NISA口座でIPO(新規公開株)が買える証券会社

NISAの非課税枠でIPO(新規公開株)を買うことが出来ますか?

これは最近よく質問されます。IPOは非常に好調で、ここ数年はIPO銘柄の半分以上は初値が公募価格の2倍以上になっています。(参考:IPOの効果的な買い方

そうなると、NISAの非課税枠をIPOで利用したいと思う方も多いでしょう。ジュニアNISAでIPOに申し込めるかも気になりますね。

現在は多くの証券会社やネット証券がNISA口座でのIPOに対応していますが、対応していない証券会社もあるので、大手証券会社やネット証券のNISA口座のIPO対応状況を調べてみました。

まずはIPO対応状況と2020年のIPO取扱数を見てみましょう。

NISA口座のIPO対応と2020年のIPO取扱い数

※ジュニアNISAは表の下へ

証券会社 2020年の
IPO取扱数
NISA口座の
IPO対応
SBI証券 85
みずほ証券 62
SMBC日興証券 52
マネックス証券 50
大和証券 43
野村證券 41
岡三オンライン 39
岩井コスモ証券 39
楽天証券 38 ×
三菱UFJモルガン・
スタンレー証券
19
auカブコム証券 19
松井証券 18
東海東京証券 16
SBIネオトレード証券 7
ネオモバ 7 ×
LINE証券 0 ×

※IPO対応状況は2023年8月22日時点

※ジュニアNISAでもIPOに申し込める?

マネックス証券・SBI証券はジュニアNISAでもIPO申込可能です。

SMBC日興証券はジュニアNISAでIPO申込は可能ですが、総合コースのみ。また店頭かコールセンターのみでオンラインではジュニアNISAでIPO申込はできません。

他にIPO取扱数が多いみずほ証券・大和証券・野村證券はジュニアNISAでのIPOに関して公式サイト内に記載が見つからなかったので、機会があれば問い合わせてみます。

NISA口座がIPOに対応しているところは多くありますが、2020年のIPO取扱い件数や、IPOの抽選方法(お得意様優先か平等に抽選か)などで比較すると、NISA口座でのIPO目的で口座開設をするならマネックス証券SBI証券 、そして岡三オンライン事前入金不要。資金を入れずに抽選に参加できます)あたりが良さそうです。

これらの証券会社が良い理由はIPOに有利な証券会社は?取扱数や抽選方法などデータで比較を参考にしてください。

資金の大きさに自信がある人(1000万程度では話にならない)はSBI証券も当選した分をNISAに入れれるのでよいと思います。

IPO銘柄をNISA口座で買いたいなら

現在は一部NISA口座でIPOの取引ができない証券会社もありますが、多くの証券会社でNISA口座でIPOが取引できます。

ただ、大手はIPOは裁量配分(お得意様に配分)が多く、抽選枠にまわってくるのは10%だけのところが多いです。

それに対し、ネット証券のマネックス証券は100%、SBI証券は70%が抽選になります。

もちろん、10%しか抽選にまわってこなくても、割当株数が多ければ不利ということはないかもしれませんが、やはり抽選の配分が多いのは魅力です。

抽選の配分が多いマネックス証券とSBI証券ではどちらがいいかは、抽選の方式の違いがあるため、資金によって違いがあります。資金が少ない人はマネックス証券、資金が多い方(数千万単位から)はSBI証券が有利です。

マネックス証券は完全平等抽選。マネックス証券のIPOは抽選の口数も1人1口だけと決まっているので、資金があまりない方はマネックス証券のほうがおすすめです。

SBI証券は抽選枠は70%ですが、申込数が多いほど抽選口数が増える(1000株申込なら10口の抽選)方式のため、資金の多い人に有利です。

当選したら「NISA口座で購入」を選ぶことができます。1000株当選したら「800株は特定口座、200株はNISA口座」というように分けて買うこともできますので、たくさん申し込んでNISA口座で買うのは非課税枠の範囲内ということができます。

また、抽選狙いではなくIPOチャレンジポイントを貯めて使い、当選したらNISA口座で買うのもありかもしれませんね。

 

マネックス証券やSBI証券は取引手数料も安く、また、NISA対応の投資信託も豊富に扱っていて、外国株式等もNISA口座で購入することができます。

NISAの口座開設をした後で「失敗した」と思ってしまう方の理由の多くが「取扱銘柄が少ない」「取扱い商品が少ない」なので、この部分をしっかりとカバーしているマネックス証券やSBI 証券はNISAの口座開設にも適しているネット証券であると言えます。

また、IPOの場合は取扱数も重要です。IPOの取扱いが少なければそれだけ申し込めるチャンスも少なくなります。

 

NISA口座は1人1つしか作れませんが、通常の口座なら複数のネット証券に作ることができます。

IPOの当選確率を上げるにはのページでも解説したとおり、IPOに当選するためにはたくさんの口座から抽選に申し込んだほうが有利なので、NISA口座を作る証券会社だけにかぎらず、いくつかの口座を持っておくことをおすすめします。


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