大和証券の特徴や初心者向けのおすすめポイント

大和証券株式投資と聞くと、大和証券と野村證券を思い浮かべる人も多いでしょう。

大和証券は株式の世界では大手の証券会社として知られています。

最近はネット証券も主流になってきているのでSBI証券楽天証券なども認知度が上がっていますが、昔から株式投資をしている方や年配の方などはやはり大和証券の認知度は高いですね。

そんな大和証券の特徴や手数料、オンライントレードやツールの評判についてまとめます。

大和証券のホームページ(公式サイト)はこちら

大和証券の特徴について

大和証券は、全国に140以上も実店舗がある証券会社です。

証券会社としては、創業から110年以上が経っていますので、証券業界において先駆者としての多くの実績があります。

大和証券では、通常は利用するのに通常は月額8800円(税込・2021年3月時点)の基本料金+情報利用料金+初期費用がかかる「日経テレコン21」の大和証券版を、大和証券の口座を持っていれば無料で使えます。

大和証券は口座管理料がかかりますが、条件を満たせば無料にできます。(参考:口座管理料のかかる証券会社とかからない証券会社

大和証券の手数料は高い?

大和証券の手数料はコースによって異なります。対面取引がメインのコンサルティングコースと、オンライン取引がメインのダイレクトコースがあります。

大和証券の手数料と、他の証券会社やネット証券と比べて高いかどうかなどを解説します。

参考までに、主な約定金額と手数料の比較表です。

約定金額 10万円 20万円 50万円 100万円 300万円
コンサルティング
コース
対面 2750円 2750円 6325円 12650円 32010円
オン
ライン
2090円 2090円 4741円 9482円 24002円
ダイレクトコース 1100円 1100円 1897円 3795円 9603円
※2023年4月10日時点の税込み手数料
※手数料率からの計算なので1円単位の誤差が出る可能性があります
※最新の手数料は公式サイトで確認してください。

ダイワ・コンサルティングコースの手数料

ダイワ・コンサルティングコースは対面取引がメインのコースです。

約定代金 店舗取引
手数料
オンライントレード
手数料
最低手数料 2,750円 2,090円
100万円以下 1.26500% 0.94820%
100万円超 500万円以下 0.96800%
+2,970円
0.72600%
+2,222円
500万円超 1000万円以下 0.71500%
+15,620円
0.53570%
+11,737円
1000万円超 3000万円以下 0.57750%
+29,370円
0.43230%
+22,077円
3000万円超 5000万円以下 0.33000%
+103,620円
0.24750%
+77,517円
5,000万円超 1億円以下 268,620円 201,267円
1億円超 5億円以下 298,320円 230,967円
5億円超 10億円以下 331,320円 263,967円
その後5億円ごとに +33,000円 +33,000円
※2023年4月10日のコンサルティングコースの税込手数料
※最新の手数料は公式サイトで確認してください。

この手数料が高いか高くないかというと、店舗型の証券会社としては普通の手数料ですが、やはりネット証券と比べると手数料はかなり高いと言えます。(参考:証券会社の手数料比較表

ダイワ・ダイレクトコースの手数料

ダイワ・ダイレクトコースはオンライン取引がメインのコースです。手数料はコンサルティングコースよりかなり安くなりますが、店舗型の証券会社のメリットがないため、「このコースならネット証券でいいのではないか?」という気がします。

約定代金 約定ごと
手数料
1日定額手数料
ハッスルレート
最低手数料 1,100円 3,300円
〜100万円 0.37950% 300万円以下
3,300円

以降300万円
増えるごとに
+3,300円
〜500万円 0.29040%
+891円
〜1,000万円 0.21450%
+4,686円
〜3,000万円 0.17270%
+8,866円
〜5,000万円 0.09900%
+30,976円
〜1億円 80,476円
〜5億円 110,176円
〜10億円 143,176円
以降5億円
ごとに
+33,000円
※2023年4月10日のダイレクトコースのオンライン取引の税込手数料
※最新の手数料は公式サイトで確認してください。

