お金持ちの人ほどIPOに当選しやすい有利な証券会社はどこ?
IPOについての解説(IPOの効果的な買い方)や、IPO初心者に有利な証券会社は?などで、IPOで当選するためには資金に合わせた戦略に合った証券会社から申し込むことがコツだとお伝えしました。
IPOはお金がある人には”お金がある人ほど有利な戦い方”(当選しやすい方法)があります。
そこで、このページではお金がある人がIPOの当選を狙うのに有利な方法を紹介します。
目安は最低1000万円から、多ければ多いほど有利で当たりやすくなります。「IPOにそんなに資金を使えない」という方は少額で当選を狙う方法へ。
■このページの内容
- 抽選を資金力で有利にする戦略(おすすめ)
- 店頭の裁量配分で人為的にIPOをまわしてもらう(交渉力や知識が必要)
- 効率よく当選するには戦略が必要
抽選を資金力で有利にする戦略
お金の力でIPO抽選での当選を狙うなら”お金があるほどIPO抽選が有利になる証券会社”で当選確率を上げたり抽選口数を増やす戦略を取ります。
IPOのための資金が1000万円以上あって抽選に参加するなら3つの戦略があります。
- 岡三オンラインでIPOステージを上げる方法
(資金目安:1000万円〜2000万円) - 資金が多いほど抽選が有利な「SBI証券」を使う
(資金目安:多ければ多いほど有利) - 上記2社の組み合わせ+大手の主幹事狙い
1.岡三オンラインでIPOステージSになる
こちらは1000万円以上の資金が用意できることが前提ですが、岡三オンラインのIPOはステージ制で、ステージSになるとかなり有利です。
IPOの約9割がステージSとステージAでの抽選にまわされ、残りを一般のステージBの人で抽選します。
1000万円の資金があればステージSになれる方法があるので、そちらを使えばかなり抽選は有利になります。(ステージの詳細も上記リンク参照)
ステージBからステージAに上がる通常の条件は、3ヶ月ごとの判定期間中の手数料合計が10万円以上なので、ステージ抽選はかなり人数が減ります。
上記の方法なら、1000万円の資金さえあればそこまでの手数料コストをかけずにステージSになれます。
1000万円〜2000万円くらいの資金で戦う場合はこの方法がおすすめです。
岡三オンラインはそもそも口座数が少ないため相対的にIPOのライバルが少ない割にIPOの取扱数は2020年は39件とIPO取扱いが多い証券会社です。
2021年3月時点でSBI証券や楽天証券や野村證券は500万口座を超えているのに対して岡三オンラインは約28万口座というライバルの少なさで約9割はステージAとステージSに割り振られるので、IPOステージを上げればかなり有利になります。
岡三オンライン(公式サイト)
ステージSを獲得したら、岡三オンラインは事前入金不要でIPO抽選に参加できるので、残りの資金はこの後紹介するSBI証券の抽選でも狙うと良いでしょう。
残り資金が少なくなってしまう人は岡三オンライン1本でもいいし、IPO初心者の戦略でマネックス証券等の他の証券会社からも申し込むとさらに当選を狙えます。
ちなみに岡三オンラインは当選確率は上げられますが、複数当選は基本的に無く当選は100株になるため、資金にまだ余裕がある人は当選数を増やすためにこの後のSBI証券なども活用していきましょう。
2.資金が多いほど抽選が有利な「SBI証券」を使う
SBI証券はたくさん申し込めばそれだけ口数が増えるのでお金があればあるほど有利です。100株なら1口、1万株なら100口の抽選権がもらえるので、資金がたくさんあるほど有利です。
SBI証券は200株・300株といった複数当選もあります。
抽選にまわる配分も個人投資家への割り当ての70%あり、取り扱うIPOの数も多いので、資金があって抽選で攻める人のメインになりますね。
SNSなどで何度もSBI証券でのIPO当選報告をしている人は、お金を持っていてこの戦略で当選している人が多いです。
多くの人が1枚2枚くらいしか買えない宝くじを1人で何千枚も買うみたいなイメージです。そりゃ当たりやすいですよね。
しかも、SBI証券は同じ資金で複数のIPOに申し込みができます。
例えば1000万円の資金で2銘柄のIPOに同時に申し込む場合、通常は500万円分ずつなど振り分けて申し込む必要があるのを、SBI証券では両方とも1000万円ずつ申し込めます。
