つみたてNISAとNISAの違いやおすすめ証券会社など
つみたてNISAは2018年から2037年まで行われる制度で、通常のNISAと投資額上限や非課税期間が違います。
通常のNISAとつみたてNISAは何がどう違うのか?iDeCoや個人年金保険との違いは何なのか?早速見ていきましょう。
■このページの内容
つみたてNISAの投資額の上限と非課税期間の違い
通常のNISAとつみたてNISAの投資額上限や非課税期間の違いです。
通常のNISA
- 投資額上限:年間120万円
- 非課税期間:5年
つみたてNISA
- 投資額上限:年間40万円
- 非課税期間:20年
つみたてNISAは通常のNISAと比べて、投資上限額は少ないですが、非課税期間が非常に長いです。
また、名前の通りコツコツ積立投資を促す制度であるため、一括で投資することはできません。年間40万円なので、投資できるのは月3万円程度になります。
取り扱い銘柄はNISAより少ない
多くの銘柄の株や投資信託に投資できる通常のNISAと違い、つみたてNISAは取り扱い銘柄が限定されています。
つみたてNISAでは、ほぼインデックス投資しかできません。
インデックス投資とは、指数連動型の投資です。具体的には日経平均株価や海外株価指数などに連動させることを目的に作られた投資信託での投資になります。
例えば日経平均に連動するものなら、日経平均が上がれば上がり、下がれば下がるように設計されています。
世界経済は年間約5%程度成長しているため、長期的にみて年間5%程度の資産増加を目標として運用することになります。
つみたてNISAにおすすめの証券会社は楽天証券とSBI証券
おすすめの証券会社に関しては、投資スタイルや好みがあるので万人に対してのおすすめというのはありませんが、つみたてNISAで人気なのは楽天証券とSBI証券です。
個人的にも楽天証券はつみたてNISAにおすすめだと思うのでその理由を書いていきます。
楽天証券が長期で見るとかなりおすすめ
- 楽天証券(公式サイト)
- 楽天証券の詳細はこちら
楽天証券はつみたてNISAの買付を楽天カードで決済できます。
楽天カードは年会費無料でポイント還元率が1%と高く、つみたてNISAでも100円につき1ポイント貯まります。
つみたて購入の金額にポイントがつくので、1%割引で長期投資できるようなものですね。
年間40万円のつみたてNISA枠を全て楽天カードで決済したら毎年約4,000ポイントも楽天ポイントが貯まります。
貯まった楽天ポイントをつみたてNISAの購入代金に充てることもできますよ。
楽天カード(入会ポイントももらえます)
また、年の途中でつみたてNISA口座を作った場合、通常は1ヶ月の上限3万3333円までしか投資できないため、年間40万円の枠を使い切ることができませんが、楽天証券は「ボーナス設定」という設定をすることで、年の途中からでもつみたてNISA枠を使い切ることもできます。(10月・11月・12月など遅いスタートでもその年の枠を使い切れます)
年始は毎月の積立金額を少なめで設定しておいて、年の後半にボーナス設定で調整するということもできます。
ボーナス設定でつみたてNISA枠を使い切れる、そして還元率の高い楽天カードでカード決済ができる、この2つは長期運用するうえでかなり大きなポイントになります。
SBI証券も似ているけど少し弱い
同様にSBI証券もクレジットカード決済、ボーナス設定ができます。
- SBI証券 (公式サイト)
- SBI証券の詳細はこちら
楽天証券との違いは、クレカ積立をする場合に、楽天カードが年会費無料で1%のポイント還元があるのに対して、SBI証券のつみたてNISAの決済に使えるのは三井住友カードなので、還元率は0.5%と楽天カードの半分になります。
つみたてNISAにおすすめのファンドは?
おすすめのファンドに関しても、証券会社と同じで投資スタイルや好みがあるので、万人に対してのおすすめというのはありませんが、つみたてNISAで人気なのはひふみプラスです。
つみたてNISAはインデックス型(日経平均株価などの指数に連動)が中心の中、ひふみプラスはアクティブ型(収益アップを狙う運用)。
もちろんこれがいいかどうかはその人の投資スタイルやリスク許容度によりますが、「つみたてNISAをやってみたいけど、もう少し利益が見込めるようなのがいいな」という方は多く、そんな方にひふみプラスはおすすめです。
上記の楽天証券やSBI証券でも、つみたてNISAでひふみプラスを購入できます。
また、アメリカのS&P500という指数に投資できる「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(SBI証券以外でも買えます)や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、日経平均株価に近い動きをする「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」なども、日経平均株価は初心者のかたにもわかりやすい指標なのでおすすめです。
NISAとつみたてNISAを両方同時にはできない
通常のNISAとつみたてNISAは、両方を同時に行うことができないため、どちらか一方を選ぶ必要があります。
ただ、1年ごとにどちらで投資をするか変更することは可能です。
iDeCoや個人年金保険との違い
つみたてNISAの詳細を知ると、iDeCoに非常に似ていると思う方もいるでしょう。
その通りですが、iDeCoは一度投資をしたら60歳までお金を引き出すことはできません。その点、つみたてNISAはいつでもお金を引き出すことができます。これがiDeCoとつみたてNISAの大きな違いです。
また、iDeCoは利益や配当の非課税だけでなく、投資額が所得税などの節税対策になりますが、つみたてNISAは投資額は節税対象になりません。
iDeCoとつみたてNISAの制度は、同時並行で利用することができるため、2つの制度の恩恵(所得税の節税とキャピタルゲインの非課税)を受けることも可能です。
その他にも、ほぼ貯金の意味合いしかない個人年金保険との併用も可能です。
まとめ:総合的に考えてつみたてNISAかNISAを選ぶ
通常のNISAとつみたてNISAは併用することはできませんので、非課税期間や投資上限金額、投資したい商品を考慮して選びましょう。
また、iDeCoとの併用は可能ですので、これらを考慮して通常のNISAにするか、つみたてNISAにするか決めるのもよいでしょう。
つみたてNISAの口座開設の前の注意点
つみたてNISAの口座は1人1口座しか開けず、1度口座開設をしたらその年は他に乗り換えることができません。
そこで、どこで口座開設をするかが重要になるのですが、いきなりNISA口座を作るのではなく、いろいろなネット証券でNISA口座ではない通常の口座開設をしていろいろ使い比べてみること、できれば気に入ったネット証券を見つけて使い慣れてからNISA口座を作ることをおすすめします。
ネット証券は無料で口座開設できますし、口座開設キャンペーンを行っていて口座を作るだけでお得なところもありますよ。
>> ネット証券の口座開設方法を図解で解説
>> ネット証券のキャンペーン情報一覧
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