投資・株取引を通して人として成長する
株や投資を通して学べることや人間として成長できることはたくさんあります。経済や金融の知識が得られるだけでなく、株取引を通じて投資や経済とは全く違う分野でも応用できることをいろいろ学ぶことができます。
株で学んだことが仕事に活かせる、株で学んだことが人間関係に活かせる、自分の成長に活かせる、他人に教えてその人が良くなる、そんなことはたくさんありますし、自分の思考のパターンや癖、感情が動くとどうなるかなど、自分を知ることや自分をコントロールする訓練としても役立ちます。
このカテゴリでは管理人が株の取引を通じて学んだことを紹介していこうと思います。
例えば「短期間で得たものは短期間で失いやすい」
人間の心理として、同じ100万円でも毎月1万円ずつ積み立てて「やっと貯めた100万円」と、競馬や宝くじで当たった「ラッキーで手に入れた100万円」だったら、後者のほうがパーっと使ってしまいそうですよね。
これは「一発逆転を狙わずコツコツと利益を積み重ねていくことが大事」とも言えます。一発逆転の大儲けを狙うと痛い目を見るし達成できる可能性はとても低いです。そして仮にうまくいって一発逆転が達成できたとしても、その利益は結局失ってしまうことが多いです。その後の投資で失敗したり、単純に遊びなどで使ってしまったりします。
一発逆転ではなく、1回1回はそんなに嬉しいと思わないような小さい利益をコツコツ積み上げることで結果として大きなプラスを得ていく。そうやって得た利益は簡単に無くなりません。
これって株や投資だけでなくいろんなところでよくあることです。
例えば自分で事業をするときもそうだし、お金とは関係ないダイエットや健康なども同じ。
「短期間で一気に痩せよう」とするとうまくいかないし、そもそも「1ヶ月で5キロ痩せる」と「半年で5キロ痩せる」では達成の難易度もかなり違います。現実的に達成できる確率が高いのはちゃんと時間をかけてやるほう。
たとえ一時的にうまくいってもリバウンドも多くなります。けど、「焦らず少しずつ時間をかけて痩せていく」とうまくいくし、リバウンドもしにくい。
でも、心理的に「早く結果が欲しい」から短期間での結果を求めてしまうんですよね。ここが難しいポイントです。
そういうことが株取引の経験から「頭でわかる」のではなく、「体験を通してわかる」ようになる。
もちろん誰もが株取引を通して成長せいているわけではありません。株はギャンブル?のページでも書いたように「投資とどう向き合うか」が大事ですが、ちゃんと向き合えば投資を通して人間としての成長は大きいです。
管理人が株取引を通じて学んだこと
株の取引を通して学んだことはたくさんあります。スキルや知識はもちろん、それ以上に考え方や体験として人生の役に立ったことがたくさんあります。
スキル面での成長
まずスキル面での成長はこのへんがかなり磨かれました。
- 決断力
- 情報収集力と分析力
- 感情コントロール
- お金の流れを読む力
- 想定外の事態のときに焦らず冷静に対処すること
知識面での成長
次に知識面ではこのあたりは役に立っています。
- 人間の集団心理
- 複利の力
- 税金の知識
考え方などの成長
そして、株取引での経験が人生の役に立ったなと思う考え方などをパッと挙げてみました。時間があるときに解説した記事を書いていきます。
- 全ては自己責任で考える
- 準備とタイミングが大事
- タイミングが来た時にはすぐ行動する
- 人の感情は簡単にブレてしまう
- 感情はコントロールできないので「付き合い方」が大事
- 欲を出すとロクなことがない
- 長期的な視点と短期的な視点の両方で物事を考える
- ミクロとマクロ両方の視点で物事を考える
- ベクトルを考える(市場の方向性、自分の心理的な方向性など、それらの方向性が合っているか)
- リスクをとることでリターンが得られる
- 情報は精査し正しい情報をもとに動く
- 機会損失
- お金に働いてもらう不労所得
- 戦略と戦術
- 「任せる」ことの重要性
- 「待つ」ことの重要性
- ルールを知っているか知らないかで優位性がかなり違う(逆指値などや人間の心理や正しい情報収集先)
- ツールを使って効率化する
- 図にして見ることでパターンや傾向が見えてくる
- 正解不正解ではなく確率で考えること
- 予想外のことが起きる可能性も考えてリスクヘッジしておくこと
- 失敗して大損する体験(資金が小さいうちにとしておくとよい)とその時の自分の感情変化
- 予想外の儲けが出たときの体験(実は良くないこと。この時に自分の感情や思考がどうなるかを知っておくとよい)
- 予想通りに動いて儲けを出したときの感覚(株に限らずこれが大事)
- 小さな負けを受け入れてトータルでは勝つこと(小さな負けを受け入れられることで行動量が圧倒的に増える)
- 致命的な負けの可能性のある大勝負はしないこと
- みんな自分と同じ考えではないということ
