昔口座を作った証券会社にマイナンバー確認書類を提出しないとどうなる?
マイナンバー制度ができる前、マイナンバーを提出しなくても口座を作れたときに口座を作った証券会社で、マイナンバーをまだ提出していない証券口座があるという方も多いと思います。
私もそうなのですが、近頃、昔から口座を持っている証券会社から「個人番号(マイナンバー)の確認書類を提供してください」というような案内が郵送などで来ることが増えてきました。
今は新規で証券口座の開設をする際にはマイナンバーの提出は必須になっていますが、そうなる前の昔に作った証券会社の口座はマイナンバーを提出していない口座があります。
昔口座を作った証券会社にマイナンバーの確認書類を提出しないと、口座や預けた資産はどうなってしまうのでしょうか?
気になったので、案内を送ってきた大手証券会社のコールセンターに「提出しないとどうなるんですか?」と電話で聞いてみました。
このページの内容
期限までにマイナンバーを提出しないとどうなるの?
口座を持っている全証券会社に提出しなければいけないとなると、かなり面倒だという人も多いでしょう。
マイナンバー確認書類はコピーの郵送や、証券会社によってはアプリで提出もできますが、提供期限が2018年12月末までとなっています。
そうなると期限までに提出しなかった場合どうなってしまうのか気になりますね。
- 口座が解約されてしまうの?
- 持っている株式や投資信託等はどうなってしまうの?
- 預けているお金はどうなってしまうの?
- 何かデメリットや不具合がある?
このあたりが心配ですね。もし口座が解約されてしまったりポジションが決済されてしまうとしたら、場合によっては不都合が起こります。
例えばイオンやソフトバンクのような「株主番号が変わらない限り手続き無しで優待が受け続けられるもの」は、株主番号が変われば優待を受けるのにまた手続きが必要になります。
イオンは新しいオーナーズカードが届くまで2カ月間ぐらいの間オーナーズカードが使えなくなってしまいますね。
また、イオンやオリエンタルランドのような長期保有による株主優待特典がある場合もその権利を失ってしまうことになります。
そんな心配もあったので、マイナンバー確認書類を提出しないとどうなってしまうのか、この件について、口座を持っている某大手証券会社のコールセンターに問い合わせをしてみました。
コールセンターに聞いた回答
現状(2018年6月時点の回答)では口座が解約されてしまったり、保有している株式等が強制的に決済されてしまったりするような事は無いそうです。
ただし、2019年以降、新規の取引ができなくなったり、株式の配当金などが受け取れなくなる可能性があるとの事でした。(”可能性がある”を強調していましたね)
株や投資信託などを保有していたり、今後取引をする予定がある証券会社にはマイナンバー確認書類は提出しておいたほうがよさそうですね。
提出期限は2018年末まで。現時点ではあくまで可能性とは言え、証券会社も公的機関から何か言われたら対処する必要が出てくるかもしれません。
そうなる前に、今後も使う証券口座なら提出しておいたほうが無難かもしれませんね。(もちろん事前の通知はあると思いますが)
私の個人的には、提出しなくて済むならしたくありませんが、提出しないと不都合があるようなら抗うだけ時間と労力の無駄だと思いますし、忙しい時に言われると面倒なので、忙しくないときに提出しました。
どうせ調べられたらバレることだし、現実的には提出しちゃったほうが楽かなという感じです。
むしろ最近はマイナンバーに関しては提出しないデメリットのほうが多い印象です。(いろいろ面倒くさいという意味で)
どうせマイナンバーを提出するなら・・・
どうせマイナンバーを提出するなら、これを機に使う証券会社の見直しをしてみてはいかがでしょうか?
気分を変えて別の証券会社を使ってみるというのもいいですよ。
もうあまり使っていない口座などもあると思いますし、マイナンバーなしで口座開設ができたほど昔に作った証券口座であれば、今は状況もいろいろ変わっています。
例えばネット証券の手数料なども昔に比べてかなり値下げ競争が進み、昔より手数料はさらに安くなっています。(参考:証券会社の手数料比較)
しかも取引ツールも進化したものが多く、またコールセンターも各社力を入れていて、マネックス証券やSBI証券などコールセンター対応の良さでいろいろな賞をとっているネット証券も増えてきました。
実際にコールセンターに電話をしたことも何度もありますが、すごく感じの良い対応のネット証券が多いです。
スマホでの取引も昔は使いにくかったですが、今は岡三かんたん発注などスマホでもすごく使いやすいものも出てきました。
どうせマイナンバーを提出するなら、使い勝手や手数料、ツールや取扱商品など、総合的に考えてより良い証券会社を探してみるのはいかがでしょうか。
IPO、外国株、投資信託、NISA、つみたてNISA、ideco、個人向け国債、金、ロボアドバイザーなど、様々な商品やサービスがあります。
手数料やツールも違うし、提携銀行との連携でのサービスもあります。例えば楽天証券と楽天銀行のマネーブリッジでは、預金保護対象の普通預金が個人向け国債より利率が高くできます。(※2018年12月時点。個人向け国債の金利が0.05%、マネーブリッジで楽天銀行の普通預金の金利は0.10%)
マイナンバー確認書類が無い場合はどうすればいい?
紛失してしまったり見つからないなど、マイナンバー確認書類がない場合にはどうすれば良いのでしょうか。
その場合は、役所で再発行してもらうのも良いですし、マイナンバーの記載された住民票のコピーの提出でも大丈夫なようです。
どちらにしろ手元にマイナンバー確認書類がない場合は一度役所に行く必要がありそうです。