ジュニアNISAの口座はいつまで作れる?ジュニアNISAの口座開設の期限と手順
2024年から新NISAが始まりますが、未成年は新NISAの口座を作ることができません。
未成年でもNISA口座が作れる「ジュニアNISA」は2023年までの制度。もうすぐ終わりです。ただし、ジュニアNISAの口座は今から作ってもまだ間に合います。2023年中にジュニアNISAで投資をしておけば、未成年のお子さんも非課税で運用することができます。
しかも、18歳になるまで非課税で運用できます。お子さんが小さいほど長期になるのでメリットが大きいですね。
このページではジュニアNISAの口座開設の手順や必要なもの、いつまでに何を終わらせておけば間に合うかなどを紹介します。
先に結論!ジュニアNISAは申込書類が9月29日必着です!まずは親の口座を早めに作りましょう。
1.親の口座を作る(最短で申込の翌日)
2.口座にログインしてジュニアNISAの申込
→ジュニアNISAの申込書が郵送で届く(数日かかります)
3.必要書類とともに郵送する(29日必着)
■このページの内容
ジュニアNISAの口座はいつまで作れる?
ジュニアNISAの口座開設の期限は2023年9月末までです。
口座開設の期限までに口座開設が完了しないとジュニアNISAでの投資はできません。
2023年12月末までの制度だからといって、10月以降に口座を作ろうとしても間に合わないので注意が必要です。
ギリギリになって不備があったり、必要な書類がすぐに手に入らなくて口座が作れないということがないように、早めに口座を作っておきましょう。
口座さえ作っておけば2023年12月末までの投資はジュニアNISAとして行うことができます。
ジュニアNISAの口座開設の手順と必要なもの
ジュニアNISAの口座を作るには、まず親が口座を作って親の口座から申し込みをするという流れになります。
- 親の口座開設(スマホ申込で最短翌日に開設)
↓ - ジュニアNISAの申込(未成年口座と同時に申込)
※申込期限が22日
↓郵送で書類が届く(数日かかります) - ジュニアNISAの申込書類を送付(29日必着)
1.まず親権者が口座開設
ジュニアNISAの口座を作るには、まず親(親権者)がその証券会社に口座を作ります。
基本的に未成年口座を作るには親など親権者がその証券会社に口座を持っている必要があります。
親の口座はNISAではなく普通の証券総合口座でかまいません。口座開設は早いと申込の翌営業日には完了します。
親の口座は銀行口座とマイナンバーカード(または免許証と通知カード等)があれば申込ができるので、まずはこちらを申込をしましょう。
2.親権者の管理画面から未成年口座の開設を申込む(ジュニアNISAも同時申込)
親の口座開設が完了して、親の口座でログイン後のページに未成年口座の申込ページがあります。
そこから未成年口座やジュニアNISA口座の申込をします。未成年口座の口座開設の申込と同時(もしくは口座開設した後)に、ジュニアNISAの口座の申込ができます。
口座開設に必要なものは以下のとおりです
親権者の口座開設に必要なもの
- 身分証・マイナンバー(マイナンバーカードがあればOK)
- 本人名義の銀行口座
未成年の口座開設に必要なもの
- 身分証・マイナンバー(マイナンバーカードがあればOK)
- 本人名義の銀行口座
- 住民票の写し(同居でない場合は戸籍謄本)
以下のページで主なネット証券の未成年口座の開設の具体的な手順を解説しています。
ジュニアNISAの口座開設手続の期間はどのくらい?
ジュニアNISAの口座開設完了までにかかる期間は、申込から1週間程度です(証券会社によって異なります)。
ただし、ジュニアNISAは申込に時間がかかります。まず親の口座を作る(スマホ申込で最短翌日)、親の口座からジュニアNISAを申し込んで、書類が郵送されるのを待つ、届いた書類を書いて必要書類とともに郵送と、けっこう時間と手間がかかります。
親が口座を作った証券会社でないと未成年は口座を作れないので、まずは親の口座開設を早めに申し込んでおきたいですね。
マネックス証券など、スマホ申込で最短翌日には口座開設が完了するネット証券は急いで口座を作るのにおすすめです。
どこでジュニアNISA口座を作ればいい?おすすめは?
