初心者も株や投資信託の運用で成功しやすい3原則〜分散投資・長期投資・複利運用
株式投資に限らず、投資の世界で初心者でも成功しやすい3つの原則があります。
- 分散投資(資金を分散する)
- 長期投資(長く運用する)
- 複利で運用(利益を再投資する)
この3つです。聞いたことがある方も多いかもしれませんが、実際に活用できていますか?
初心者の方だけでなく中上級者の方でもこれをやっていない場合、自分の投資ルールに取り入れることで運用成績が上がると思います。
3つの原則を1つづつ順番に紹介していきます。
1.分散投資(資金を分散する)
分散投資でリスクを下げる
「卵を1つのカゴにまとめるな」というような格言があります。リスク管理で大事なことを例にした格言です。
1つのカゴに入れていると、そのカゴを落としたら全部割れて全て失ってしまいますよね。
しかし、いくつかのカゴに分散して入れておけば、たとえ1つのカゴを落としてしまっても全てが割れてしまうことにはなりません。
そうやってリスクを分散するのが分散投資です。
株の値段は上がったり下がったりするものです。そのタイミングを見抜くのはプロでも難しいもの。だから、完璧な予測をするということをあきらめるという考え方があります。予測をあきらめるかわりに、分散することでリスクを減らします。
1つのものに一点集中の投資ではなく分散する
投資で言うと一つの会社に全ての資金をつぎ込んでいると、もしその会社が倒産してしまった時にすべての資金を失ってしまいます。なので複数の会社に投資する。
もう少し範囲を広げると一つの業界にすべての資金を投入していると、その業界が大きく下がった時に大打撃を受けてしまいます。
また更に範囲を広げるなら全ての資金を一つの国に投資していると、その国の掲載か悪くなった時に大きなダメージを受けるかもしれません。
投資先のジャンルも、全てを株式に投資していたら、株式市場が大きく下がった時に大打撃を受けてしまいます。そこで株だけではなく債権(国債や社債)や通貨(FX、外国為替)、金などの商品や不動産など、投資先も分散することができます。
どこまでの範囲を想定するかには個人個人のスタンスや資金によりますが、分散すればするほどリスクは小さくなるということです。
リスクが小さくなる分リターンも小さくなりますが、自分のリスク許容度に合わせることが大事です。
関連:分散投資のコツ
2.長期投資(長く運用する)
「長期投資」は短期より利益を上げやすい
長期投資というのは短期間で大きな利益を狙うのではなく、長い期間をかけて資産を増やしていくということです。
よく長期投資というと「長く持っていられる銘柄や商品を見つける」と思われがちです。もちろんそれでもいいのですが、そこにこだわる必要はなく、目標の利益に達したら短期間で売ってしまっても大丈夫です。
銘柄を選ぶときや買うときに短期的な利益を期待するのではなく長期間で臨むスタンスで選ぶものというイメージです。
短期間の値動きをあまり気にせず長期的に見て上がりそうな銘柄や投資商品を選ぶことや、配当金や株主優待などインカムゲインでも利益を上げていくことで、短期間の値動きで売買を繰り返す短期の投資と比べて初心者でも利益を上げやすい方法です。
メディアで取り上げられる「大儲け」は短期が多い
メディアで取り上げられるのは短期投資が多いですね。
しかし、投資で手堅く勝ちやすいのは長期投資です。少なくても1年、できれば3年・5年・10年という長期での投資が望ましいです。
株価チャートを見ると、株価は波のように上下しながら動きます。短期で区切ると損をしてしまうものでも長期で見ると上がっているものは多いものです。長期的に上がる株を見つけてじっくりと待ち続ける。
長期で運用すると決めてしまえば細かい株価の値動きで一喜一憂したりせず、仕事に集中できないほど株価が気になってしまうこともなく、どっしりと構えていられます。
マネックス証券の30年長期チャートなどで見てみると長期の動きはわかりやすいですね。
3.複利で運用(利益を再投資する)
「複利」を活用して雪だるま式にお金を増やす
複利運用は、投資で増えた分のお金を使ってしまうのではなく再投資していきます。つまり利益をまた投資にまわして元本を大きくし、そこで出た利益もまた投資にまわすというように、どんどん大きくしていくということです。
利子に利子が付くので「複利」という言葉になり、雪だるま式に増える最も効率のよい投資方法です。
例えば元本100万円で年5%の利益が出せたとして、年間の利益は5万円です。
利益が出たときに使ってしまったらいつまでたっても年間の利益は5万円のままですが、利益を再投資していくと翌年は元本105万円となり、同じ5%での利益は52500円になります。それもまた投資にまわせば翌年の元本は110万2500円となり、5%の利益を出せば55125円になります。
これを10年繰り返すと元本は160万円以上になり、5%の利益も8万円を超えます。20年後にはなんと元本は265万円以上になり5%の利益も13万円を超えます。そして30年後には元本は432万円以上になり5%の利益も21万円を超えます。
同じ元本で同じ年間5%の利益でも、複利運用するのと利益を使ってしまうのではこんなに大きな差が出てくるんですね。
複利と長期投資は相性が良い
このように複利を活用すると時間が長期になるほど効果が大きくなってきます。
「複利」と「長期」は相性が良いんです。複利運用は長期であればあるほど威力を発揮する投資方法です。
「早くお金を増やしたい」と焦らずに、短期ではなく長期で考えてうまく複利を活用すれば、大きな資産運用効果も期待できますね。
「分散・長期・複利」の3原則に適した投資方法は?
これを踏まえると、投資信託の積立投資はとても良いですね。
分散して長期的に運用していくというのは個人ではなかなか難しいものですが、投資信託ならこれをプロがやってくれます。
そもそも分散して運用されているものを買えるのが投資信託です。
しかも小さな資金で始めることができ、積立型の投資信託ならコツコツと長期的に元手を増やしながら長期的に複利運用そしてもらうことができます。
株式投資を始める前に投資信託をやってみたり、株の個別銘柄と一緒に投資信託も買うというのも良いでしょう。株か投資信託か、どちらにしてもまずはネット証券で口座を開設してみましょう。ネット証券の口座開設方法はこちら。