IPOに当選するための3つのテクニック
IPOをたくさん当てるためには少しでもたくさんの申込みをすることが基本だと前のページ(IPO当選確率を上げる方法)で書きましたが、IPOの抽選では抽選前に資金を用意しなければいけないので、普通は資金がたくさんなければ同時期にたくさんのIPO申込みはできません。
ここでは少しでもIPO当選確率を上げるための3つのテクニックを紹介します。少し詳しいかたなら知っているかもしれませんが、こういうので少しでも当選確率を上げていくことでIPOにも当たりやすくなります。
前のページで紹介した基本で当選確率を上げることが先です。この基本をしっかりとやることが一番当選確率が上がります。
そのためにIPOに有利な証券会社の組み合わせなども紹介しています。そのうえで、さらに当選確率を少しでも上げる方法として、以下のことを実践してみて下さい。
1.資金がなくても抽選に参加!IPO申込時の事前入金不要のネット証券を使う
岡三オンラインとSBIネオトレード証券はIPOは事前入金不要で、IPOの申込時には資金はまだ入金していない状態でも抽選に参加できて、当選したら抽選後に資金を入金すればいいんです。つまり、買付余力ゼロのままでもIPOの抽選に参加できる!これは便利ですね。
IPOは人気なのでたいてい抽選になりますが、通常は申し込みの時点で資金が必要で、普通はIPOは「当たるかどうかはわからないけど資金は先に用意しておかないと抽選に参加できない」んですよね。
なので、2つの証券会社から抽選に参加しようと思ったら、当選したら買えるだけの資金の2倍の資金を準備する必要があるんです。
しかし「事前入金不要」の証券会社だと申し込み時点では資金の余力がなくてもいいので、残高ゼロでも抽選に参加できます。当選したら他の株を売ったり入金して資金を用意すればいいんです。
事前入金不要の岡三オンラインとSBIネオトレード証券に口座を作っておき、どちらかがIPOを取扱いしたら他のネット証券と同時に岡三オンラインとSBIネオトレード証券からもIPOの抽選に申し込みをします。
これで資金がちょうどしかない場合でも、同じIPOの銘柄に最大3つの証券会社から抽選に参加することができます。
IPOの取扱数はそこまで多くないのであくまで当選確率を上げるための補助という形ですが、資金を入れなくても抽選に参加できるので口座を持っておいて損はありません。
- 岡三オンライン(公式サイト)
SBIネオトレード証券(公式サイト)
※岡三オンラインは入金タイミングに注意してください。当選した場合、銘柄ごとに決まった入金締切日の15時までに買付余力がないと当選がキャンセルされ落選となってしまいます。銘柄によって違いますが、早い場合は抽選の翌日が入金締切日ということもあるので注意が必要です。
2.SBI証券でIPOチャレンジポイントを貯める
SBI証券では、IPOの申込に外れるたびに、IPOチャレンジポイントというポイントがもらえます。そのポイントを使ってIPOに申込みをすると、当選確率を上げることができます。
SBI証券は個人投資家へのIPOの70%が抽選となり、残りの30%はIPOチャレンジポイントでの配分になります。(※詳しくはIPOチャレンジポイントと抽選方法の誤解参照)
当選確率を上げるために普段からたくさん申し込みをしておき、「ここぞ!」というときのためにIPOポイントを貯めておくんです。
IPO申込みでポイントを使っても、当選しなかった場合は使ったポイントは元に戻ります。
普段からなるべくたくさんのIPOに申込みをしてポイントを貯めておき、メルカリやLINEや日本郵政の上場時のように、話題になって大きく値上がりしそうなIPOが来たときにまとめて大きくポイントを使って確率をあげていく、これがSBI証券のIPO攻略法です。
3. 同資金で複数IPOに申込ができる証券会社を使う
これはどういうことかというと、同じ時期に複数のIPOに参加する場合、例えば「今は同じ証券会社でA社とB社とC社のIPOに参加できる」というときがあります。
このとき、通常はA社+B社+C社それぞれの資金が必要です。
A社20万円、B社30万円、C社25万円だとすれば、全部申し込むには75万円の余力が必要です。
ここで、同資金で複数のIPOに申し込みができる場合、30万円の余力があればABCの3社全てのIPO抽選に参加できます。
同資金申込ができる証券会社として、ネット証券ではSBI証券、松井証券があります。大手では大和証券、みずほ証券ですね。
