上場廃止になると株主はどうなる?
JAL(日本航空)株が上場廃止の方向で進んで大きな話題になっていますね。 上場廃止になると、その株を保有している株主はどうなるのでしょうか? 株券は紙切れ同然になってしまうのでしょうか?(2010.1.15)
2012年追記:JAL(日本航空)が再上場することになりました。詳細と再上場するJAL株の買い方・JAL株のIPOについては上記ページを参照下さい。
上場廃止になった株はどうなる?
上場廃止になっても、株の価値がなくなるわけではありません。
株主の権利はちゃんと残ります。株主総会に参加する権利はありますし、その会社が配当金を出す場合は配当金も受け取れます。
ただし、証券会社を通じて市場で売買することができなくなるため、売りたいときにすぐ売ることは難しくなります。自分でその会社の株を買いたい人を見つけ、価格の交渉も自分でしなければいけなくなります。
上場廃止の株が紙切れ同然になる場合
上場廃止というだけでは株の価値がなくなるものではありませんが、倒産や”100%減資して上場廃止”の場合は、紙切れ同然となってしまいます。
今回話題になっている日本航空の場合は100%減資によって上場廃止となる可能性が高いため、文字通り紙切れ同然となってしまう可能性があります。
持っている株の上場廃止が決まったら・・・
上場廃止が決まったらもう売ることができなくなってしまうんでしょうか?
そんなことはありません。上場廃止が決まってもいきなり売買停止になるわけではありません。監理ポスト及び整理ポストと呼ばれる猶予期間が設けられます。その期間の間に売却してしまえば大丈夫です。
がだし、上場廃止が決まった株を新規に買いたい人は少なく、売りたい人が殺到するので、大きく値下がりすることがほとんどです。
上場廃止後も株券を持ち続けるとどうなる?
上場廃止まで売ることができなかったなど、上場廃止以降も株券を持ち続けるとどうなるのでしょうか?
その企業が配当金を出せば配当を受け取れます。また、数年後に再上場することになった場合には、利益が出るかもしれません。
JALといえば、航空券割引などの株主優待があるため、株主優待のために株を保有している株初心者の個人投資家も多い銘柄。株主優待が欲しいだけだから株の取引とかはよくわからない、けど大手だから安心して買えると思っていた方も多いでしょう。
本当に他人事ではありませんね。
とはいえ、株は自己責任です。ネット証券で口座を持っていればいつでも自宅のパソコンで詳細な情報を得ることができます。株価チャートや最新のニュース、四季報なども無料で見ることができます。
かといって上場廃止が決定前にわかるものではありませんが、決まったら即売る、すぐに行動することで損失を最小限に食い止めることはできます。
ぜひ、情報収集用のネット証券も持っておくことをおすすめします。情報収集用のおすすめネット証券はマネックス証券です。
ネット証券のキャンペーンを活用すれば、時期がよければキャッシュバック等でお金をもらって口座開設をすることもできます。