銀行預金と配当利回り2〜3%の株式投資を比較する
「金利の有利な金融商品がない!」
10年以上の預け入れが条件で、預入額が300万円以上のスーパー定期預金でさえ年率0.12%。
最も金利が高いと言われる30年ものの長期国債でも応募者利回りと言われる金融機関が国家から国債を買い入れる際の利回りで年2%前後という超低金利時代です。
預入先がない、と皆が騒ぐのも無理からぬ話でしょう。
「金利って言ったって、年に数%しか違わないんじゃ、あまり意味はないでしょ」
そう考える人も出てきたようです。
郵貯の金利が高かったとき、年5%の複利運用だと12年で元本が倍になるという話が忘れ去られてしまったからかもしれません。
高金利なら、10〜20年単位で元本を倍にすることもできるのです。だから、郵貯の話などを忘れられぬお年寄りなどが高金利商品を探し回るのです。
株の配当は年2%以上は当たり前にある
複利という話はかなり難しいかもしれませんが、株式投資ならば年に2〜10%の株主配当(優待利回り含む)が給されることはあまり意識されません。元本にあたる株価が保障されていないため、株価下落で配当分が吹き飛んでしまうばかりか損してしまう可能性もあるからでしょう。
しかし、ボーナスで一気に株を買うか、定期的にコツコツ株を買うかのページでお伝えした「ドルコスト平均法」を用いて、長期投資をしていけばどうなるでしょうか。株価下落分による損失を出す確率を極めて低くしていけば、株主配当分が株価下落による損失をカバーしてくれるかもしれません。
また、ドルコスト平均法によって平均購入価格を下げていけば、株価が平均購入かと同じになった時点で、株主配当分の利回りが出てしまうことになります。
年率0.1%以下の銀行預金と配当利回り2〜3%の株式投資を比較するのもナンセンスかもしれません。
銀行のスーパー定期や長期国債を買うとなれば、それなりのまとまった資金も必要です。株式投資はそういった高額な資金を必要としない、資産形成の一助となる金融商品なのだということを覚えておいてもいいかもしれないですね。