IPOに有利な証券会社は?取扱数や抽選方法などデータで比較

IPOに有利な証券会社は?取扱数や抽選方法などデータで比較

IPOについての解説(IPOの効果的な買い方)や、当選するためには複数の証券会社から申し込むことがコツだとお伝えしました。

とはいえ、口座開設も面倒なので、ある程度は絞り込みたいですね。

そもそもIPOを取扱いしていない証券会社やネット証券もありますし、取扱いはしているけどほとんど取扱いが無いというところもあります。

また、取扱数は多くてもほとんどが店頭配分(基本的にお得意様優遇)だったりすると、資金も少ない初心者はそこでいくら申し込んでも「全然当たらない・・・」を繰り返すことになりかねません。

申し込み数を増やすのは大事ですがより、ある程度は効率よく、時間と資金を有効活用していきましょう。

■このページの内容

まずは2018年の取扱数や抽選比率などのデータを見てみましょう。

2018年の証券会社のIPO取扱数や抽選比率などのデータ

2018年の各証券会社のIPO取扱数や主幹事数、各社のIPOの抽選の比率や、IPOに有利・不利になる特徴のデータです。

←左右に動かせます←
証券会社
★は初心者への
おすすめ度
2018年
IPO取扱数
(主幹事数)
抽選比率 メモ
SBI証券
★★★★
86
(11)
70%
完全抽選
(資金有利)

30%
IPOチャレンジP
資金多い人ほど有利
ライバルも多い
IPOチャレンジP
同資金で複数申込可能
みずほ証券
★★★★
70
(24)
10%
完全平等抽選
同資金で複数申込可能
取扱数が多い
主幹事も多い
SMBC日興証券
★★★★
66
(21)
10%
完全平等抽選
取扱数が多い
主幹事も多い
マネックス証券
★★★★★
小資金の人におすすめ
50
(0)
100%
完全平等抽選
取扱数が多い
抽選の配分が多い
小資金が不利にならない
100%完全平等抽選
岡三オンライン証券
★★★★
小資金の人におすすめ
47
(0)
10%
ステージ制抽選
事前入金不要で抽選
下のステージは割当少
エース証券
★★
41
(0)
10%
完全平等抽選
ネット取引不可
IPOは電話取引も不可
野村證券
★★★
37
(23)
10%
完全平等抽選
主幹事多い
事前入金不要で抽選
ライバル多い
岩井コスモ証券
★★
34
(0)
10%
完全平等抽選
抽選は後期型
NISAでIPO不可
大和証券
★★
31
(14)
10〜15%
完全平等抽選
5〜10%
チャンス抽選
同資金で複数申込可能
口座管理料あり
いちよし証券
★★
30
(1)
10%
完全平等抽選
事前入金不要で抽選
三菱UFJモルガン・
スタンレー証券

24
(6)
10%
完全平等抽選
 
カブドットコム証券
★★
24
(0)
ほぼ100%
(抽選以外の
配分あり)
抽選は後期型
東海東京証券
20
(1)
10%
完全平等抽選
ステージ制あり
同資金で複数申込可能
極東証券
20
(0)
10%
完全平等抽選
ネット取引不可
電話取引も不可
楽天証券
★★
11 100%
完全抽選
(資金有利)
資金多い人ほど有利
抽選の配分が多い
取扱数は少ない
松井証券
★★★
9 70%
完全平等抽選
抽選は後期型
抽選の配分が多い
取扱数は少ない
ライブスター証券
★★
小資金の人はここも
4 100%
完全平等抽選
100%完全平等抽選
事前入金不要

抽選の配分が多い
取扱数は少ない

※表中の証券会社は、楽天証券・岩井コスモ証券以外はNISA口座でのIPO取引に対応しています

※取扱数は基本的に各証券会社の公式サイトの掲載情報をもとにしておりますが、公式サイトに記載のない証券会社は当社調べのため、多少の誤差がある可能性があります。「だいたいこのぐらい」という基準としてご利用ください。

抽選の比率が10%というところが多いですが、その場合はその証券会社に割り当てられたIPOのうち、抽選になるのは10%だけで、他はお得意様などにまわされてしまうということです。

そのため、よほど大きな”見せ金”を入れて店頭配分を狙う場合(かつ営業のカモにされない自信がある場合)を除いて、これから新規で口座開設をする場合は”抽選の比率が高いところ”がいいですね。

また、そもそもIPOの取扱いがあまり無い証券会社よりはたくさんのチャンスがあるほうがいいでしょう。

これからIPOを始める初心者におすすめの戦略は?

