20代の若いうちから株で長期投資をするとどうなる?
新社会人など給料をもらうようになると、株などの投資に興味を持つ人は多くいます。
そういった10代・20代くらいの若い人たちが株式投資で資産運用を考えていると言うと顔をしかめる人がいます。
特に年配の人で投資をしていない人や株についての知識がない人は若い人が株などの投資を始めることに対して、否定する傾向が多いようです。
10代でまだ未成年の場合は親の承諾が必要なので、親が許してくれなくて株を始められない(外部サイト)という場合も多いようです。
しかし、そういった人たちが顔をしかめるのは、株式投資の特定銘柄の切った張ったの投機的な面しか見ていないからでしょう。 株式投資はギャンブルだと思っている人と同じですね。
逆におじいちゃんに教わって大学生のときに株を始めたという、若くして会社役員になった人もいるので、若いうちはまわりの人のインテリジェンスに左右されますね。
インフレ上昇率に勝つ金融商品として株は非常に有効です。また、特定銘柄の株価下落はバスケット投資という複数銘柄への分散投資でリスク回避することができます。
だから世界的に見ても年金の運用が株式市場でされているのです。株主の欄を見ると、「マスタートラスト信託口」なんて株主がいるでしょう。これは年金運用団体が入っていることを意味します。
株式を長期運用するとどうなる?
その効果の程を見せろというと、今は統合されてセブン&アイホールディングスになってしまってデータを追うのがたいへんになってしまいましたが、セブンイレブンが上場された時に株を買った人などは凄かったでしょう。
■180万円が1億700万円
1対1.2などの株式分割を繰り返し(10株が12株になる)、わずか20年間で1株が3万8000株になってしまったんですから。
上場されたときの売買単元は1000株。上場時の株価は1800円程度でしたから購入資金は180万円ほど必要だったわけです。それが現在のセブン&アイの株価(統合時の株移転割合は1なので、そのままの株価で換算)2397円で計算すると、1億710万円!
しかも配当利回りが2.6%近くなので、ホルダーだったら、と思うとワクワクするような思いにも駆られます。
■株価の上昇だけじゃなく株式分割も考慮する
株はズンズン株価が上がるだけじゃなくて、株価が上がり続けると株式分割して、投資家が買いやすいような株価にして、新たな投資家を求めているのだという視点がほとんど持たれていません。
これから世の中に受け入れられるはずだという企業に投資するのは、そういった観点で利益をもたらしてくれることがあります。
長期投資は短期投資より有利
長期での運用は短期で利益を上げようとする短期投資より有利です。
株には配当金や株主優待などもあるし、長期になればなるほど株価が高いタイミングも低いタイミングも何度もやってくるからです。
「長期投資だから」と心の余裕があれば、短期的な株価の上下に一喜一憂せずにすみますし、焦って株価が低いタイミングで売ってしまわず、株価が高いタイミングを待つことができます。
もちろんどんな銘柄に投資するかは大事ですが、長期になればなるほど勝率は上がるし、日経平均株価などの指数に連動したETFなどもあります。
なにより、投資を始めた人の話をきくと、多くの人はお金だけでなく「経済に詳しくなった」「いろいろなことに興味がもてるようになった」など、投資を始めることでお金以外のメリットを得たという話はたくさん聞きます。
今は子供のうちから投資を始める子もいるし、未成年でも投資ができるくらいなので、若いうちから無理のない金額で少しずつ投資を始めるというのはおすすめします。