参考までに、キリの良い金額で取引したときの手数料を掲載します。

約定代金 約定ごと
手数料
1日定額手数料
ハッスルレート
最低手数料 1,100円 3,300円
50万円 1,897円 3,300円
100万円 3,795円 3,300円
300万円 9,603円 3,300円
500万円 15,411円 6,600円
1,000万円 26,136円 13,200円
3,000万円 60,676円 33,000円
5,000万円 80,476円 56,100円

コンサルティングコースと比べてかなり安くはなりますが、それでもネット証券と比べると手数料はかなり高いと言えます。(参考:証券会社の手数料比較表

ハッスルレート(1日定額手数料)

大和証券のダイワ・ダイレクトコースにはハッスルレート(1日定額手数料)というインターネット取引の方法があり、この方法での取引を行うと取引のしかたによっては手数料を抑えることができます。

この方法で取引を行うと、約定金額の合計が300万以下の場合、1日に何度取引をしても手数料は3,300円(税込)という定額になります。

仮に合計約定金額が300万円を超えた場合、さらに手数料3,300円(税込)が発生することになり、約定金額が600万円までは手数料6,600円で取引を行えるということになります。

ただ、この1日定額手数料も採用しているネット証券は多く、やはりネット証券のほうが安いです。中には1日20万円まで手数料無料で取引できるネット証券もあります。

大和証券オンライントレードやツールの評判

大和証券オンライントレード大和証券はオンライントレードを日本で初めて始めた証券会社として、オンライントレードの使い易さには定評があります。

例えば 自動更新株価ボードは気になっている銘柄を最大で600以上登録することが可能で、これらの銘柄の株価をリアルタイムで更新してくれます。

そして、このボードでは株価の変動や気配などを色分けして表示してくれるので、感覚的な捉え方もすることができ、初心者にも優しい設計になっています。さらに、オンライントレードの基本になるスマートフォンを使った取引にも当然対応しており株walkというアプリを使うことで、外出中でもリアルタイムで株価の変動を確認し、さらに取引も簡単に行えます。

加えてインターネットセミナーやネット図書館というツールもあり、投資に関する知識を増やしたりプロの株式分析を確認できるので好評を得ています。

大和証券のIPOは当たりやすい?

大和証券は大手の証券会社としてIPOの面でも非常に有利であるといえます。 IPOで重要なのは、抽選に当たるかどうかという事です。(参考:IPOの当選確率を上げるには

IPOは人気があるため基本的には抽選となるので、どんなに注目されるような銘柄であっても抽選に当たらなければほとんど意味がありません。IPOの面での大和証券はどうでしょうか?

IPO配分に有利な主幹事とは?

それまで未公開だった株式を上場することにした会社は、上場に関係するすべての業務を自分たちで行うのではなく特定の証券会社に依頼します。この時に選ばれた証券会社は主幹事と呼ばれます。

IPO株つまり新規公開株は、業務を主に受け持つこの主幹事にほとんどが配分されることになるので、主幹事になる証券会社に口座を持っていることは、IPO株を購入できるチャンスが大きいと言えます。

大和証券はIPO株の主幹事になるケースが多くありますし、扱うIPO株の銘柄も多くあるので、当然抽選に当たる確率は高くなると言えます。

たとえ証券会社の口座を持っていたとしても、その証券会社がIPO株を扱うことがなければ、個人の投資家がIPO株を入手できる可能性はほとんどありません。ですから、まずは証券会社が主幹事や幹事になる可能性があるかどうかは重要です。

