとあるじゃないですか。あとは挑戦の回数です。

いろんなことをどんどん試してみる人と、「これは合わなそうだなあ」「本当に痩せるのかな」となかなか手を出さない人では自分に合う方法が見つかるまでのスピードが全然違います。

これは投資やダイエットだけでなく、その人の思考パターン・選択のパターンになるので、小さな一歩を踏み出す人とそうでない人はいろんなところで大きな差がつきます。

おいおい無責任なこと言うなよ!

投資関係でいろいろ挑戦してみましょうと言うと、「失敗して破産したらどうするんだ」と怒る人がときどきいます。

もちろん、リスクの高すぎる投資は良くないですよ。

だいたいそういう失敗パターンは「小さな一歩」ではなく「いきなり大きく行こう」としているケースです。

いきなり全資産を突っ込んだり、ハイリスクな投資をしたり、「おいしすぎる話」に騙されたり、ダイエットなら短期間で痩せようと無理したり。

「小さく始めてみて、少しずつ大きくしていく」ということを守れば、いろいろ試してみても大変なことにはならないはずです。

1株から買えるネオモバや、100円単位で買える日興フロッギーなどから小さく始めてみるのもいいと思います。

これはぜひ日常のいろいろなところで意識してみてください。

 

さて・・・

あなたは今、”小さな一歩”を踏み出してみますか?それとも”現状維持”を選びますか?

 

投資の最初の一歩は、証券会社の口座を作ること。

そして配当金生活の第一歩は、1000円でも100円でもいいから配当金をもらってみることです。

 

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