「ここの証券会社で作りたい」と決まっている場合は、その証券会社で口座を作る手続きを進めればいいですが、どこがいいかわからないという場合は、マネックス証券がおすすめです。
基本的に株や投資信託などの取扱数はトップクラスなので、他の証券会社だと買えるけどマネックス証券では買えないというものはかなり少なく、人気のものや有名なものはほぼ揃っています。
それに加えて、マネックス証券はクレカ積立(投資信託をクレジットカードで積立購入できる)の還元率が最大1.1%と高いのでおすすめです。
まずは親が口座を作りましょう
ジュニアNISAは金融機関の変更ができないため、まずは親権者が口座を作ってみて、「この証券会社でいいな」というところを見つけましょう。
親御さんの口座はNISA口座ではなく普通の口座(証券総合口座)で大丈夫ですよ。
証券口座を持っていないという方は、ネット証券の口座開設の手順を参考に口座を作ってみましょう。
無料で口座開設ができて、申し込みも5分程度でできます。
ネット証券会社の口座開設の手順
■親の口座開設
ネット証券の通常の口座開設の手順(親の口座開設)は、別ページで解説しているのでそちらを参照して下さい。(参考:ネット証券の口座開設の手順)
■未成年の口座開設
未成年口座の開設は基本的には上記で紹介した口座開設の手順と変わりません。ただし、申し込みは親権者の口座にログイン後のページから申し込みをし、郵送での手続きが必要になります。(参考:未成年口座の作り方)
この手順を経て、はじめて未成年口座やジュニアNISAの口座開設ができます。
18歳まで払い出しができないの?→2024年になればできます
ジュニアNISAは「18歳まで払い出しができない」という制限があったため躊躇していた人も多いと思います(私もそうで子供のジュニアNISA口座作っていませんでした)。
しかし、2023年末でジュニアNISAの制度が廃止となるため、2024年以降は18歳未満でも解約して引出せるようになります。しかも解約しなければ成人(1月1日時点で18歳)になるまでまで非課税での運用は続けられます。
外国株をジュニアNISAで買いたいならSBI証券
ジュニアNISAで外国株を買いたい場合は、SBI証券のみ取扱をしています。
AppleやAmazonなどのアメリカの上場企業の株が買える米国株や中国株などの外国株をジュニアNISA口座で取扱しているのは、主要ネット証券ではSBI証券のみです。
うちもジュニアNISAで外国株を買いたかったので、SBI証券で口座開設をしました。その様子をレビューしているのでSBI証券で5歳の子供の口座開設をしてみました(未成年口座&ジュニアNISAの同時開設)もよかったら見てみてください。
ジュニアNISAってどんな制度?
ジュニアNISAとは、未成年のためのNISA口座で、0歳から17歳までの未成年の方が対象です。
未成年でも未成年口座といって証券会社の口座を作ることはできましたが、NISAの口座開設はそれまでは未成年ではできませんでした。
しかし、2016年からジュニアNISAの制度が始まり、未成年でもNISAの口座を持つことができるようになりました。
といっても、ジュニアNISAの口座は未成年が資産運用や株取引などをするためというよりは、子供のために親などの親権者が運用管理するものです。
両親などが子供の名義で運用し、将来の教育資金などで活用するのが主な目的とされています。
子供や孫が成人するまで非課税の恩恵を受けながら資産運用を行うことができる、というものです。
ただし、ジュニアNISAは通常のNISA口座と少し違う点があるため、まずはその違いについて解説して行きます。
NISAやつみたてNISAとジュニアNISAの違い
NISAやつみたてNISAとジュニアNISAの大きな違いは以下のとおりです。
- 年間の非課税枠
NISA120万円・つみたてNISA40万円・ジュニアNISA80万円 - 非課税期間
NISA・ジュニアNISAともに5年間・つみたてNISAは20年間
(投資をはじめた年を含めて5年後(20年後)の12月末まで) - 金融機関の変更
NISAは年1回まで変更可能・ジュニアNISAは変更不可 - 対象年齢
NISAは満18歳以上、ジュニアNISAは0歳〜17歳
※いずれも1月1日時点の年齢 - 取引主体者
NISAは本人、ジュニアNISAは親権者 - 引き出し
NISAは可能、ジュニアNISAは18歳まで引出不可(※)
→2023年末でジュニアNISAの制度が廃止されるため、それ以降はジュニアNISA口座も解約することで18歳未満のうちでも引き出せるようになりました
※廃止前に途中で引き出しした場合は非課税枠は解除され、過去に遡って利益に対して税金を徴収されます
通常のNISA口座とジュニアNISA口座の違いは、成人向けの通常のNISA口座の非課税枠が120万円なのに対し、ジュニアNISAは枠が80万円と少し少ないです。
また、ジュニアNISAは、金融機関の変更ができないので、どこでジュニアNISAの口座を作るかは慎重に選んだほうがいいですね。
例えばAppleやAmazonなどの米国株をネットで買いたいなら、主要ネット証券でジュニアNISAで外国株の取引ができるのはSBI証券 の一択となります。
未成年口座で取引できる商品は成人用の通常の証券口座より少ないです(ハイリスクな商品の取引は基本的にできません)。
利益や配当金・分配金に対して非課税なので、大きな値上がりや高い配当収入を狙うこともできるし、分配金再投資型の投資信託などを買ってジュニアNISAで複利運用を長期間にわたってすることもできます。これは大きなメリットですね。
ジュニアNISAの口座を作れるのは2023年9月末まで、新規投資ができるのは2023年12月末までですが、それまでに投資したものは成人になるまで非課税で運用を続けられます。
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