この点では大和証券はIPOにふさわしい証券会社と言えるでしょう。

裁量配分と抽選配分について

主幹事としてIPO株を取扱う機会の多い大和証券ですが、その後どのようにIPO株を配分するのでしょうか?配分の方法は2種類で、裁量配分と抽選配分です。

大和証券のHPには完全抽選の枠が15%であると書かれていますので、裁量配分は85%となります。

裁量配分とは、大和証券が窓口において自分たちの裁量で投資家に分配する量ということなので、IPO株の大部分が裁量配分と言えます。

しかし、大和証券は扱うIPO株の銘柄や量も多いために、残りの抽選配分の分が15%だったとしても十分抽選に当たる確率はあるでしょう。

大和証券のプレミアムステージ

大和証券にはプレミアムステージというものがあります。これは大和証券の口座に預けている資産が1,000万円以上の方に与えられる特別なサービスです。

このプレミアムステージに登録されている方は、大和証券が管理するIPO株の5%に当たる配分を購入できるチャンスが与えられるのです。そのため、このシステムはチャンス当選と呼ばれています。

このプレミアムステージに加えて、過去の株取引の多い方もチャンス当選でのIPO株の購入が可能とされています。

これらの方であれば、チャンス当選5%、抽選配分15%という確率になりますので、IPO株を手に入れる可能性は高くなっていくことになります。

こうしたサービスは大和証券のみのものなので、IPO株に興味がある方にとっては大和証券の口座は欠かせません。

大和証券の口座開設の流れ・手順。必要書類や開設までの期間・日数など

証券会社での株取引を行うためには、証券会社に口座を作る必要があります。これまでに取引をしたことがない場合は、どのように口座を作ればよいのかわからない方も多いと思います。証券会社の大手、大和証券の口座の作り方や必要書類についてまとめています。

口座開設の流れと手順

口座開設で一番早い方法は、スマートフォンを使った方法です。大和証券のHPにスマートフォン用のQRコードがありますので、こちらをスキャンするだけで、口座開設手続きを始めることができます。

流れは以下のようになります。

メールアドレスの入力、本人情報入力、暗証番号の設定、大和ネクスト銀行口座開設、顧客カード入力、本人確認書類のアップロード、この順番で行いますが、おおよそ30分ほどで申し込みが終わります。そのあとは、数日で大和証券から口座開設に関する知らせが届き、そこに記載されているアプリを使ってマイナンバーを登録すると、口座開設終了です。

PCを使った口座開設方法は、大和証券のHPから申し込みます。反社会勢力でないこと、個人情報をすべて入力、口座開設を申し込む、開設口座の種類と支店を選び、投資に関する情報を入力、ここまでで申込書が完成しますので、これを印刷して大和証券に送ります。

これで口座開設申し込みは終了となり、この後の手順はスマートフォンと同じです。時間的には、こちらから書類を送る分だけ時間がかかります。

必要書類は何がある?

口座を開設するにあたって、必要になる書類は以下のものです。
2016年より証券会社の口座を作る時には、マイナンバーを確認できる書類の提示が必要になりました。

マイナンバー確認書類が個人番号カードの際には、これに加えて本人確認書類が1点必要になります。マイナンバー確認書類が通知カードのときには、これに加え顔写真付きの本人確認書類、写真のついていない本人確認書類が必要になります。

そしてマイナンバーの載っている住民票があれば、これに加えてもう1点本人確認書類があれば大丈夫です。

これらの書類に加えて、印鑑、振込先金融機関の口座番号が必要です。

口座開設にかかる時間について

口座開設までの時間が一番早いのは近くの店舗に行って直接口座開設の申し込みをする方法で、即日口座開設ができます。ただ、大和証券のホームページからの来店予約の申し込みは「翌々営業日以降の平日のみ」となっているので、予約して確実に行く場合は最短でも2日後になります。

スマートフォンを使った申込み方法で、申込みから開設まで早ければ1日で口座開設ができます。次に早いのがPCを使って申込書を印刷して郵送する方法で、最短で3日かかります。一番遅いのが、口座開設資料を取り寄せる方法で、資料や申込書を送ってもらい、記入して送り返すという方法で最短でも1週間かかります。

こうした開設までの時間の差は、基本的に書類を郵送する回数がどれくらいあるのかということになります。すぐに口座が必要という場合には、スマートフォンがおすすめです。

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