SBI証券のテーマ投資「テーマキラー」の評判やメリット・デメリット
最近流行の新しい投資スタイル「テーマ投資」。個別の企業ではなくテーマに投資するというもので、初めて株を買うという初心者に人気のスタイルですね。
そのテーマ投資ができるのが、ネット証券最大手のSBI証券の「テーマキラー」というサービスです。
テーマキラーをわかりやすく解説した動画もありますね。
テーマキラーはSBI証券の口座を持っている人なら特別な申込みなども必要なく誰でも使えます。
動画を見てわかるように、テーマキラーでは株取引のやり方自体が今までと変わり、初心者のかたでもより株取引を始めやすくなっています。
■このページの内容
- テーマキラーって何?どんなサービスなの?
- 通常の取引とテーマキラーの違い
- 株主優待や配当金はもらえるの?
- テーマキラーのメリット・デメリット
- テーマキラーの始め方(使い方)
- テーマキラーの手数料は高い?
- 運用成績は良いの?どのくらい上がってる?
- テーマキラーで投資できるテーマ一覧
テーマキラーって何?どんなサービスなの?
テーマキラーは、今までのように個別の企業の株を買うのではなく、「テーマ」に投資をします。
「テーマ」を選ぶと、そのテーマに関連した10社に分散投資ができます。
「AI(人工知能)」「5G」「アンチエイジング」「ペット」「仮想通貨」といったテーマなら、選びやすいですよね。
というより、先ほどのテーマキラーの動画を見るとわかります。「あーこのテーマいいかも!」「上がりそうな気がする」っていうテーマをうまく選んでいるんですね。
テーマキラーではなぜテーマを選んで分散投資できるのでしょうか?
テーマキラーでは、SBI証券が選んだテーマ(テーマごとに10銘柄をSBI証券が選び、それぞれ何株ずつかを組み合わせが考えられています)があります。
テーマを選ぶとそのテーマに関連した株の組み合わせが、単元未満株(S株)で10万円くらいになるよう表示される、というものです。
テーマごとに10万円コース・20万円コース・30万円コースの3つがあり、コースによって銘柄の数が違います。
- テーマを選ぶと組み合わせが表示される
- 一括で購入・一括で売却できる
- その中から買うもの・買わないものを選べる
- 買いたい数量も自分で変えてもOK
- 個別銘柄を購入することもできます(テーマキラーではなく通常取引で)
- テーマキラーの手数料は単元未満株の手数料
- 配当金はもらえるけど株主優待はもらえない
通常の取引とテーマキラーの違い
通常の株取引では「単元株」と言って、基本的に100株単位で株を買います。10社の株を買いたかったら最低1000株(10社×100株)買う必要があります。
そうなると、10社の株価の平均が1000円なら100万円の資金が必要になります。(1000株×1000円=100万円)
テーマキラーでは単元未満株という1株単位で買える仕組み(SBI証券ではS株とも呼びます)を使ってそれぞれの銘柄を1株単位で買うことができます。
通常取引とテーマキラーでは同じSBI証券でも手数料が異なります。
テーマキラーは単元未満株(S株)での購入になるため、単元未満株(S株)の手数料(購入金額の0.55%(税込))が適用されます。
SBI証券の通常取引の手数料とは異なるので注意してください。
また、テーマキラーで買った株では株主優待も基本的にはもらうことはできません。次の項目で株主優待と配当金について詳しく解説します。
株主優待や配当金はもらえるの?
テーマキラーは単元未満株で買うことになるので、配当金は保有している株数に応じてもらうことができます。
ただし、株主優待は基本的にはもらえません。
テーマキラーでは配当金はもらえる、株主優待はもらえないと思っておくとよいでしょう。
配当金は「1株ごとにいくら」と決まっているため、単元未満株でももらうことができます。
しかし、株主優待は基本的に「100株以上保有の株主」など、株主優待を受けるために必要な株数が決まっていることがほとんどです。(参考:株主優待のもらい方)
そのため、テーマキラーを通じてでも株主優待がもらえる株数に達すれば株主優待をもらうことができます。
ただ、基本的に株主優待は100株以上というところが多く、テーマ投資は1つのテーマで1銘柄の株数は1株や2株ということも多いので、かなりたくさん買わないと株主優待の必要株数には届かないです。
また、数は少ないですが全株主が対象(1株しかもっていない株主も対象)という優待の場合はもらえることもあります。
ただ、基本的には「株主優待はもらえない」と思っていたほうがいいでしょう。
株主優待が欲しくて株を買うという場合はテーマキラーではなく通常取引で買うことをおすすめします。
テーマキラーですでに何株か持っている銘柄の株主優待がほしい場合は、単元未満株(S株)取引で買い足して合計100株以上にする、ということも可能です。
テーマキラーのメリット・デメリット
テーマキラーのメリット・デメリットに関しては、テーマ投資のメリット・デメリットと同じになります。
詳しくはテーマ投資のページのメリット・デメリットの項を参照してください。ここでは完結にメリットとデメリットを書いておきます。
テーマキラーのメリット
テーマキラーのデメリット
- 単元未満株なので手数料は割高
- 株主優待は基本的には無し
- 買った当日は売ることができない
- 株価の指定はできない(成行注文のみ)
良い悪いではなく、メリットとデメリットを把握した上で、自分は使うか使わないかを考慮してみると良いと思います。
SBI証券 はテーマキラーだけでなく個別銘柄も買うことができるし、未成年でも口座開設ができるのでおすすめですよ。
メリット・デメリットに関しては2019年1月10日時点のものです。サービスの変更などによって変わる可能性もあります。
分散投資というのは初心者には難しいイメージがありますし、初心者はそもそも分散投資をしていない場合が多いですから、初めから分散投資ができるというのは、株初心者でも投資スキルが上がるのが早そうで大きなメリットと言えますね。
テーマキラーの手数料は高い?安い?