これからIPOを始める初心者におすすめの戦略

これから口座を作ってIPOを始めるという初心者におすすめの戦略は、IPOのための資金の多さで大きく異なります。

まず、IPO用の資金がたくさんあるかどうかで、資金が多いほうが有利な戦い方をするか、資金に関係なく平等な抽選を狙うかが決まります。

資金が多いなら資金を活かしたやり方、資金が少ないなら少ないなりの戦い方があるということです。

100万円以下くらいの小資金でIPOを狙う場合は必然的に小資金での抽選での戦いになります。

そして、資金が多い人の場合は「抽選」か「裁量配分狙い」か、つまりたくさん抽選に申し込むか、人為的に優遇してもらう裁量配分を狙うかに分かれます。

順番に見ていきましょう。

小資金で当選を狙うなら”平等抽選”で申込数を増やす

小資金でIPO当選を狙う場合は、抽選は1人1口で、資金力が関係しない”平等抽選”の複数の証券会社から申し込みをします。

この場合はマネックス証券と岡三オンライン証券がメインになるでしょう。そして、少し資金の余裕があればサブでみずほ証券、SBI証券を入れます。

順番に解説していきます。

■完全平等抽選でIPO取扱数も多い「マネックス証券」がメイン

この場合の一番のメインはマネックス証券で、マネックス証券は100%完全平等抽選なので、マネックス証券のIPOは全て抽選にまわってきます。※他の証券会社は10%だけ抽選のところが多いです。

また、完全平等抽選なので、抽選は1人1口で、資金力が関係しません。SBI証券のように資金があるほうが抽選で有利な証券会社だと、100株の申し込み(抽選1口)の人と1万株の申し込み(抽選100口)の人では資金力で大きな差がついてしまいますが、マネックス証券は100株でも1万株でも同じ1口の抽選権なので、小資金の人にはおすすめです。

「これまでの取引履歴」も関係ありません。お金持ちも普通の人も、優良顧客も口座を作ったばかりの人も、100%平等に同じ確率です。

かつIPO取扱数も多いので、マネックス証券は資金力がなくてIPOを狙う人のメインになるでしょう。

公式サイトにも詳しく解説があるので見てみてください。

マネックス証券(公式サイト)

 

■資金を入れずに抽選に参加できる「岡三オンライン証券」

岡三オンライン証券は資金を入れずに抽選に参加できるIPOの事前入金不要の証券会社なので、小資金の人でも抽選の口数を増やせます。(当選してから資金が必要になるまでの日数が短く、間に合わないと当選権利が無くなるので注意が必要です)

IPO取扱数も、岡三オンライン証券は2017年秋からIPO取扱数が急増。2018年はかなり多くのIPOを取扱っています。

平等抽選にまわるのは10%で、さらにステージ制なので割合は少ないですが、口座数が少ないためライバルも少ないので、事前入金不要なら抽選に参加しておいて損はないでしょう。

岡三オンライン証券 (公式サイト)

同様にライブスター証券も事前入金不要、資金なしでIPO抽選に参加できます。ライブスター証券はIPO取扱数がかなり少ないですが、ゼロではないので岡三オンライン証券に加えて口座を持っておいてもよいですね。

 

■サブでSBI証券とSMBC日興証券・みずほ証券

マネックス証券以外に少し資金を入れられる余裕があるなら、SBI証券とみずほ証券とSMBC日興証券も検討してみましょう。

SBI証券の抽選は前述のように資金が多い人が有利です。とは言っても抽選なので1口でも当たるときは当たるし100口でも外れるときは外れます。

さらに、外れるとIPOチャレンジポイントというポイントがもらえて、個人投資家への配分のうち30%は抽選ではなくIPOチャレンジポイントでの配分なので、普段からポイントを貯めていき、ここぞという時に備えるのも有効です。

SBI証券

SMBC日興証券・みずほ証券は抽選の配分は10%ですが、IPOの取扱数が多く、主幹事も多い大手証券会社です。抽選分に関してはマネックス証券と同じく1人1口の完全平等抽選なので、資金に少し余裕があればこの2社も口座を作っておくとよいでしょう。

SMBC日興証券

SBI証券とみずほ証券は同一資金で複数のIPOに申し込めるので、同じ時期に複数の取扱いがある場合は有利です。

みずほ証券

以上が小資金でIPOの当選を狙う際のおすすめの証券会社です。

次は資金が多い人向けの戦略です。最低でも1000万円以上が目安です。飛ばす場合は証券会社ごとのおすすめのポイントへ。

資金が多くて抽選狙いなら”有利になる証券会社”で抽選口数を増やす

IPOのための資金がたくさんあって抽選に参加するなら2つの戦略があります。

まず、@岡三オンライン証券でIPOステージを上げる、A次にSBI証券をメインに使い岡三オンライン証券をサブに使う方法です。

■1.岡三オンライン証券でIPOステージSになる

こちらは1000万円以上の資金が用意できることが前提ですが、岡三オンライン証券のIPOはステージ制で、ステージSになるとかなり有利です。

1000万円の資金があればステージSになれる方法があるので、そちらを使えばかなり有利になります。(ステージの詳細も上記リンク参照)