このように、SBI証券を使えばわざわざ1つの案件に複数の証券会社から申し込まなくていいので時間も節約できるし、SBI証券だけで複数単元の当選もあるので、資金に自信がある人はSBI証券はおすすめです。
SBI証券 (公式サイト)
3.上記2社の組み合わせ+大手の主幹事狙い
岡三オンラインのIPOステージSと、SBI証券で抽選口数を上げる、この組み合わせがお金の力でIPO抽選の当選を獲得するための基本的な戦略になります。
とは言っても、SBI証券や岡三オンラインで取り扱わないIPO案件があったり、またSBI証券は口座数が多い(=ライバルも多い)証券会社なので、資金があるとは言っても1〜2千万円程度という人は、そこまでポンポンと当選を連発はできません。
そのため、IPOに使える時間に余裕がある場合は、主幹事の多い大手の証券会社にも口座を作っておくのもおすすめです。(参考:IPOに有利な証券会社)
その場合は主幹事の多い野村證券や大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券に口座を作り、SBI証券に無い案件や、他社が主幹事のときは主幹事の証券会社から申し込むと良いです。
ちなみに、抽選の場合は「この人はたくさん取引してくれるから当ててあげよう」というのはありません。
そのような人為的な優遇を狙う場合は抽選ではなく店頭での裁量配分を狙いましょう。ただし裁量配分は担当営業との心理戦になります。カモにされるリスクもあるので注意が必要です。
次はその裁量配分についてです。
店頭の裁量配分で人為的にIPOをまわしてもらう
資金が多いなら、抽選ではなく店頭で裁量配分を狙うのもありです。
「このお客さんはたくさんお金を持っているからIPOをまわして良いお客さんになってもらおう」というのを狙う場合は抽選ではなく店頭の裁量配分になります。
運が左右する抽選と違い、人為的にまわしてもらえるので確率は高いですが、知識が無いとカモにされたり、担当者とのかけひきや交渉力が要るので、自信が無い人や断ることが苦手な人は抽選での当選を狙うのが無難です。
IPOは当たってもそれ以上に他の部分で損しては意味がないですからね。
ちなみに裁量配分では最低でも1,000万円くらいは口座に用意できないとあまり相手にされない事が多いようです。(それでも最低ライン、担当者によるそうです)
店頭なので店舗のある証券会社。野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券などで、オンライン取引ではなく対面取引の口座が必要ですね。
裁量配分の場合、長期的にまわしてもらうならただもらうだけでなくこちらも取引で手数料を払うなど優良顧客でい続ける必要があります。
IPOはもらえてもその後カモにされて結局マイナスでは意味がないので、店頭で裁量配分を狙う場合は自分もある程度の知識があって営業にうまく言いくるめられてカモにされない自信があり、かつ優良顧客と思わせるコミュニケーション力があり、さらに担当営業からの提案を断るのが面倒でないならおすすめです。(ずっと断っているとIPOもまわしてもらえなくなるので、ここも交渉と戦略がいります)
資金がなくてもあるフリをしたり、手数料を使ったり担当営業とのコミュニケーションなどで優良顧客と思わせられればIPOをまわしてもらえる可能性も高いので、必ずしも大きな資金は必要ではないが、難易度は上がります。
まあ、裁量配分に関しては「それだったら抽選のほうが楽だし安全そう」という方のほうが多いのではないでしょうか。
まだ投資に詳しくなかったり断るのが苦手だったり心理戦の自信がないなら、裁量配分よりも資金力を有利に活用してSBI証券などでたくさん抽選に参加することをおすすめします。
「見せ金で大金見せてIPOまわしてもらうぜ」というのはよほど交渉や心理戦に自信がない限り通じないと思ったほうがいいでしょう。
ただ、大手証券会社は抽選配分は10%程度のところが多く、IPOの90%はこの裁量配分でお得意様にまわされているのが現状です。
IPO取扱数の多いSMBC日興証券などは裁量配分も抽選も狙えるので口座を持っておいてもいいかもしれませんね。
効率よく当選するには戦略が必要
当選する確率を上げるためには、資金があるなら資金を効率よく使って戦略的に当選を狙うことができます。
資金がたくさんある人は店頭配分を狙ってみたり、抽選だけど資金が多い人が優遇というSBI証券を使ったりといった、資金を有効的に使った戦略で当選する可能性は大きく上がります。
持っているものは有効に使ってIPOの当選を狙っていきましょう。