テーマキラーで株を買うときの手数料は0.55%(税込)です。
例えば10万円のテーマを買えば550円(税込)の手数料ということですね。
SBI証券の通常の取引(100株単位での購入)だと、手数料はもっと安くなります。10万円の株を買ったときの手数料は99円(税込)ですからね。
テーマキラーは単元未満株での取引になるため、手数料だけ見ると「同じSBI証券なのに高いな」と思われるかもしれません。
同じ10万円分の株でも普通に買えば手数料は90円、単元未満株で買えば500円、5倍以上の差があります。
ただし、それは100株単位で同じ株を買った場合との比較です。
まとめ買いのほうがは安いのは当たり前ですね。
「同じ株を10万円分買う」のと、10万円で「テーマで選ばれた株をたくさん買う」という違いがあるため、どちらが高いかという単純比較はできません。
単純に手数料の「数字」だけを見れば高いと言えるし、「サービス」と考えるとかなり安い(コスパがいい)とも言えます。私自身は後者(コスパがいい)と考えますね。
単元未満株の手数料で比較するなら、SBI証券は他社と比べても手数料が安いですよ。
運用に関する手数料はかからないの?
テーマキラーは買うときと売るときには手数料がかかりますが、運用に関する手数料はかかりません。
運用で手数料がかかるというのは投資信託の信託報酬の考え方ですが、テーマキラーは運用してもらうサービスではないのでその心配はありません。
テーマキラーの始め方(使い方)
テーマキラーは、SBI証券の口座を作れば誰でも無料で利用できます。
口座を作ったら特別な申込みなどは必要なく、すぐに使えます。
SBI証券の口座開設は無料でできるので、まずはSBI証券の口座開設の手順を参考に口座を作ってみてください。
SBI証券の口座を持っている人は、パソコン画面でログイン後に
取引>テーマ投資 の順に進みます。
↓
※スマホの場合は、スマートフォン用サイトではなくパソコン用サイトを表示してください。スマートフォン用サイトは2019年1月時点ではテーマキラーに対応していません)
すると、テーマキラーのページに行くことができます。
ここで「テーマを買う」をクリックすると、テーマ一覧と直近1年の騰落率(どのくらい上がった・下がったかの%)を見ることができます。
気になったテーマをクリックすれば、そのテーマの詳細や構成銘柄、コースの選択、テーマを購入する注文画面に進むボタンなどが表示されます。
注文画面では銘柄ごとに買う・買わないの選択や、銘柄ごとに買う数量を自分で変えることも可能です。
このあたりは同じテーマ投資のフォリオではできない(フォリオは全部一括購入のみで数量変更も不可)ので、SBI証券でテーマ投資をする大きなメリットの一つですね。
運用成績は良いの?どのくらい上がってる?
上記のテーマキラーの詳細ページでは、テーマごとに前年比・前月比・前日比何%になっているかと、直近1年・6ヶ月・3ヶ月・1ヶ月・1週間でそのテーマがどのくらい成長したかのグラフ(チャート)が見れますので、テーマごとの運用成績はSBI証券のテーマキラーのサイトで確認できます。
ただ、誤解しやすそうなので書いておきますが、これはあくまで過去のデータですし、SBI証券が運用したものではありません。
テーマキラーは投資信託ではないので、運用してもらうというものではなく、テーマに合わせた銘柄の組み合わせの提案、というイメージですね。
「今の運用成績がいいか」は過去のことで、重要なのは「これから伸びそうなテーマか」という未来のことですからね。
今マイナスでもこれから上がるならOKだし、今上がっててもこれから下がるならダメということ。過去の成績はあくまで参考で、大事なのは「今後伸びそうだな」と思うテーマや「投資してみたい」と思うテーマに投資して投資を楽しむことです。
テーマキラーではテーマを選ぶと、各テーマごとの構成銘柄や過去の運用成績や構成銘柄の数などを見ることができます。
分散投資の参考になるのでぜひ見てみてください。
ここを見ているだけでけっこう楽しいし勉強にもなります。
SBI証券の口座を持っている人はすぐに見れますし、持っていなくてもSBI証券は無料で口座開設できますよ。
関連記事:SBI証券の口座開設の方法
テーマキラーで投資できるテーマ一覧
テーマキラーで投資できるテーマの一覧です(2019年1月10日現在)。
SBI証券の公式サイトでは、各テーマごとの銘柄構成や、前年比・前月比・前日比で何%成長しているか、また直近1年・6ヶ月・3ヶ月・1ヶ月・1週間でそのテーマがどのくらい成長したかのグラフ(チャート)を見ることができます。
今月の注目テーマ
- キャッシュレス決済
- iPS細胞
- サイバーセキュリティー
今月の新着テーマ
- 2019年の重要イベント
- 10連休
- ウインタースポーツ
- バレンタインデー
- 国土強靭化
- 超高齢社会
- スマート農業
ロングランテーマ
- AI
- 5G
- アンチエイジング
- インバウンド
- 自動運転車
- みんなが知ってる日本企業
- 全固体電池
- 脱プラスチック
- セルフレジ
- eスポーツ
- インフルエンザ関連
- 越境EC
- 外国人材
- カジノ
- 仮想通貨
- グローバルニッチ
- ペット
- ETFで成長国投資
- ゲーム
- 電気自動車
関連記事:SBI証券の口座開設の方法
■テーマ投資の関連ページ