証券会社の口座の作り方(ネット証券から大手証券会社の店舗窓口まで)
投資を始めるときにまず必要になるのが証券会社の口座「証券総合口座」です。
株式を買うときや、ETF(上場投資信託)の購入やREIT(不動産投資信託)の購入をするには証券会社の証券総合口座が必要です。
証券会社というとハードルが高いイメージがある人もいるかもしれませんが、今はネット証券などもあり広く普及しているので、スマートフォンからでも無料で簡単に口座を作ることができます。
学生さんや若い主婦の方でもネット証券の口座を持って株や投資信託を買っている人は多いですし、投資の資金も1万円もあれば十分スタートできます。10万円もあれば株にしても投資信託にしてもかなりたくさんの選択肢があります。
このページの内容
- 口座開設の手順と口座の種類
- 店舗の窓口で口座開設する場合
- スマホやパソコンでネットから口座開設する場合
- 口座の種類(特定・一般・源泉)はどれを選べばいい?
- 証券口座開設に必要なもの
- 口座維持費などのコストはかかるの?
- 初心者は投資に欠かせない証券総合口座を作ろう
証券口座を開設する手順と口座の種類
口座開設の手順は、証券会社の店舗の窓口で口座開設をする場合と、スマホやパソコンを使ってネットで口座開設をする場合に分かれます。
ネット証券の場合はネットでの口座開設のみになります。今はネット証券のほうが主流ですね。
ネットで口座開設をする場合は、必要書類や身分証のコピーを郵送することもできるし、写真で撮影して送ると郵送の手間もなく、すぐに証券会社に届くのでより早く口座開設ができます。
口座開設の流れをパソコンやスマホを使ってネットで口座開設する場合と、証券会社の窓口で口座開設する場合の順に見て行きましょう。
スマホやパソコンでネットから口座開設する場合
スマートフォンやパソコンを使ってネットから口座開設をする場合は、必要書類を写真やスキャンで送る方法と、コピーして郵送する方法があります。
写真やスキャンで送るとすぐに証券会社に届くので口座開設の期間が短く済みます。ネット証券で早いところだと最短で翌営業日に口座開設完了というところもありますが、余裕をもって1週間くらい見ておくとよいでしょう。
ネット証券の口座開設の具体的な流れと手順はi-株.comのサイトで画像付でネット証券の口座開設の手順を解説しているページがあるのでそちらを見てみてください。
主要なネット証券や大手証券会社のオンライントレード用口座の口座開設の手順を当サイトでも画像つきで解説するページを作成しました。
■ネット証券の口座開設
■大手証券会社のオンライントレード用コースの口座開設
- 野村證券の口座開設の手順(野村ネット&コール口座)
オンラインサービス(旧野村ホームトレード・野村ネット&コール)で取引 - 大和証券の口座開設の手順(ダイワ・ダイレクトコース)
オンライントレードで取引 - SMBC日興証券の口座開設の手順(ダイレクトコース)
日興イージートレードで取引 - みずほ証券の口座開設の手順(ダイレクトコース)
みずほ証券ネット倶楽部で取引
郵送で必要書類を送って口座開設をする場合は、口座開設の申込書類や必要書類が届き、確認されるのを待つ分時間がかかります。
口座開設の申し込みの入力事項は多くて大変ですが、証券口座は税金が絡んでくるため、どこの証券会社で申し込むにしても必ず必要な項目になります。
口座の種類(特定・一般・源泉ありなし)は何を選べばいい?