岡三オンライン証券はそもそも口座数が少ないため相対的にIPOのライバルが少ない(2018年時点でSBI証券420万口座に対して岡三オンライン証券は17万口座)、そんな中でIPOの取扱数は2018年からかなり多いです。

岡三オンライン証券

ステージSを獲得したら、岡三オンライン証券は事前入金不要でIPO抽選に参加できるので、残りの資金はSBI証券でいいでしょう。

■2.資金が多いほど有利な「SBI証券」をメインに使う

SBI証券はたくさん申し込めばそれだけ口数が増えるので有利です。100株なら1口、1万株なら100口の抽選権がもらえるので、資金がたくさんあるほど有利です。

抽選にまわる配分も個人投資家への割り当ての70%もあり、取り扱うIPOの数も多いので資金があって抽選で攻める人のメインになりますね。

しかも、同じ資金で複数のIPOに申し込みができます。通常は2銘柄以上の抽選期間がかぶると、資金を分けて申し込むため1銘柄の口数は減りますが、SBI証券なら同じ資金で両銘柄の抽選に申し込めます。

SBI証券

楽天証券と野村證券も同様に申込数で抽選権が増えますが、楽天証券はIPO取扱数が少ないのでSBIに資金を入れておけば十分ですし、野村證券は抽選にまわるのは10%だけ、しかも野村證券は口座に大きな資金があると営業から「ご提案」という名目のセールスの電話の心配もあります。

また、SBI証券はIPOチャレンジポイントもたまります。抽選は70%だけど、残り30%はIPOチャレンジポイントでの配分になります。

IPOチャレンジポイントは抽選ではなく、使ったポイントが多い人から配分されていくもの。そしてポイントを使っても抽選に外れたときには減らないので、「ここぞ」というときのために貯めておく。

IPO抽選に申し込んで外れたら自動的に貯まるので、わざわざ何かする必要もなく勝手に貯まっていきます。

というわけでSBIがメインになり、岡三オンラインも抽選だけ参加しておくといいです。

■サブは岡三オンライン証券

岡三オンライン証券は2017年後半からIPO取扱数が急増し、2018年は取扱数がかなり多く上位に来ています。

しかも口座数も2018年5月時点で約18万口座(SBI証券は同時期で約420万口座)と、口座数がまだ少ないため相対的にライバルも少ないので1口の確率が高いと予想できます。(配分される株数にもよるため必ずではありません)

岡三オンライン証券

■SBI証券が取扱わないIPOのために

SBI証券が取扱わないIPOのために、マネックス証券やSMBC日興証券、みずほ証券も口座を作っておき、それぞれ50万円くらい入れておけばこれらの証券会社は1人1口の平等抽選なので抽選口数を増やせます。

マネックス証券

 

ちなみに、抽選の場合は「この人はたくさん取引してくれるから当ててあげよう」というのはありません。

資金で人為的な優遇を狙う場合は抽選ではなく店頭での裁量配分を狙いましょう。ただし対面の場合は担当営業にカモにされるリスクもあるので注意が必要です。

裁量配分で人為的にIPOをまわしてもらう

資金が多いなら、抽選ではなく店頭で裁量配分を狙うのもありです。

「この人お金たくさん持ってるからIPOまわして良いお客さんになってもらおう」というのを狙う場合は抽選ではなく店頭の裁量配分になります。

店頭なので店舗のある証券会社。野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券・三菱UFJモルガン・スタンレー証券などで、オンライン取引ではなく対面取引の口座が必要ですね。

この場合、長期的にまわしてもらうならただもらうだけでなくこちらも取引で手数料を払うなど優良顧客でい続ける必要があります。

IPOはもらえてもその後カモにされて結局マイナスでは意味がないので、店頭で裁量配分を狙う場合は自分もある程度の知識があって営業にうまく言いくるめられてカモにされない自信があり、かつ優良顧客と思わせるコミュニケーション力があり、さらに担当営業からの提案を断るのが面倒でないならおすすめです。(ずっと断っているとIPOもまわしてもらえなくなるので、ここも交渉と戦略がいります)

資金がなくてもあるフリをしたり、手数料を使ったり担当営業とのコミュニケーションなどで優良顧客と思わせられればIPOをまわしてもらえる可能性も高いので、必ずしも大きな資金は必要ではないが、難易度は上がります。

