ゆうちょ銀行のつみたてNISAの評判はどう?おすすめとデメリット

郵便局でもらったゆうちょ銀行のつみたてNISAのパンフレット

ゆうちょ銀行の窓口でNISAやつみたてNISAを勧められたり、郵便局に行った時にポスターやパンフレットなどの案内を見て、ゆうちょ銀行のNISAやつみたてNISA、iDeCoに興味を持った人も多いと思います。

気になっているけど口コミや評判はどう?という方や、他の銀行と比べてどうなんだろう?証券会社やネット証券の方がいいの?と迷っている方に、ゆうちょ銀行のNISAのおすすめポイントやメリット・デメリットを解説します。

窓口などで勧められてよく比較検討しないまま「もうゆうちょ銀行でつみたてNISAの口座を作ってしまった」という方もいるかもしれませんが、そんな場合も解約や金融機関を変更する方法もありますので、安心して読み進めてください。

ゆうちょ銀行のつみたてNISAの評判

ゆうちょ銀行のNISAの評判は、窓口の安心感などに対する良い評判(口コミ)と、ネット証券など他社と比べたときの取扱商品の悪い評判(口コミ)が多かったです。

良い評判

ネット上のゆうちょ銀行のNISAの良い評判はこのようなものがありました。

Twitter上ではゆうちょ銀行のNISAの良い評判はこのようなものがありました。

悪い評判

ネット上のゆうちょ銀行のNISAの悪い評判はこのようなものがありました。

Twitter上ではゆうちょ銀行のNISAの悪い評判はこのようなものがありました。

実際にゆうちょ銀行でつみたてNISAを運用した結果を投稿しているブログもありました。(参考:ゆうちょ銀行のつみたてNISAをやってみた結果は?

ゆうちょ銀行のNISAのメリットとデメリット

メリットは安心感や一括で管理できること

ゆうちょ銀行のNISAのメリットは、普段使い慣れている安心感や、同じ窓口で一括で管理できること。

投資に慣れていない人にとってこれはけっこう大きいですよね。

ゆうちょダイレクトでインターネットで取引することもできます。

またゆうちょ銀行はつみたてNISAの取扱商品数も、メガバンク(三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行)と比べても一番多いです(三菱UFJ銀行と同じ12本)。ネット証券はもっと多いですけどね。

銀行名 投資信託
商品数
つみたてNISA
商品数
積立金額
いくらから
ゆうちょ銀行 119本 12本 1000円〜
三菱UFJ銀行 582本 12本 1000円〜
みずほ銀行 249本 6本 1000円〜
三井住友銀行 195本 4本 10000円〜

※取扱商品数などは2023年1月時点、モーニングスターや公式サイトから当サイト調べ

デメリットは取扱商品などの条件

それに対してゆうちょ銀行のNISAのデメリットは、他にもっと条件が良いところがあること。

つみたてNISAの商品数は大手銀行と比べても三菱UFJ銀行と同率1位でしたが、それ以外の投資信託の取扱商品数をメガバンクと比べてみると、ゆうちょ銀行は少ないです。

また比較対象がネット証券になると、取扱商品の数は1000を超えたり、つみたてNISAでも100以上の商品があったりします。種類も多く、手数料も安いものや人気の商品が揃っています。

「証券会社」というだけですごく敷居が高く感じる人もいるので、「いつも使うゆうちょ銀行」が窓口なのは安心かもしれませんが、長い間運用するなら、選択肢の多さや手数料の違いは大きな差になります。

ちなみにゆうちょ銀行のデメリットではありませんが、ゆうちょの口座を持っている人でも、投資信託用の口座やNISAの口座をを作るのには新たな手続きが必要で、マイナンバーや身分証などを用意して口座開設の手続きが必要になります。

「貯金の口座を持ってるからそのまま手続きなしで投資信託が買える」と思っている方がたまにいらっしゃるので、そこは間違わないように注意してください。

ゆうちょ銀行のつみたてNISAの銘柄は何がある?

ゆうちょ銀行のつみたてNISAの銘柄(つみたてNISA対象商品)は以下の12商品です。

他の銀行や証券会社と比べてどう?

ゆうちょ銀行のつみたてNISAの取扱商品数は、銀行の中では普通ですが、証券会社と比べると取扱商品が少ないです。

2023年1月時点でゆうちょ銀行のつみたてNISAの取扱商品数は12本、投資信託の取扱数は119本。

これは大手銀行の中では条件が良い三菱UFJ銀行と比べると、つみたてNISAの商品数は同じ12本、投資信託の取扱数は三菱UFJ銀行が500本以上あるので負けています。(参考:三菱UFJ銀行のつみたてNISAの評判

ネット証券だとつみたてNISAの取扱商品数は150本を超えたり、投資信託の取扱数に関しては1000本を超えるところもあります。人気のファンドが買えたり買えなかったりという違いが出てきます。