口座開設をするときに「特定口座と一般口座」を選ぶことになります。
また、特定口座の場合は「源泉徴収ありか無しか」を選ぶことになります。
ここは、よくわからない方は「特定口座・源泉徴収あり」を選びましょう。
特定口座と一般口座の違いは、特定口座は株や投資信託の利益・損を計算して、「年間取引報告書」という書類を証券会社が作ってくれますが、一般口座の場合は年間取引報告書を自分で作らなければいけません。これは確定申告で必要になります。
また、源泉徴収ありにすることで、確定申告をしなくて済みます。無しの場合は申告して税金を納める必要があります。
年間取引報告書の作成や確定申告はかなり大変なので特に理由が無い場合は「特定口座・源泉徴収あり」をおすすめします。
特定口座が何なのかは野村證券のサイトの特定口座とはなどで解説されていますが、少し難しいので初心者向けにやさしく解説したi-株.comのサイトの特定口座と一般口座・源泉徴収あり/なしの違いも参考にしてください。
証券会社の店舗の窓口で口座開設する場合
証券会社の店舗の窓口で口座開設をする場合は、必要書類を持って窓口に行けば案内をしてくれます。
必要書類に関しては、この後の証券口座開設に必要なものの項で解説しています。
また、都市部では窓口が混んでいたり、逆に人は少ないけど窓口の対応人数も少なくタイミングが悪いと待たされることもあります。事前に来店予約ができる場合もあるので、事前に電話やホームページ等で確認しておくとよいでしょう。
- 大和証券の来店予約申込フォーム
- 野村證券の来店予約の申し込み
- SMBC日興証券のご相談予約サービス
- みずほ証券の相談会予約サービス
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の来店予約
- 大手証券会社の【電話番号】一覧はこちら
大手証券会社の店舗に来店しての口座開設の流れ
- 大和証券の場合の流れ
即日口座開設可能。 - 野村證券の場合の流れ
口座開設申込書の提出から約4〜5営業日で口座開設が完了。 口座開設完了後、1週間以内に簡易書留にて郵送。 - SMBC日興証券の場合の流れ
審査に数日かかる場合あり。 - みずほ証券の場合の流れ
来店後1〜2営業日で開設。 - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の場合の流れ
当日または翌営業日に口座開設が完了。
書類が揃っていればその日に口座開設が完了する場合もありますが、大手の場合は店舗で申し込みをしても書類提出から口座開設完了まで数日かかることがあります。
また、店舗での取引は手数料が高く、取引金額によってはネット証券の10倍以上の手数料がかかることも多いので、店舗での口座開設は「手数料が高くても相談して買いたい」という方向けです。
証券口座開設に必要なもの(準備するもの)
証券口座の開設にはマイナンバー確認書類と身分証が必要です。
必要書類は証券会社によって違いますが、基本的には「顔写真付きの個人番号カード」と「免許証」があればそれで済みます。
顔写真付きの個人番号カードがあればそれ1枚でいいという証券会社も多いです。
顔写真付きの個人番号カードが無い場合はマイナンバー通知カードか、マイナンバーが記載された住民票などを取り寄せる必要があります。その場合は身分証が2種類必要な場合が多いです。
また、身分証も免許証やパスポートなど顔写真つきでない場合は2種類必要な場合が多いです。
必要書類は証券会社によって違いますので、「顔写真付きの個人番号カード」と「免許証」が無い場合は口座開設する証券会社のホームページなどで事前に確認しましょう。
もしすぐに手元に無い場合は役所で再発行や住民票の発行をしてもらう必要がありますが、口座の申込みは済ませてしまって後から提出にしたほうが早く口座開設できます。
口座維持費などのコストはかかるの?
証券会社に口座を作るとなると、口座を持っているだけでかかる口座維持費などのコストが心配になる方も多いでしょう。
店舗型の証券会社の場合は口座維持費がかかるところとかからないところがあるので事前に確認しましょう。
大手証券会社では野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は口座維持費はかからず、大和証券は口座維持費がかかります(条件付で無料にできます)。参考:手数料:口座管理料(大和証券公式)
中小の小さな証券会社まで全ては把握できないため、口座開設の際に口座維持費などがかからないか確認しましょう。
ネット証券の場合は口座維持費がかかるところはありません。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、GMOクリック証券、野村ネット&コール、SBIネオトレード証券、岡三オンライン、いずれも口座開設は無料で口座維持費もかかりません。
初心者は投資に欠かせない「証券総合口座」を作ろう
投資信託だけの場合は銀行の窓口、FXだけの場合はFX業者で取引ができるので証券口座は必要ありません。
ただし、投資信託は銀行よりも証券会社のほうが取扱商品数が多く、FXはリスクが高くて投資の初心者向けではないため、基本的には投資初心者の方はまず証券会社やネット証券で証券総合口座を作ることから始めましょう。
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