銀行の窓口で株や投資信託が買えるの?
UFJやゆうちょ銀行などの銀行の窓口で株や投資信託を買えるのではないかと思っている人も多いと思います。銀行の窓口には投資信託の案内などもありますよね。でも実際はどうなのでしょうか?
株を買うには銀行の関連の証券会社で
実は株取引に関しては銀行は案内の窓口をしているだけで、株を買う場合は関連の証券会社に口座開設をすることになります。
例えばみずほ銀行なら「みずほ証券」という証券会社に口座を作ることになります。(株は証券会社でしか購入することができません)
実際に株を買ったり売ったりといった取引をするのはみずほ銀行ではなくみずほ証券になるため、「いつもの銀行の窓口で株を売買する」ということはできません。
次に投資信託の場合は銀行でも取扱いをしていますが、専用の口座開設が必要で手数料も高いなどのデメリットも多いです。
投資信託は銀行でも買えるけどデメリットも多い
株は銀行で買うことはできませんが、投資信託は銀行でも買うことができます。
ただし、銀行で投資信託を購入する場合、預金口座とは別に「投資信託口座」という投資信託の取引用の口座開設を開設する必要があります。
例えば、ゆうちょ銀行で投資信託を買いたいという相談をすれば、ゆうちょ銀行の「投資信託口座」を、UFJ銀行で投資信託を買いたいという相談をすれば、UFJ銀行の「投資信託口座」を開設することになります。
イチから口座開設の手続きをすることになり、身分証やマイナンバーなども必要なので、ネット証券の口座を作るのと同じ手間がかかります。ネット証券は窓口に行かずにスマホやパソコンで口座開設できる分そっちのほうが楽かもしれませんね。
銀行を窓口にするデメリット
銀行で投資信託口座を作ることや銀行の関連の証券会社に口座を作ること自体は何も問題がないのですが、銀行を窓口として証券会社の口座を作る場合、取扱商品が少なかったり手数料が非常に高いというデメリットがあります。
窓口が銀行だから手数料が高くなるというわけではなく、手数料の安い「ネット証券」があるのに、その銀行の関連の手数料の高い証券会社で口座を作る必要はないということです。
窓口で取引する証券会社の手数料はネット証券会社と比べるとかなり高いので、たとえ手数料が高くてもその銀行(の提携証券会社)で取引したい理由がなければはじめからパソコンやスマホを使ってネット証券会社で口座開設をすることがおすすめです。
大手の証券会社で取引していたけど結局手数料が高くて安いネット証券会社に変えたという人は多いです。
ちなみにどのくらい手数料が違うかというと、手数料比較ページを見るとわかりますが、大手証券会社とネット証券会社ではかなりの手数料の差があります。
試しに大手の証券会社で窓口で買った場合とオンラインで買った場合の手数料と、ネット証券の一つマネックス証券で買った場合の手数料を比較してみましょう。
10万円の株を買ったとき(税込)
- 野村證券(窓口) ・・・ 2,860円
- 野村證券(オンライン) ・・・ 2,288円(窓口の20%割引)
- 大和証券(窓口) ・・・ 2,750円
- 大和証券(オンライン) ・・・ 2,090円
- みずほ証券(窓口) ・・・ 2,750円
- みずほ証券(オンライン) ・・・ 2,750円
- マネックス証券 ・・・ 99円
※手数料は2022年8月1日時点の税込手数料。各証券会社の手数料率をもとに端数切捨てで計算したので1円の誤差が出る可能性があります。大和証券はダイワ・コンサルティングコース、みずほ証券は3サポートコースの手数料です。
100万円の株を買ったとき(税込)
- 野村證券(窓口) ・・・ 12,188円
- 野村證券(オンライン) ・・・ 9,750円(窓口の20%割引)
- 大和証券(窓口) ・・・ 12,650円
- 大和証券(オンライン) ・・・ 9,482円
- みずほ証券(窓口) ・・・ 11,550円
- みずほ証券(オンライン) ・・・ 5,775円
- マネックス証券 ・・・ 535円
この手数料の違いを見ると「窓口がいつも使ってる銀行のほうが安心だから」という理由だけで使うにはちょっと手数料が高すぎると思いますね。
ネット証券手数料比較のページでは他のネット証券の取引金額ごとの手数料も掲載しています。