株で大損したら借金ができるの?全財産失うの?

株で全財産失う、株で大損したら借金ができるって言われるけど、それ本当?

「株で借金」「一晩で全財産を失う」って本当?

ときどき聞くのが「株で借金を作る」「一晩で全財産を失う」というような話。怖いですね。

・・・でも、本当に居ます?そんな人?

そもそも「株を買うためにお金を借りよう」とか「全財産かけて株を買おう」なんてあなたは全く思ってないですよね?(思ってたら危ないですよ。やめましょうね)

たしかに30年以上前のバブル崩壊の頃にはそういう人もいたかもしれません。1990年のバブル崩壊で倒産した一部の会社の株の価値が無くなり、その会社の株を大量に持っていて大損したもいたでしょう。

1980年代後半のバブルの時って「買えば絶対儲かる」と信じて不動産や株に全財産をつぎ込んだり、株を買うためにお金を借りて借金で株を買ったりしていた人が多い時代です。

まさに株で全財産賭けてギャンブルをしていた人が多い時代、そんな危ないやり方をしていたら大変です(でも当時はバブルでみんな買えば必ず上がると信じていた)。

「借金」「全財産を失う」というような話は、バブル崩壊で大損する人を見てきた親世代やおじいちゃん世代の人や、そういう人から聞いた話を信じた人の話、つまり昔の話か想像の話じゃないでしょうか。

ネット証券で数百円から株が買える今とは時代背景が全然違います。

むしろ今は株で借金を作るほうが難しいくらいです。

「まずは10万円くらいから」「1株だけ買ってみよう」というように、今は小さく始める人がほとんどです。

もちろんやり方次第で大損することはあるし、理論上は全財産失うこともできますよ。例えば値動きの激しいハイリスクな銘柄に全財産突っ込めば、当たれば人生一発逆転、外れればゼロです。

でも「絶対儲かる!」って全財産つぎ込めますか?借金して株を買えますか?ほとんどの人は怖くてできないでしょう。私も怖くてそんなことできません。

借金に関しては、株で作ったというより借金して株をやった(それが返せなくなった)ので、株でできたというより借金のほうが先、「株やるために借金しちゃダメでしょ」って話ですよね。

株は投資した金額以上のマイナスは無いですから、借金したお金で株を買わなければ借金はできません。

信用取引は借金のようなものだけど・・・

株には信用取引という、証券会社にお金を借りて株を買う仕組みもあります。

信用取引は約3倍のレバレッジ、つまり100万円の元手があったなら約300万円の株を買うことができます。

それでは借金を作ってしまう可能性があると思うかもしれませんが、そもそも信用取引はある程度の投資経験がある人でないと使えない(信用取引口座を作れない)です。

それに、信用取引で買った株で含み損が出たら、元手のお金と計算してマイナスが大きくなりすぎる前に強制的に決済されてしまいます。借金になる前に強制的に決済されてしまうのでよほど悪いやり方と悪いタイミングが重ならないと借金にはなりません。

証券会社だって貸したお金でマイナス出されてそのお金が返せなくなったら困りますから、そうならないように保険をかけています。

3000以上ある株の銘柄の中には値動きが激しいハイリスク・ハイリターンな銘柄もありますから、初心者がよくわからず信用取引でそういった銘柄に突っ込んで大損してしまわないよう、ある程度の投資経験があって、証券会社の質問に正しく答えた人だけが信用取引口座を開設できるようになっています。

大損しないように投資することが大事

株で大損しないためには、大損しないように投資することが大事です(当たり前ですが)。リスク管理やリスクコントロールとも言います。

具体的には、少ない金額で投資したり(株は投資した金額以上の損は発生しない)、1つの銘柄に集中させず分散投資したり(倒産リスクのコントロール)、値動きの小さい銘柄に投資したり(値下がりリスクのコントロール)といった、リスク管理やリスクコントロールをしっかりすれば、借金はもちろん、大損するという可能性もかなり減らすことができます。

まずは1株ずつとか、1万円以内とか、お試し程度の小さい金額で始めれば、損をすることなくいろいろわかってきますよ。