- 多くの人が意識するポイントがあること(節目の株価やトレンドラインなど)
- ほとんどのことは自分との闘いになる(感情や欲を制して合理的な行動を続けることの難しさ、ほとんどのことはそれがちゃんとできればうまくいく)
- 自己管理の難しさ(自分だけだとやらなかったり、やりたい部分だけやって嫌な部分は飛ばすから成長しなかったり結果が出ない、嫌な上司がいるおかげで仕方なくでも行動するから成長できるしスキルも身についていく)
- 自分を知ることと「自分にあった方法」を見つけることの大事さ
- お金が増えるだけでは幸せにはならないこと
- ハイリスクな勝負でお金を増やしているうちはいくらお金があっても安心はできない(失う恐怖や不安から逃れられない、大勝負でお金を手に入れると、その手段しか知らないからもし失った時にまたハイリスクな賭けに勝たないといけないし、大儲けしたときの感情が忘れられず無意識に求めてしまい失うことが多い)
- 学生の時に勉強してなくても社会人になってからでも何とかなる(埼玉の公立高校出なので株を始めるまで経済に関しての知識も興味も全くなかったです)
- 「欲」をモチベーションにしているうちは困難に立ち向かえない(そこまでしてまでやらなくていいかとなる)
- クリアのしかたがわかれば解決はできる(正しい解決方法がわかって、それができるだけの精神力があれば)
- 信念や情熱をモチベーションにしたり追い込まれたりすれば立ち向かえる
- 現実を正しく認識すること
- 思考にフィルターがかかること(都合のいい情報の価値を高く評価し、都合の悪い情報をスルーしてしまう)
- 仕事やお金だけでなく家庭も大事(だけどお金も大事で、ようはバランスが大事)
- お金に余裕ができると心にも余裕ができる(お金の余裕がないから心の余裕もない、大金ではなくキャッシュフロー的な安心感、バクチで買った大金では減っていくだけで手堅い復活方法がないので余裕はできない)
- 単発の上手くいったより「その行動を繰り返すことは合理的か」で考える
- 投資とトレードの違い
今は自分で事業を始め、小さな会社ですが法人を作っています。自分で事業をしているため、家事や育児もいつでも手伝えるし、通勤もない、旅行に行くときは宿も飛行機も高くて混雑している時期を避け、人が少ない平日にゆっくり行くことができます。
セミリタイヤのような生活をしていたことも一時期ありましたが、しばらくしたらそれも飽きて、世の中により価値を提供できるものを作っていくために今も再び仕事をしています。
「お金のために働かなきゃいけない」という状態ではないため、仕事だからとクレーマーや変な人と付き合う必要もありません。お客さんにしたい人だけをお客さんにすることができる状態です。
もし20代の初めのうちに株をやっていなかったらそんなこともしていなかったかもしれません。株取引での経験の人生での役立ち度合いは半端ないです。
株の投資は今でもしていますが、長期スタイルなので取引は今はほとんどしていません。アラートメールが来たときにチェックしてツイン指値を設定するくらいです。そうやって長期投資で株主優待や配当金をコツコツもらいながら、含み益をためていっているスタイルですが、それでうまくいっています。
応援したい企業の株や安定して配当を出してくれている企業の株を持ち続けるスタイルなので、株価の上下に一喜一憂することもなくなりました。そうなると投資ってすごく楽だし、定期的にもらえる配当金や株主優待はありがたいものですよ。
株は短期間で大儲けするもの?
投資で短期間で大儲けしようと思ったらそれなりのリスクを取るしかないです。
もしくはデイトレードのようなスキルを身につけるしかない。デイトレで勝ち続けるってすごい高いスキルですからね。私はできませんしやろうとも思いません。
良い悪いではなく自分の性格と投資手法の”相性”の問題です。
ただし、個人的な意見としては短期間で大きく稼ぎたい人には株式投資はあまり向いていないと思います。もちろん大儲けする人もいますが、確率的に100人が挑戦してうまくいくのは数人、長く続くのは1人いたらいいほうくらいな感じがします。
しかし、中長期での投資なら、しっかりとやればもっと成功率は高いです。「2倍にする」のと「5%増やす」のどちらができる人が多いかという確率の話ですね。
中長期でコツコツと資産を増やしていく
私も今は中長期での保有がメインです。株価が上がっても下がってもブレない。まあ大きく上がったら嬉しいし大きく下がったら悲しいですが、そこでいちいち「ああっ!やばい!売ったほうがいい!?」とか思わないし、長期保有というスタンスを崩さない。
そうすると株価にいちいち振り回されず、アラートメールが来たときに株価をチェックするくらいでそんなに株のことを考える時間もとられず、今のところはいい感じに株主優待で得をして配当金をもらいながら含み益が膨らんでいっています。
このサイトを読んでくれている方にもぜひそういったスタイルを手に入れてほしいなと思っています。