まあ、裁量配分に関しては「それだったら抽選のほうが楽だし安全そう」という方のほうが多いのではないでしょうか。

「見せ金で大金見せてIPOまわしてもらうぜ」というのはあまり通じないと思ったほうがいいでしょう。それなら資金力を活かしてSBI証券で抽選口数を増やすほうが良いかと思います。

ただ、大手証券会社は抽選配分は10%程度のところが多く、IPOの90%はこの裁量配分でお得意様にまわされているのが現状です。

IPO取扱数の多い SMBC日興証券 などは口座を持っておいてもいいかもしれませんね。

証券会社ごとのIPOでおすすめのポイント

証券会社ごとのIPOでおすすめのポイント

資金の多さなどでおすすめの組み合わせを紹介しましたが、IPOに当選するための基本はIPO当選確率を上げるにはに書いたとおり、たくさん口数を増やすことです。

そうなると、基本的にはIPOで有利な証券会社に複数の口座を持っていたほうが有利になります。

そこで、ここからは上記の取扱数や抽選比率などのデータの表★★★★★★★★★になっているおすすめの証券会社について個別に詳しく紹介しましょう。

まずは★★★★★の「マネックス証券」と「SBI証券」です。

マネックス証券のオススメの理由は100%完全抽選

マネックス証券(公式サイト)

マネックス証券は100%完全平等抽選。つまりマネックス証券が取扱うIPOは全て平等に抽選されるため、資金の量やこれまでの実績に関係なく、新規の人でも当選の確率は同じくなります。

マネックス証券は少ない資金でIPO当選を狙う人のメインとなる証券会社です。IPO初心者はまず抑えておきたい証券会社ですね。

 

SBI証券のオススメの理由はIPOチャレンジポイント

SBI証券 (公式サイト)

次にSBI証券です。こちらは個人投資家に配分されるうちの70%が抽選、30%がIPOチャレンジポイント抽選です。

資金が多い人は抽選の口数を増やせるため、資金力でIPOに当選したい人のメインとしても使えます。

また、IPOの抽選に外れるたびにIPOチャレンジポイントがもらえて、「ここぞ!」というときにそのポイントを使って抽選に参加できます。

チャレンジポイントをたくさん貯めておきたいですね。IPOチャレンジポイントやSBI証券の抽選の詳細はこちら

 

次は★★★★の岡三オンライン証券、SMBC日興証券、みずほ証券です。

岡三オンライン証券のオススメの理由は事前入金不要

岡三オンライン証券 (公式サイト)

岡三オンライン証券は事前入金不要、IPOの抽選時には資金を用意しなくてよく、当選したら資金を入れればOKなので、資金を拘束されずどんどんIPOに申し込めます。

この事前入金不要は野村證券やライブスター証券も同様なのですが、ライブスター証券はIPO取扱数が少ないこと、そして野村證券は証券会社の最大手なので口座数も多く、ライバルが多すぎるというデメリットがあります。

岡三オンライン証券は口座数が2018年5月時点で約18万口座公式サイトのデータより)、500万口座を超える野村證券公式サイトのデータより)と比べてライバルが圧倒的に少ないです。

そして、2017年秋からグループ会社の岡三証券の取扱うIPOは基本的に全て岡三オンライン証券でも扱うことになりIPO取扱数が急増。2018年は4月10日時点でのIPO取扱数が野村證券や大和証券を超えて取扱数上位にいます。

みずほ証券のオススメの理由は資金効率の良さ

みずほ証券は口座数が大手では少なく、2017年12月の証券総合口座の口座数は約170万。公式サイトのデータより)

主幹事も多く、何より「同じ資金で複数のIPOの抽選に参加できる」という大きなメリットがあります。

みずほ証券(公式サイト)

SMBC日興証券のオススメの理由は主幹事の多さ

SMBC日興証券は取扱数や抽選比率などのデータの表を見てわかるIPO取扱数の多さが特徴ですが、それに加えてIPOの主幹事になることが多いです。大手なので口座数も多くライバルも多いですが、IPOの数も多いということで口座を持っておいて損はないですね。

SMBC日興証券 (公式サイト)

効率よく当選するには戦略が必要

当選する確率を上げるためには、資金があまり無い人はマネックス証券や岡三オンライン証券のような100%完全平等抽選の証券会社に絞ったり、事前入金不要のネット証券を使うことで、資金を効率よく使うことができます。

逆に資金がたくさんある人は店頭配分を狙ってみたり、SBI証券や楽天証券のように抽選だけど資金が多い人が優遇というところを使ったりといった、自分の状況に合わせた戦略が必要です。

このあたりはこれからIPOを始める初心者におすすめの戦略は?に書いているので見てみてください。