岡三オンライン、SBIネオトレード証券、野村證券はそもそも資金を用意しなくても抽選に参加できる事前入金不要の証券会社なので入れていませんが、ここに含めて考えてもいいですね。
さて、3つのテクニック、参考になりましたか?IPOはとにかくたくさん申込んで抽選確率を上げることが基本です。
IPOメインで株を始めるなら、IPO取扱の多い定番のマネックス証券、SBI証券
、SMBC日興証券と、ここで紹介した方法で資金を拘束されずにIPO抽選に参加できる岡三オンラインとSBIネオトレード証券は押さえておくとよいでしょう。
もちろん全て口座開設・資料請求・口座維持にお金はかかりません。実際に株の売買をしたり、有料の情報ツールの申し込みをしなければ一切お金はかからないので安心して下さい。
さて、ここで裏技を2つ紹介します。
裏技2に関しては裏技というより、基本的に使うことはないとは思いますが、いざという時のために知っておいてもいいかなという程度です。
岡三オンラインなどの事前入金不要の証券会社で当選したけど資金が他の証券会社に入っていて、入金期限まで間に合わなそうなときや、他の証券会社で重複当選して「やばい!せっかく2つ当選したのに資金が足りない!」というようなときにも使えますね。
まあここまで紹介した方法をちゃんと実践するほうが大事で、あくまで非常時の手段ということです。
裏技1:抽選が後期型の証券会社で時間差抽選に参加
これはまあ、面倒くさいのでやらない人が多いかなというのと、たくさんやっていると「どこにいくら入れたっけ?」と混乱する人も多いのですが、抽選回数を増やすことができる方法です。
IPOの抽選が後期型といって、他の証券会社より抽選日が遅い証券会社があります。
抽選日が遅いので、他の証券会社で抽選に外れたらすぐに資金を移して、同じ資金でもう一回抽選に参加する、ということができます。
通常のIPOの抽選は以下の流れのところが多いです。
- ブックビルディング期間→ 価格決定 → 抽選 → 購入申込期間
抽選が後期型の場合は
- ブックビルディング期間 → 価格決定 → 購入申込期間 → 抽選
となるため、抽選日に差が出るのでその差を利用する方法ですね。
抽選が後期型の証券会社は楽天証券、auカブコム証券、松井証券、GMOクリック証券ですね。
GMOクリック証券はそもそもIPOの取扱数が少なく年に1件あるかないかとなっていますが、楽天証券とauカブコム証券と松井証券はIPOの取扱数もそこそこあるので口座を持っておくとよいかもしれません。(2019年の取扱数は楽天証券26件、auカブコム証券24件、松井証券21件)
まあ、ここまで面倒なことをしなくても事前入金不要の証券会社で充分だと思いますが、よりシビアに1口でも抽選口数を増やしたい人はやってみてください。
面倒ではあるけど地味な努力の積み重ねはやはり強く、「これをやったおかげで当選した」ということもありえますからね。
ただし、効率を考えるとこれまでの裏技以外で説明したほうが優先順位が高いので、それらをちゃんと実践たうえでまだ余裕があればやってみてください。
裏技2:資金がなくてもIPO申込
これは危険も伴う諸刃の剣です。自信のない人はやめておいて下さい。
キャッシングのノーローンを使った方法です。基本的に借金で株というのは絶対にやってはいけないことの一つですが、IPOに関しては一時的に資金があるかないかで数十万円の利益を得られる可能性があるので、一応紹介します。ただし完全に自己責任でお願いします。
ノーローンは1週間無利息キャッシングで有名ですが、一度完済してしまえば翌月以降、次に借りる時もまた1週間無利息、毎月1回、1週間無利息で使えるんです。
1週間。IPOのブックビルディングにぎりぎりで申込んで、もし外れてしまったら出金して全額返済、1週間あれば間に合います。支払い利息はゼロです。完済日の翌月からまた1週間無利息で借りることができます。
当選したら上場日まで数日分の利息くらいは払ってもいいでしょう。IPOに当選したなら数日分の利息を払っても十分おつりがくるくらいの利益は見込めるでしょうから。
ただ、あくまでこれは資金のない人用の裏技です。自己資金がある人はそれを使ってIPOの申込をしたほうがいいですよ。
この方法では1週間を過ぎると利息がしっかりかかります。例えば年利18%の場合に10万円借りると1日約50円ずつ利息が増えていきます。IPOだけで使っていればいいのですが、お金を増やすためにカードを作って、他の用途で使って借金ができしまっては本末転倒ですので、この技を使う際はご注意のうえ、自己責任でしてください。