新NISAの口座変更(金融機関変更)のメリットとデメリット

新NISA

新NISAに向けてNISAの口座を銀行から証券会社に変更したり、証券会社からやネット証券等の別の証券会社に変更するなど、一般NISAやつみたてNISAの金融機関を変更する人も多いと思いますが、金融機関を変更するときのメリットとデメリットを変更前に確認しておきましょう。

メリットとデメリットを両方理解したうえで、長期的に考えてメリットが大きいと感じたら変更するのがオススメです。

NISAの金融機関変更のメリット

NISAの金融機関変更のメリットは、投資できる商品の数や種類を増やすことができること、そして使い勝手の改善です。

投資できる商品の数や種類を増やせる

NISAの金融機関変更をする目的の多くであり大きなメリットは、投資できる商品の数や種類を増やせることです。

※対応ネット証券のみ

といったように、NISAは選ぶ金融機関によって投資できる商品の数や種類が大きく違います。

「銀行のNISAでは投資信託しか買えなかったけど、証券会社にしたら株式やETFも買えるようになった」「ネット証券ではNISAで投資できる投資信託が1000種類以上あったり、つみたてNISAでも150種類以上の商品から選べる」など、どこの金融機関を選ぶかによって投資できる商品の数や種類が大きく広がります。

男性

ちなみに上記のメリット全てマネックス証券楽天証券などの大手ネット証券では対応していますよ。

使い勝手が良くなる

ネットやスマホのアプリでNISAの取引ができるか、使いやすさはどうか、コールセンターやサポートの質など、使い勝手も選ぶ金融機関によって違ってきます。

使い勝手は個人の好みなので、窓口で直接相談したいからネット証券やネット銀行から大手銀行や店舗型の証券会社に変更という選択もありですよ(商品の選択肢は減ることが多いです)。

NISAの金融機関変更のデメリット

NISAの金融機関変更のデメリットは、変更の手続が面倒なことと、管理の手間が増えることです。

手続が面倒くさい

NISAの金融機関変更の手続きは、今の金融機関での手続きと新しい金融機関での手続きがあり、期間もかかります(参考:NISAの証券会社変更のやり方)。

特に銀行NISAの場合は窓口に行かないと手続きができない場合が多く、これが手間に感じる人は多いです。

そのため、「また変更したい」とならないように、次のNISAを作る金融機関はしっかり選んでおきたいですね。

変更前の商品は移管できない

NISAの金融機関を変更する前に投資していたものは、新しい金融機関に移管はできません。これまでのものは引き続き今までのところで、変更後に新しく投資するものは新しいところで投資することになります。

管理の手間が増える

金融機関が増えた結果、NISAの金融機関が2社以上になるので、その分管理の手間が増えます。

今の金融機関でNISAの残高が何もなければこのデメリットはありません。

男性

手間がかかるというデメリットはありますが、メリットの大きさを考えると金融機関変更はしたほうがいいケースが多いです。

口座変更のタイミング:10月から翌年のNISAの変更が可能

NISAの口座変更のタイミングは、10月が1つの区切りになります。

その年のNISAで投資をしている場合、金融機関変更の手続ができるのは10月からになり、翌年のNISAから変更になります。

その年のNISAで投資をしていなければ、金融機関変更の手続はいつでもできます。

9月までに金融機関変更の手続をすれば、その年のNISAから新しい金融機関で始めることができます。

手続きをするのが10月以降の場合は、その年ではなく翌年からの変更になります。

まとめ:NISAの金融機関変更のメリット・デメリット

NISAの金融機関変更のメリット

NISAの金融機関変更のデメリット

NISAの金融機関変更の大きなメリットは、投資できる商品の数や種類を増やせることです。

株式やETF、外国株などもNISAで買えたり、NISAやつみたてNISAで投資できる投資信託の種類が全然違ってコストの安いものが買えたり、どこの金融機関を選ぶかによって投資できる商品の数や種類が大きく広がります。

手続きが面倒などのデメリットもありますが、運用コストの削減(=利益が増える)や「買いたいものが買える楽しみ」などもあるので、新NISAをきっかけに変更しておくと良いですよ。

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