人気のeMAXIS Slimシリーズはゆうちょ銀行では買えない

他の銀行や証券会社と取扱商品数が違うとどうなるかというと、例えばゆうちょ銀行では、人気のeMAXIS Slimシリーズは買えません。

といった人気のファンドも、ゆうちょ銀行では買えないものがあったりします。

銀行ではネット銀行や大手の三菱UFJ銀行などではeMAXIS Slimシリーズも買えるんですけどね。(参考:三菱UFJ銀行のつみたてNISAの評判

ゆうちょ銀行のNISAでは株を買えない

また、ゆうちょ銀行のNISAでは株を買うことができません。

銀行と証券会社の違いとして、銀行では投資用の口座を作っても株を買うことはできません。これはゆうちょ銀行に限らずどこの銀行でも同じです。

投資を始めると「投資信託だけじゃなくて株も買ってみたいな」と思う人は多いです。でも、株は証券会社でしか買うことができないので、作ったNISA口座が銀行の場合は株を買いたいと思ったら新たに証券会社の口座を作る必要があります。(参考:NISAでの株の買い方(新NISA対応)

もし、株取引も視野に入れているなら、はじめから証券会社で口座を作った方がいいですね。ネット証券はスマホやパソコンからネットの手続きだけで簡単に口座を作れますし、ゆうちょ銀行からNISAの口座を変更することもできますよ。

参考:証券会社の口座の作り方

ゆうちょ銀行のNISAはどんな人におすすめできる?

ゆうちょ銀行のNISAやつみたてNISAがおすすめできるのは、普段からゆうちょ銀行を使っている人でとにかく「いつもの窓口で相談して安心して始めたい」「貯金の口座と一緒のところで管理したい」といった人で、「そのために投資できる選択肢が少なくてもいいし、手数料が高くてもいい」という人です。

これは良い悪いではなく、重視するポイントの話ですね。

投資や金融の知識が豊富な人は、手数料が安かったり取扱商品が豊富なネット証券などと比べて「ゆうちょ銀行は良くない」などと言いがちですが、それはあくまで詳しい人の話。

詳しくない人にとっては「いつものゆうちょが安心できる」「窓口を一つにしないと訳が分からなくなりそう」といったこともあります。

たしかに長期で見たり大きな金額の運用になると、0.1%の違いが100万円を超える差になったりすることもありますが、どんな点を重視するかは人それぞれなので、自分にあう基準で選ぶと良いと思います。

心配な人はいきなりNISAやつみたてNISAではなく、まずはNISAではない普通の投資信託の口座を作って、小さく買ってみるといいと思います。

ゆうちょ銀行の投資信託は1万円以上1円単位で購入できます。

投資信託自動積立は店頭・電話では5,000円以上1,000円単位、インターネット(ゆうちょ通帳アプリ、ゆうちょダイレクト)では1,000円以上1,000円単位(つみたてNISAによる投資信託自動積立は、店頭・電話、インターネットともに1,000円以上1,000円単位)で購入できます。

ゆうちょ銀行にこだわりが無ければ、ネット証券なら100円から買えるところも多いので「ためしに買ってみる」ときの心理的なハードルは低いですよ。

ゆうちょ銀行のNISA口座を解約(廃止)して他に変えられる?

「もうゆうちょ銀行でNISA口座を作っちゃったけど、この話を聞いたら自分は他のところがいいと思った」といったような場合は、NISAの口座は年度ごとに変更することもできます。

その場合解約(廃止)ではなく、NISAの金融機関の変更という手続きでできます。

参考:ゆうちょ銀行のNISAを廃止して新NISAでは証券会社に変更したい

ただこの手続きは面倒なので、できればまた変更とならないように次のNISAは「ここにしよう」としっかり決めて変更した方がいいですね。参考:銀行から証券会社への金融機関変更の手続きのやり方←オススメ証券会社も掲載しています

ゆうちょ銀行のつみたてNISAを解約したり他に変えるときのゆうちょ銀行での手続きのやり方は?

ゆうちょ銀行のNISAや積立NISAを解約したり他に変えるときは、投資信託口座保有店の窓口での手続きが必要で、ネットや郵送ではできません。手続には以下のものが必要です。

参考:ゆうちょ銀行のNISA(つみたてNISA)を他行に移したいのですが、どうすればよいですか?

すぐに窓口に行けない場合は、まずは新たにNISA口座を作りたいネット証券などの口座の申込を先にしておくと良いと思います。ネットですぐに手続きができるので変更忘れや先延ばしの防止にもなります。

NISAの口座変更にデメリットはないの?

NISAの口座変更(金融機関変更)をするのにデメリットはないのかを心配する人もいます。変更するのは手続きが面倒などのデメリットはありますが、それ以上にメリットが大きいため、メリットデメリットを比較してみるとよいと思います。

関連記事:NISAの口座変更(金融機関変更)のメリットとデメリット

まとめ:ゆうちょ銀行のNISAの評判

NISAやつみたてNISAを始めること自体はメリットが大きくとても良いと思います。早く始めれば始めるほどお得な金額も大きくなります。

ただ、NISAの口座は1人1口座しか作れないので、ゆうちょ銀行でNISAやつみたてNISAをやるのが良いかどうかは、他と比較して考えた方が良いです。

NISAではない投資信託口座や、証券会社の総合口座は、複数の銀行や証券会社で作ることができるので、まずはNISAじゃない取引で試してみるのがおすすめです。

とは言っても、手続きさえすれば「来年からは○○証券で」というように、他社に変更することはできるので慎重になりすぎなくても大丈夫ですよ。

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